『Paramahamsa』表紙絵シリーズ⑮

 

今回は、『Paramahamsa』No.21の表紙絵を紹介させていただきます。

今度はどんなヨギさんを描こうかと考えていた時、雨が降る美しい海が浮かびました。
ヨギさんがお好きだったカングラの細密画には、川や池に咲く蓮がよく描かれていますが、水の流れの描写が本当に美しいなあといつも思っていました。
また、ヨーギーの祖であるシヴァ神は、暴風雨の神として知られています。シヴァの恵みである雨が降る夜の海に浮かぶヨーギー、そんなイメージを持ちつつ描いたのがこの絵です。

この絵は、ヨギさんも気に入ってくださっていたのか、何かしらのデザインをする際にデザイン案として起用されることがあり、それが形として表に出たのが『ヨーガの福音』の表紙です。

『ヨーガの福音』と『プラナヴァ・サーラ』は、ヨギさんがニューヨークに行かれるようになった初期の頃の貴重な教えがまとめられたものですが、編集からデザイン、すべてをヨギさんが監修し、ご尽力くださって出来上がったものです。


*左から)1999年5月30日初版第1刷発行、2001年3月発行、2003年2月発行、2017年4月発行

最初は、家のプリンターを使って1枚ずつ印刷してまとめ、製本屋さんに仕上げていただいていました。初代の『ヨーガの福音』はサイズも大きかったのですが、増刷する際に、持ち運びしていつでも読めるようにと小さいサイズに変更しました。そして、完売したらまた制作するといった流れで出版していたため、表紙もその都度考えて作っていったのです。
No.21の表紙絵が飾られた『ヨーガの福音』は数量限定だったため、このデザインの本を持っている人は少ないと思います。ちょうどミラバイが持っていたので、お借りして撮影しました。

最後に、ヨギさんがシヴァ神についてお話しされた内容を、過去のブログでご紹介しています。
「シヴァと三日月」
とても興味深い内容なので、ぜひもう一度読んでみてください。

シャチー


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