行為を学ぶ


11月23日は私たちのヨーガの師のお誕生日です。毎年、御聖誕祭として、各地から仲間が集まり、京都で盛大な祝祭が行なわれます。

式はプージャーという聖なる儀式で始まりますが、私はこの数年、その時に師に捧げるマーラー(花輪、首飾り)を作るお手伝いをさせていただいています。

御聖誕祭に参加するようになって、その準備に何かお手伝いしたいと思っていた当時の私は、「マーラーを作ってみませんか」というお言葉に、「ありがとうございます」とお返事しました。

しかし、一緒に作業をするのはそれまでお話もしたことのなかった(気難しそうにみえた)大先輩! 私はどちらかというと不器用で、お花のことやマーラーがどんな風に作られているかも分からない状態です。不安がよぎりましたが、とにかく大先輩の指示通りに動き、邪魔だけはしないように気をつけようと決めました。

本番の前に、練習日がありました。先輩(全然気難しくなく)は大切なポイントをいくつか挙げたあと、実際の作業もやってみせてくれ、私が同じようにできるまで丁寧に教えてくださいました。

 

試作作業中です。重さ、長さ、色を考えながら、お花を配置していきます。

試作中、完成形に近づいてる!

そして、御聖誕祭当日の作業です。先輩は作業に没頭し、淡々と黙々と進めていきます。動きには無駄がなく、間違えても落ち着いてやり直す、どの作業もひとつひとつとても丁寧にされています。そこには人を寄せ付けないといった緊張感は全く無くて、そばでじっと見ていていいんだという安心感がありました。

今思い出すと、「私自身」という思いが無い、目的に向かって為すべきことを為す、ヨーガ行者の行為のお手本を見せてくれていたように思います。

 

試作で使ったお花たち、元気で美しい。ありがとう。

 

さて、今年の御聖誕祭のマーラー製作は4人の仲間で行ないました。

最初から最後までひとりで担当し、責任を持ってやり遂げるのもひとつの方法ですが、仲間とともに作業するのもまた良い経験です。自分では思いつかないアイディアに触れ、お互いに足りないところは補い、協力しあって、ひとつのものを作り上げるのは、喜びも大きくなります。

先輩や仲間がどんなことでも最後まで根気強く丁寧にやり続けているのを間近でみていると、そこには、「これだ!」という目的、完成形は明確にあるような気がします。マーラー製作という共同作業の中でも個人の感情や思いの混じらない経験、それを積み重ねていくことで次に生かすことができる、ということを実感した御聖誕祭でした。

 

これは2016年のマーラー。1年間アーシュラマの祭壇に捧げられていました。

マイトリー


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