『ラーマーヤナ』御礼

水の上に住む家なく
地の上にも住む家なく
空の中にも住む家なし
霊魂よ けがれなき神の道をすすみ
神の御前に辿りゆけ
永遠の光 神の御前に輝く

(レグルス文庫『ラーマーヤナ』より)

こんにちは。ミラバイです。昨日、大阪での『ラーマーヤナ』の語り芝居&キールタンWSが、おかげさまで無事に終わりました。初めての方やヨーガ・瞑想クラスに来られている方、久しぶりの方なども参加してくださり、年明けにふさわさしく新鮮で楽しい会となりました。

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『ラーマーヤナ』の語り芝居は約3年ぶりです。今回改めて私自身も久しぶりに物語に目を通したのですが、気付くとまた子供のようにわくわくしながら本を読んでしまっていました。初めて物語を読んだ時にいちばん心打たれたのは、ハヌマーンという猿の神様が、主ラーマのために命懸けで海を渡るシーンでした。しかし、聖典は読むたびに違った発見があります。今回ももちろんそのシーンにも引き込まれましたが、実はいちばん印象に残ったのは、敵であった悪魔でさえも、その本性は神なる魂をもっているというくだりでした。

通常の映画や漫画なら、悪魔を倒してそれでハッピーエンドとなるのかもしれません。けれども『ラーマーヤナ』の中では、ラーマたちが敵を倒しても、その死を悼み、葬送を行ないます。そのとき、その魂は悪魔という肉体を捨て去って、この地上の世界から無限なる神の世界へと飛び立っていくのです。その際にどこからともなく聞こえてきたお祈りの歌が、冒頭に紹介した詩でした。

私たちが本当に心の拠り所とすべきは、神の御足下である。
そこにこそ、本当の幸せがある。
そして、その神は私たち誰もの中にあって、誰もが聖なる存在であるーーーいつも師から教わっているヨーガの教えを、また改めて説かれたような気がしました。

 

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さて、その後は、『ラーマーヤナ』の物語を紹介しながら、みんなでキールタンを歌いました。2時間があっという間に終わりました。最後に皆さまからいただいたご感想を紹介します。

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「物語をお話しされている時にすごく思いを込められていて、その姿の後ろに、まさに情景が思い浮かびました。海を渡ったお猿さんや、(シーターを助けるために)一緒に橋を作った動物たちやお月さんのようになれたらと思いました」

「ハヌマーンの心の純粋さに圧倒されました」

「演技力がすばらしく感動した。キールタンは単語が覚えにくかったけれど、繰り返せば慣れるのかなと思いました。仕事終わりに、神話はほっとひと息つけてうれしい。どうしたらあんなにすてきな笑顔で唄えるのだろうか。興味しんしん」

「前回一度見ましたが、今日の語り芝居は全く新鮮でした。変わったりしていませんよね……、私が変わったのかな? 『ラーマーヤナ』を読みたくなってきました。胸がいっぱいです。よい年明けの企画で楽しかったです」

「とてもとてもすばらしかったです。感動しました。いつも最高です」

「ラーマのお話、よかったです。ハヌマーンのラーマを思う気持ちが、人が神を思う気持ちなんですね〜。またよろしくお願いします」

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お越しくださいました皆さま、ありがとうございました! 私たちにもハヌマーンのような純粋な信仰心が芽生えますように〜!

ミラバイ


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