畑仕事で足りたるを知る


今年も、夏の初めに丹波にあるヨーガ仲間のご実家にお邪魔して、微力ながら畑仕事のお手伝いをしました。私自身は、畑や作物を育てることについて詳しいわけではなく、土いじりをしていると何となく心が落ち着くなあと感じていて、緑豊かな丹波に時々行きたくなるのです。
今回は、初めて丹波に伺う仲間と一緒です。

この日は曇り、少し風もあって、外で作業するにはちょうど良いお天気です。畑では、よく手入れされた作物が元気に育っていました。聞こえてくるのは、会話しているように鳴いている鳥の声と、遠くの方で農作業をしている車のエンジン音だけ、とても静かです。普段は土に触れる機会がない私たちは、早速草引きのやり方を教えてもらい、作業開始です。

元気に育つ作物と一緒に作業中

始めてからしばらくは、草の根っこまできれいに抜けると気分が良くて、「あ~、私の煩悩もこんなふうに根こそぎ取り除くことができたら、どんなにすっきりするだろう」などと都合のいいことを考えたりしていましたが、やがてそんな思いも浮かばなくなり、目の前にあるやるべきこと、草引き作業を淡々と進めていくだけになりました。

淡々と作業中
淡々と作業中

気が付くと、畑もすっかりきれいになり、私の心の中の不要な思いもなくなっています。抜かれた草は風雨にさらされて、肥やしになったり虫の住みかとなったりします。あらためて、この世に生まれたもので無駄なものはひとつもない、動物も植物も、すべてのものが過不足なく存在しているなあと感じられ、感謝の気持ちが湧いてくるのでした。食事のとき、大切に育てられた野菜を丁寧に調理してみんなで美味しくいただいていると、この当たり前のことが、とても贅沢に感じられました。日常の喧騒を離れて、大自然の中で自分に素直になれたような気がします。

共に作業をした仲間は帰宅してから、お料理本「さまらさの台所」を見直し、このとき感じた思いにぴったりの言葉があったことを教えてくれました。
「知足 -大いなる祝福に感謝する」
いつもの生活に戻っても、自然の恵みのありがたさを忘れずにいたいと思います。

採れたての野菜

マイトリー


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