一点集中!シールシャ・アーサナ 頭立ちの形


シールシャ・アーサナ(頭立ちの形)は、頭と両肘の3点で逆立ちする形です。

 

 

①手を組み、ひじをついて頭頂を床につける。

②足を真っすぐに伸ばす。

集中ポイントはサハスラーラ・チャクラ。頭頂の部位です。

 

 

こうして文章で説明すると非常にシンプルな形ですが、実際に行うには基本的なアーサナをしっかり行った上で少しずつ練習していきます。

①の体勢から上半身と下半身を折りたたむように近づけていきますが、この際、身体を前屈させるパシチモーッターナ・アーサナ(背伸の形)の要素が必要になります。十分に膝の辺りを胸に引き寄せたら、膝を曲げて頭と背骨が真っすぐの状態になるまで膝を上げていきます。

②に移行するには上半身の柔軟性が必要になります。特に肩甲骨周辺が硬いと、①の体勢を正しく作っても②へ移行する間に肘が浮いてしまうこともあります。そのために、ブジャンガ・アーサナ(コブラの形)で背骨の柔軟性を高めることも必要です。

これはシールシャ・アーサナに限ったことではありませんが、1つのアーサナを完成させるためには、その形だけを練習するよりも他のアーサナもバランス良く行っていくことで、より速やかに完成に近づくことができます。

シールシャ・アーサナは頭頂と両肘の3点で全体重を支えるため、首に負担がかかります。練習は無理しすぎず、焦らず気長に行うようにしましょう。

 

私は練習し始めた頃、後ろに倒れそうになる感覚が怖くて身体全体を真っすぐに保つことがなかなかできませんでした。

当時のクラスで、「身体全体が真っすぐになるポイントでは、ふわっと軽くなる感じがする。手のひらに棒を乗せてバランスをとってピタッと立たせるような状態」と教わり、その感覚をイメージしながら練習を重ねました。

そしてある日、身体がふわっと軽くなる感覚が突然やってきました。これか!と思ったのもつかの間、気付いたらマットの上に転んでいました。怖くて転ぶことすらできなかったのですが、初転びを経験して転ぶことが怖くなくなり、以前よりも積極的に練習に臨めるようになりました。次第にふわっと感じる状態を長く保てるようになり、頭頂の部位にしっかりと刺激を感じるようになりました。

 

 

効果としては、身体が逆さになることで、通常重力に従って下垂しがちな内臓が重力に逆らって上に上がる状態になり、消化器官の働きが活性化されます。

また形を保持するために集中力がかなり必要になるので、一点集中の訓練にもなります。


正しい形で身体が安定すると呼吸も安定します。形を保持し続けるには集中状態に持続が必須で、次第にバランスを取ることすら意識しなくなり、頭頂の部位一点にのみ刺激がくるようになります。慣れてくるといつまでもその状態でいられるような感覚になります。

アーサナにおいても身・口・意の一致が不可欠となりますが、このシールシャ・アーサナはそれを強く体感できる形だと思います。

完成させるまでに時間がかかる場合もありますが、地道に練習することで完成に近づくことができます。

途切れることのない一点集中状態を、シールシャ・アーサナで体感してみてください。

 

ハルシャニー


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