『瞑想とその方法』⑭—スワーミー・ヴィヴェーカーナンダ著


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注意せよ!

あらゆる運動は円を描いている。1つの石を拾い上げて、それを空中へと投げ入れ、それから十分に長い時間を過ごすとしよう。何にもぶつからない場合、その石はあなたの手元に正確に戻ってくるだろう。直線は無限に延長されれば、円を描いて完結するに違いない。それによれば、人の運命がいつも前へ前へと進歩を続け、留まることがないと考えるのは、理に適わないことである。その〔進歩に関する〕主題とはまた違うが、この考え方は、憎むことなく愛せよという倫理的な原則を説明しているといえるかもしれない。なぜなら、電流に関する現代の理論では、電力が発電機から生み出されると、一周して再び発電機へと戻ってくるというのだが、そのように、憎しみと愛も同じ動きを見せるからである。憎しみと愛は、その源に戻ってくるに違いない。それゆえ、誰も憎んではいけないのだ。あなたから生まれた憎しみは、結局あなたの元に戻ってくるのだから。もし愛を抱くならば、その愛はあなたの元に戻ってくる。そうしてその円を完成させるだろう。(「全集」第1巻196ページ)

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