『ヨーガ・スートラ』第2章 “実践章”


『ヨーガ・スートラ』とは、ヨーガの教え・哲学とそれを実現するための方法を記したヨーガの根本教典です。紀元前3世紀ごろから編纂が始まり、紀元後500年ごろに現在の形で成立したと考えられています。
全4章にわたり195のスートラ(経文)で成り立ち、第2章は55のスートラで構成されています。(現在は14番目のスートラまでを掲載しています)
各スートラのあとの📖をクリック(タップ)すると、スートラ本文とコメントを別ウィンドウで読むことができます。

  1. 日常的に行うべきヨーガ【クリヤー・ヨーガ】は、
    心の不浄を取り除く熱になる苦行、
    聖典の学び、
    至高の存在に心をゆだねることである。📖
        
  2. 日常で行うヨーガは、瞑想で三昧を実現するためと、苦をもたらす煩悩を弱めるためにある。📖
            
    <煩悩>
  3. 煩悩とは、
    無知、
    自我意識、
    貪欲、
    嫌悪、
    生命欲、である。📖
             ॐ
  4. 無知以外の煩悩は眠っていたり、弱まったり、中断したり、活動していたりするが、無知はそれらの煩悩すべての地盤である。📖
        
  5. 無知というのは、
    永遠でないものに永遠を見ること、
    不純なものに純粋を見ること、
    苦しみに幸福を見ること、
    自分でないものに自分を見ること、である。📖
             ॐ
  6. 自我意識とは、純粋に見ているだけの真実の自己の力と、見る作用を行っている心の力が、まるで一体であるかのようになっていることである。📖
             ॐ
  7. 貪欲とは、快楽に執らわれることである。📖
             ॐ
  8. 嫌悪とは、苦しみに執らわれることである。📖
             ॐ
  9. 生命欲は、自ずと備わり継続するもので、賢者にも同じように起こる。📖
            
  10. 煩悩が潜在意識下にある微細な状態にあれば、心を無に帰して原初の状態に解消する逆展開によって取り除かれるべきである。📖
             ॐ
  11. 煩悩が心の意識される部分で作用を及ぼしていれば、瞑想によって取り除かれるべきである。📖
            
    <カルマの法則>
  12. 煩悩を根源とする業(カルマ)の蓄積は、目に見えるこの生涯か、まだ見えない未来の生涯で経験される。📖
             ॐ
  13. 煩悩という根源がある限り、蓄積された業の報いとして、生まれや寿命、苦楽の経験がある。📖
             ॐ
  14. そうしてもたらされた生まれ・寿命・苦楽の経験は、原因の善悪に応じて、喜びや苦悶という結果をもたらす。📖