毎日コツコツ「パシチモーッターナ・アーサナ(背伸のポーズ)」


パシチモーッターナ・アーサナは、体を前屈させていくだけのシンプルなアーサナです。
日本語では「背伸の形」と訳されます。

・膝の裏側をしっかり伸ばす
・腰を伸ばす
・アキレス腱を伸ばす
この3点に気をつけながら、まっすぐに背筋を伸ばし、お腹を太ももに密着させるように上体を倒していきます。

正しい形でアーサナを行うと、自動的にチャクラに集中が起こります。
(チャクラとは気の集まるツボのようなポイントのことで、全身に7個あります。)
パシチモーッターナ・アーサナはその内の1つのマニプーラ・チャクラが集中ポイントとなります。
マニプーラ・チャクラに集中にすると、おへそを中心に熱が起こります。その熱は消化機能を高め、身体の中に溜まっている余分なものを焼き切るとされています。
身体を浄化していく効果が高いアーサナです。

数あるアーサナの中でも特に強烈な形であり、身体の中にある余分なものを焼き切るだけでなく、煩悩をも焼き尽くすと云われています。
(といってもいきなり煩悩がなくなるわけではありません。このアーサナを行うことで心を制御する力が着き、識別ができるようになり、その結果煩悩が燃やされます。)

私は食べ過ぎた翌日に行った時に、強烈な熱を感じたことがあります。身体の中に溜まっている余分な食べ物の消化が促進されるような感覚がありました。
また、気持ちが落ち込んでいる時に行った時に、身体が硬くて普段以上に痛みを感じたことがあります。心は普段以上に「痛い、辛い、苦しい」と悲鳴をあげます。それでも吐く息に集中して形を深めていくと、ふっと力が抜ける瞬間がやってきて、吐く息が長くなり、思考が止まり、心の悲鳴も止まり、静寂が訪れました。

 

「身体の柔軟性とアーサナの効果は比例しない。吐く息に集中することが大切。」
常々クラスで教わっていますが、パシチモーッターナ・アーサナはこのことをはっきり体感できる形だと思います。
疲労が重なっていたりする時にはよりきつく感じますが、ポイントを押さえた上で吐く息に集中して行くことで、確実に効果が現れます。

見た目は普通の前屈のようですが、見ているのと実際にやってみるのとでは大違い。予想していた以上に身体が倒れないことに気付きます。
(私は初めてのクラスでこの形を行ったとき、なんだ、ただの前屈か、思いつつやってみて、自分の出来なさ具合に愕然としました…)
私の場合は、アーサナを始めて数年、2つの癖がなかなか直りませんでした。
1つは、背筋を曲げてまで倒そうとすること。
もう1つは、背筋をまっすぐに保とうとするがゆえに、本当はもっと倒せるのに余裕のあるところで形を保持してしまうこと。

先ほど書いたように、柔軟性と効果は関係がありません。
前者は、それを知っていてもつい頑張って身体を倒したくなるの心の習性が表れています。
後者は、背筋をまっすぐに保つことを意識しすぎているのと、その状態で身体を倒した時に生じる痛みを知っているために、躊躇する心の働きが影響しています。

毎回同じことを指摘されているなぁと情けなく思うこともありましたが、家でもクラスでも淡々と繰り返し行い続けることで、次第に2つの癖を意識することもなくなりました。呼吸と、より深いところに倒していくことだけに集中できるようになっていきました。
不思議なことに、クラスでは予想以上に深いところまで身体が倒れます。
クラスに参加している人みんなが集中しているから、それによる相乗効果で普段以上のところまでいけるのだと思います。
これはパシチモーッターナアーサナを行う上で大きな助けとなります。

ノアスタジオ新宿クラス

いろいろと書きましたが、とにかくアーサナはやってみて体感するのが一番。
続けて行ううちに効果は自ずとついてくるものです。
毎日アーサナするのを習慣にしづらい方、集中力がなくていつも同じようなことばかり考えている方、食べ過ぎ飲み過ぎ気味の方には、パシチモーッターナ・アーサナをぜひおすすめしたいです。

ハルシャニー


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