悩みの解決方法を知る——ヨーガ仲間のサットサンガにて


 人生を生きていく中で、大きな悩みや問題にぶつかるときがあります。 そのとき、あなたは誰かに相談しますか。ひとりで解決しようとしますか。 そして決断するとき、何を基準にするのでしょう。

 

先日、私は、ヨーガ仲間が中心となって活動している篠山のママさんたちのヨーガの勉強会にご一緒させていただく機会がありました。
参加されている方々は皆さんお子さんがいらっしゃり、育児、家事、仕事に毎日忙しく働き、時間をやり繰りして集まっています。社会的な立場としては、子育て中の母と、ひとくくりになってしまうかもしれませんが、生活環境は一人一人違いますし、それぞれにヨーガを中心とした生活を送りたいと思っていてもできないときがあるなど、悩みがあるようでした。悩みや問題を抱えていて仕事などに集中できないならば、それを解決する必要があります。

 

Aさんの悩みは職場での人間関係で、人の尊厳に関わるような深刻な問題でした。Aさん自身、どう対処したらいいのかと一所懸命考えるうち、怒りを覚える相手と同じものが自分にもあること、今の自分が置かれているこの状況にも必ず意味がある、と気づいたそうです。そのうえで、人を尊重しないその相手に対する怒りを抑えることができない、自分がどういう態度を取ればいいかの分からないと、涙を浮かべて訴えるような口調に、皆真剣に聴き入り、どうしたらいいのかを考えました。

 

これまで学んできたヨーガの教えの中に、人に対する四つの態度、慈悲喜捨があります。今回の場合は、この中の「捨」ではないだろうか。相手との関わりを避け距離を持つこと、そのためには自分の感情を内に秘めることも必要だ。そこでは熱が起き、浄化されるのだということも教わりました。その場で先輩や仲間に教わりながら考えていると、誰もが納得できる答えに導かれていくようでした。Aさんも腑に落ちたようです。けれど、まだ少し不安があったのか、「それでもまた怒りが湧いてきたら“わーー!”って叫んでもいい、かな?」
するとすかさず、「その時はキールタンを歌うといいよ!」と仲間の一人から声が上がりました。たとえ短いフレーズでも、繰り返しキールタンを歌っているうちに心が落ち着いてくるという、自身の経験から飛び出た言葉はとても力がありました。自分の感情をそのまま外に向けて発散してしまうのではなく、神を称える言葉に置き換えて唱えればいいのです。皆同じようにヨーガを学んできているので、これも共感できること。理解できなければすぐに尋ねることもできます。
今、目の前に実践した仲間がいて、その経験談を直接聞く、悩みの解決方法としてこれほど確実で信頼できるものはないのではないでしょうか。
帰り際、Aさんからは「来てよかった。苦しいけれど、それを乗り越える楽しみもある」といった決意のようなものが発せられ、とても頼もしく感じられました。
篠山でのヨーガの勉強会は、教えを学ぶ人たちが集まり、真理の話をする場(サットサンガ)。このサットサンガに参加して、学びは仲間と一緒に真剣に楽しく、そして日常の行為は一人一人が淡々と黙々と行なう、という基本を改めて意識し、サットサンガの大切さを実感することができました。

篠山の勉強会では、アーサナも行なっています。子供たちも興味津々。

 

追記
その後、Aさんは毎日キールタンを聴いて過ごしているそうです。これからどんな変化が訪れるのでしょうか、楽しみです。

 

マイトリー


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