夢は心の潜在意識から生まれる


睡眠中は必ず夢を見ているそうですが、私は夢を見ていた感覚はあるものの、夢の内容はほぼ覚えていません。
でも以前はいわゆる悪夢を頻繁に見てい​ました。夜中にうなされて目が覚めたり、夢の中で何か叫んでいる時に現実でも叫んでいたようで、その自分の声に驚いて飛び起きたことも度々ありました。

悪夢の中でも印象に残っているの​が、恐ろしいものに囲ま​​れて恐怖におののきながら逃げ回る、という内容なのですが、物心ついた頃から20年以上繰り返し見続けていました。
子供の頃はその夢を見​て飛び起きた後、​​怖すぎて眠れなく​な​って1人で泣いたこともよくありました。大人にな​るに連れて悪夢を見る回数は少しずつ減り、これは夢だから大丈夫、と落ち着いて考えられるようになりましたが、それでも​​年に数回は見ていました。

​その悪夢を見なくなったのは、ヨーガを始めてしばらく経った頃だったと思います。
最近​久しぶりにこのことを思い出し、夢は潜在意識の現れだから、きっといろいろしんどいことがなくなって見なくなったんだなあと、思っていました。

 

そ​の数日後のこと。
先日届いた※『パラマハンサ』に、夢について書かれた部分がありました。

​サット・サンガの中での、記憶のある限り夢を見続けてき​てもう2度と夢を見たくないという質問に対して、師はこう答えられました。
夢は心の潜在意識から生まれます。心というのは昼間に経験したことを、いわばフィルターのように心に記憶していく。その経験の印象の強いもの、弱いもの、それらに応じた心の思いが生まれます。だから歓びにあるときは嬉しい夢を、恐怖にあるときは怖い夢を。そのように夢に一喜一憂したくなければ、心を透明にするのがいいです。心を透明にする作業、それこそがヨーガです。先ほどもいいました真理、真実というのは光のようなものです。それは心に透明のような印象を残して、夢を見ることはないでしょう

質問者は続けて師に問いました。​​​良い夢を見たことがなく​、​辛くて苦しくて時折この世から消えてしまいたいとも思い、どうしたらいいのか本当に分からない、と。
それに対し​師はこう答えられました。​
「​そう、確かに人生は苦しいものです。けれどもそれをまた変えることもできます。苦しみには原因があり、それらは先ほども言ったように無知なのです。だから無知をなくし、真理だけを心が持てば、怖い夢などはもう見ることはない」​

 

これを読んで、かつて見ていた悪夢は、​日々の生活の中で恐怖を感じていた子供の頃からの潜在意識によるもの​​​だったことだと初めて気付きました。そしてヨーガの実践​と師の導きによって心が透明になり、その恐怖がすべて取り払われたのだと。
​もうすっかり恐怖を感じることはなかったのに、悪夢のこと自体忘れていたはずなのに、はっとすると同時に涙が溢れて​出てきました。​子供のようにしばらく泣き続けました。悲しかった訳でなく、嬉しかった訳でもなく、何かが解放されたというか、不思議な感覚でした。
その後は強烈な安心感と喜びがありました。

きっと​この質問をした方も、抱えていたものから少しずつ解放されて、もう大丈夫だと感じられたのではないかと思います。

ヨーガに​よって心が透明になり、真理だけを持てるようになる。そこには苦しみも恐れもない。もちろん悪夢も2度と近寄ってくることはないでしょう。

​​​
ハルシャニー​​

※『パラマハンサ』は、サットサンガ(真理の集い)において質問者のさまざまな疑問に応えるシュリー・マハーヨーギー・パラマハンサの明解な教えと具体的な導き、ヨーガと古今東西の聖賢たちの教えの真義、現代の修行者たちの歩みとその軌跡などを主な内容とした隔月誌です。

 


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