信仰—確実な拠り所

—信仰をもつことの大切さを教えてください。

ヨーギー「通常、心というのは何かを求めて、何かに依存して、そうして喜んだり、時には悲しんだり苦しんだり、動揺を常としていますね。確実な拠り所というものがなかなか見つからない。そんな心にとって、これだと思う確実な拠り所、盤石な基盤を持ったものに触れること、これが信仰といわれるものです。

苦しい時の神頼み的な信仰も、信仰の一つです。でもそこには神頼みという、いわば取り引き関係が垣間見えますので、その条件すらも変化していきますから、いつまでも確実な拠り所にはなり得ないことが多い。しかし、真理、真実というものに信仰を寄せることによって、心は動揺をなくして落ち着いた状態を保つことができる。やがて信仰が少しずつ深まっていけば、心はより平安を感じることができます。

信仰は真実、あるいは真理というものの上に築かれるべきものだと思います。そしてそれが結局は、本当の自分自身を見つけること、またはこの全宇宙の真実、あるいは神というところに行き着きます。その意味で信仰というものは生きていく上でとても大切なものです。
信仰自身も変わっていきます。より深く、より純粋に、信仰も育っていくものです。それにはやはり真実を学び、実践していくという、真面目さと真剣さが信仰を深めることになります」

2005.1.29