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『ホーリー・マザーの生涯』に触れて

マザー(サーラダー・デーヴィー)に聖典を通してお会いできたのは、ヨーガを始めて比較的早い時期でした。その頃の私は、マザーの生涯に触れる度に、考えられないほど多くの家事を淡々とこなし、日夜、家族の問題を抱えられている・・・他者の幸せを喜び、苦しみに泣かれる姿を想像し、なんて大変なんだろうという思いでいっぱいになり、憧れというよりは遠い存在に感じました。しばらくは聖典を手に取ることもなく本棚に並べたままになっていました。

けれども、今年の春の祝祭では「サーラダー・デーヴィー」に焦点が当てられることになり、バクティ・サンガムのクラスでは毎回マザーを讃える歌や、講師の方が聖典を通して彼女の生き様からどのようなことを学んでいったのかを教えていただく時間がありました。クラスで学びながら、久しぶりに聖典を取り出し、もう一度、読み進めていきました。改めてマザーの生涯に触れると、前とは違う気付きがありました。それは大変なことが多かったかもしれないマザーの生活は、霊性の修行が礎にあって成り立っているということでした。

“大小を問わずひとつひとつの行為に、神との全き合一であるヨーガを実践しておられた。彼女と神のご意志はひとつだった。家住者でありながら、出家者に定められた放棄の理想から決して逸脱されることはなかった。不快な務めを避けられることも、快い務めを歓迎されることもなかった。あらゆる活動の最中にあって、決して神を忘れられることはなかったのである”

『ホーリー・マザーの生涯』より抜粋

マザーが実践された修行は、とても凄まじいものだったと思いますが、このことに気付いてからは、私たちもヨギさんから教えていただいたアーサナや瞑想、聖典の学習などの修行をしているのだから、少しずつマザーに近づいていけるに違いないと、マザーの存在を以前より近くに感じられるようになっていきました。

そんな時、職場で、準備から当日の発表まで何カ月もかかる仕事を任されることがありました。そしてその仕事が終わってからも、なかなか忘れられずに抱えたままになっていて、ふとした時に思い起こされる日が続いていました。アーサナをしていても、ちょっとした隙に思い出してしまう・・・もう捨て去りたいと思いながら瞑想に座りました。瞑想に座ってしばらくすると、マザーが近づいて来てくださり、真剣な表情で「一体それは誰の仕事だというのですか」と言われました。思いもよらないお導きでした。そのお言葉に気付かされ、抱えていたものは消えていきました。神と一体であられるマザーの力強いお言葉に救われ、常にお傍にいてくださっていることを感じました。

日々の務めのただ中にありながら、常に心は神に向けられ、内なる平安を乱されることはなかったマザー、神聖の権化であられたマザーに謹んで礼拝いたします。これからもマザーの生き様に瞑想し、もっともっと近づいていきたいと思います。

毎日、自然の美しさを感じながら、賀茂川沿いを自転車で走って通勤しています。
賀茂川の清らかな流れを見ると、純粋なマザーのお姿を思い出します。

桜井みき桜井みき

 

 


マザーに導かれて

マザー(サーラダー・デーヴィー)に初めて出会ったのは、ヨ―ガのクラスに通い始めて間もない頃、先輩グルバイからマザーの本を勧めていただいて読んだ時でした。馴染みのないインドの風習や、時代も今から百年以上前のお話でしたが、本を読むうちに不思議に風景がリアルに感じるようで、自分がマザーのお側にいるような気持ちになりました。そしてマザーが大好きになっていきました。
クラスでシャヴァ・アーサナ(休憩の形)の時に「何も考えないで」と指導されても、目を閉じるとマザーのお姿が浮かんでくるほど、マザーのことを思うようになっていきました。
私がマザーを思う時はいつも、自分が小さな子供のようにマザーの膝に甘えているような、そんな気持ちになります。それはきっとマザーが、

「私は、善人だけでなく、悪人の母でもあります。私を母と呼ぶ人に、決して背を向けることはありません。子供が泥や埃にまみれていたら、汚れを拭って膝に抱いてやるのが母の務めではありませんか」「困った時はいつでもあなたを守っている母がいることを思い出しなさい」

と言ってくださっているからだと思います。日常で誰かにそんなふうに言われても、私はきっと素直に受け入れることはできないだろうと思うのですが、実際にお会いできなくても、マザーのお言葉は心の奥で確かに真実だと思えるのです。

♦♦♦

今年の春の祝祭は、大好きなマザーをお祝いする会でした。
祝祭に向けてマザーへの讃歌を練習する機会を設けていただいて、何度も練習を重ねました。優しいメロディーはマザーの愛そのもののようで、歌う度にマザーに包まれているような幸せでいっぱいになりました。
祝祭当日は、初めて京都の会場で参加させていただいたのですが、祭壇の美しさや聖劇の迫力など全てが感動的でしたが、中でも一番心に残ったのは、大きなスクリーンに映し出されたマザーのお写真の数々です。マザーの瞳は例えようが無いような輝きに満ち溢れていました。マザーの瞳の先にはシュリー・ラーマクリシュナがいらっしゃって、全てに師を見ておられるのだと思うと、マザーの強い信仰心と汚れのない純粋さに感動しました。

いつも私のことを、母なるマザーが、そして最愛なる師、ヨギさんが見守っていてくださっているから、私は勇気を出して一歩一歩歩みを進めることができます。

大好きなマザーのように、私もいつか全てにヨギさんを見れるように歩いていきたいです。

小野ちさ

 


ホーリー・マザーからの贈り物④

昨年末から、ホーリー・マザーの生き様に少しずつでも迫って行けるように取り組みました。
『ホーリー・マザーの生涯』を読み、この世の中でどう行為すべきか、ホーリー・マザーはそのお手本を示してくださっていると感じました。

教えを実践することが毎日の習慣となり、最初は意識して想うようにしていたホーリー・マザーの存在は、いつしかハートに張り付いたようになりました。 
それは、私にとって揺るぎない信仰の対象である師を想っているのと同じ感覚でした。

それにより大きな安心感が与えられ、日々行為する際には、ホーリー・マザーがいてくださるから大丈夫だと思えるようになりました。

そして迎えたサナータナダルマ・アヴァターラ・メーラー当日。

一人一人がホーリー・マザーの生き様に触れ、その行為に倣い実践をしている様子を見ていたら、
母であるホーリー・マザーは時間も空間も超えて今ここにおられる!
私たちのすぐそばで、大きな愛を持って見守ってくださっている!!
そう感じられたのです。

今、ホーリー・マザーは私にとってかけがえのない存在となりました。この事実が、今回頂いた贈り物の中で一番大きなものです。

きっとこれからも、ホーリー・マザーだけではなく、人々を真実の光を導き続けてくださっている、アヴァターラ(神の化身)たちから贈り物が届きます。
それを大切に受け取り、他者へ行為することで、僅かでも感謝の意を示すことができますように。

ハルシャニー  


春の祝祭🌸〜サーラダ・デーヴィー〜🌸「真の愛(プレーマ)」

外は雲一つない青空が広がり、桜は満開を向かえ、草木は新芽が可愛らしく顔を出して生命の歓びを全身で表しています。
4月7日、「第7回 サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー ――神性示現大祭――」が開催されました。今年のテーマは「真の愛(プレーマ)」、シュリー・ラーマクリシュナの霊的な妻であったサーラダー・デーヴィーに焦点が当てられました。
5年ぶりの実開催ということもあり、全国から集った60名程の弟子達は歓びに輝き、オンラインではニューヨークや台湾の方々が笑顔と共にスクリーンに映し出されました。

アーラティーの奉納

プージャー(礼拝の儀)から始まり、アーラティーや祝辞、映像、ナハヴァト(サーラダー・デーヴィーの住居)の実演、聖劇、弟子達のエピソード、賛歌などが奉納されました。
映像では、サーラダー・デーヴィーの生涯がその包み込むような慈愛が伝わってくる清らかなお顔の写真と共に紹介され、ラーマクリシュナがお隠れになられた時にはとても憔悴されるも、その後ご自身の使命を悟り、グルとして生きる愛そのもののお姿が映し出されました。
ナハヴァトでは、サーラダー・デーヴィーが住んでおられた小さな住居と同じサイズの建物が実際に組み立てられ、その謙虚なお人柄と他者への奉仕で埋め尽くされた当時の生活が生き生きと実演されました。
また弟子達のエピソードでは、ラーマクリシュナの4人の弟子が取り上げられ、どのエピソードからもかけがえのない「本当の母」との交流から与えられた真の至福と愛が満ち溢れていました。

聖劇では、夜道を一人歩くサーラダー・デーヴィーが恐ろしい盗賊夫婦に遭遇し略奪されそうになりますが、彼らはサーラダーの中にカーリー女神のお姿を見るのです! カーリーの見神によって心が変容してしまった彼らは、愛情を込めてサーラダーを守ります。

サーラダー・デーヴィーの本性であるマザー・カーリーが顕現!!

盗賊妻「あなたは、人の姿に化身したシャクティです」
盗賊「恐怖に苦しむ者に恵みと避難所を与えられます」
盗賊妻「人の惨めさをあがない、信じるものに喜びを与えられます」
盗賊&妻「あなたに礼拝いたします。おお、至高の御方、宇宙の母よ!」
(劇中、カーリー見神後の盗賊夫婦のセリフ)

盗賊夫婦は改心し、帰依する。

まるでおとぎ話のようなエピソードですが、これが実際に起こった出来事であることに驚かされます。サーラダー・デーヴィーの他者の欠点を見ない純真な心だからこその偉大な力に深く感動します。その後、夫婦は盗賊を辞めて正直で良い生き方をしたそうです。元盗賊夫婦が生き方を変えていく過程の中には、やはり大変な苦労があったのだと想像します。それでも宇宙の母の真実の愛が、彼らに神への信仰が何よりも大切なのだと痛感させ、たとえこの世界で何が起きたとしても神だけを見つめる覚悟を与えられたのではないでしょうか。

私自身はサーラダー・デーヴィーの姪にあたるラクシュミーという女性の役を演じさせていただきました。開催前に自宅で練習している時に、危険な道のりを一人で歩くサーラダーを思って胸が苦しく締め付けられるラクシュミーの心境が伝わってきて、号泣したことがありました。このエピソードはサーラダー・デーヴィーと盗賊夫婦のお話ですが、一心にサーラダーを心配していたラクシュミーと、彼女を励まし導いたシヴァラームにも同じように、宇宙の母の愛と祝福は降り注いでいたのだと思います。

サーラダーの無事を祈るラクシュミー(左)とシヴァラーム(右)。

そして、それぞれの祝辞者からも同じ印象を受けました。どの祝辞者の言葉もサーラダー・デーヴィーを通して宇宙の母のどこまでも大きな愛を体感したからこそ湧き出てくる熱意と勇気に溢れていました。ある祝辞の中に「神は身内」という言葉がありました。サーラダー・デーヴィーはこの世界に生まれてきてくださることで、私たちに転生を超えた「永遠の母」が本当にいることを、身を持って示してくださいました。そして、この世界で信仰と共に生きる模範を見せてくださいました。「永遠の母」を本当の身内とし、その生き方を見倣い、元盗賊夫婦のように、どんな状況の中でも神だけを見つめることを自身の歓びとしていきたいと強く感じた一日でした。

ラストは、盗賊夫婦と共に宇宙の母を讃えるキールタンを歌いました〜!!

船勢洋子


歓びの春の祝祭を終えて

京都では桜が見事に満開となる中、昨日4/7(日)「サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー ――神性示現大祭――」が行なわれました。日本各地から、そしてオンラインでもニューヨークや台湾を含め多くの仲間たちが集い、歓び溢れる格別な時をともに過ごしました。

マーラー

祭壇に捧げられた美しいマーラー(花輪)

ホーリー・マザー、シュリー・サーラダ・デーヴィーへのメッセージ、インドの風土も感じられるマザーの生涯の映像、彼女の日々の暮らしを紹介するコーナー、その他聖劇、讃歌など、今回は、見て、聞いて、歌って体感できるさまざまな企画が盛りだくさんでした! 母性愛と慈しみをもって、万物すべての避難所となるべくご自身を与えられたマザーの生きざまについて、楽しみがらも深く感じることができたのではないでしょうか。

讃歌

会の最後に全員でマザーへの讃歌を捧げました

祝祭では聖なる存在の息吹、仲間たちの情熱に触れてたくさんの活力をいただきました。それを糧にヨーガの道へとさらに邁進していけますように!

後日、ブログにて当日の感想などをご紹介させていただきます。
(また会員サイトではより詳細な内容を掲載する予定です)

 

マハーヨーギー・ミッション 


春の祝祭のご案内

京都の街並みにも桜の花があちこちに咲き始めました。
青空の下、満開の桜を目にすると、心の奥に光が差し込んだように、まるで冬の寒さでギュッと凝り固まっていたものが溶かされたような、そんな晴れやかな気持ちになります。

さて、そんな春風の中、4月7日(日)には、「サナータナ・ダルマ アヴァターラ メーラー ーー神性示現大祭ーー」を開催いたします。

この大祭は、古来より連綿と続く永遠の真理であるサナータナ・ダルマと、その具現者であるアヴァターラ(神の化身)たちの顕現をお祝いし、最上の感謝と歓びを捧げさせていただく祝祭です。

今回は、「真の愛(プレーマ)と献身」をテーマとし、シュリー・ラーマクリシュナの伴侶であるシュリー・サーラダー・デーヴィーに焦点を当て、宇宙の聖なる母の権化である彼女の本質、その生涯に迫ります。

当日はシュリー・サーラダー・デーヴィーへの祝辞や、彼女が師のもとで暮らされた日々のご紹介、聖劇、その他と、濃密ながらも楽しいコンテンツもご用意していますので楽しみにしていてくださいね。

また今年は実に5年ぶりに実開催が可能となり、多くのグルバイが京都に集います。そしてオンラインでは遠方や海外のグルバイとも繋ぎ、共に歓びを分かち合える貴重な時間となることでしょう。

ジャイ・サナータナ・ダルマ ジャイ・アヴァターラ!

オーム・タット・サット オーム!

マハーヨーギー・ミッション 


師がお生まれになった日のこと

真っ暗だった世界に、黄金色の眩い光が差し、草木に滴る朝露の雫は玉虫色に輝き、鳥たちは歌い、花々は咲き、虫や動物たちは活動し、人々が目を覚ます。

11月頃から12月にかけてのこの時期、朝の光は格別な光を放っています。大地に日が昇るその数分間だけ、強烈な輝きに世界が包まれます。それはそれは神々しく、きっとみんなが待ち望んでいた主の誕生された日はこういう朝だったに違いない、とこの時期になるといつも思います。

太陽の昇る角度や気温やいろんなことが関係しているのだとは思いますが、この期間だけの特別な朝の色。光がとても柔らかく優しい感じなのです。
夏には少ししんどそうだった植物たちも息がしやすそうで、ピンとしてハリがあり「見て見て~」と言わんばかり(笑)。新しい芽を出したり、命の誕生を感じたりするこの季節がとても好きです。
命が生まれる時、全世界が祝福に満ち、虫も動物も花も草木も石も壁も空気さえもが、歓びに満ち満ちる、奇跡の瞬間とはこういうことなのだろうなと感じます。

オレンジ色のもみじ

オレンジ色のもみじ

私たちの師がお生まれになった75年前の11月23日は、きっとそんな朝だったんだろうなと今年も思いを馳せていました。日に日に、すべての存在がその日に向けて準備をするかのように、次第に美しい彩りへと変化する様子には感動し、赤く染まっていく葉っぱは主への愛ゆえに頬を赤らめているかのような、そんな気さえしてしまいます。

紅葉が美しいこの季節は、世間的にも観光や旅行やさまざまなイベントやお祭りなどが行なわれ、皆が活発に動き回っている雰囲気があります。街中がお祭り騒ぎのような最中に、私たちは師の御聖誕祭のために心を一つにして、師への感謝をお捧げできるようにと毎年準備を進めてきました。その準備自体もまた嬉しく、お祭り前夜がずっと続いているかのようで、世間の他のことが全く眼中に入らない状態に自然となっていました。世間が賑やかになればなるほど、逆に妙なる集中と静けさを感じたり・・・。

御聖誕祭の当日の様子は、一つ前のブログ記事で紹介されています通り、本当に祝福に満ちた掛けがえのない一日でした。師への尽きせぬ感謝は、何も変わりませんでした。むしろ大きくなるばかり。感謝の思いを形にしたような手作り感あふれる素朴な祝祭で、純粋で清らかなものを私は感じました。

そして特に印象的だったことは、結びの祝辞でマードゥリーさんが代表して述べられた言葉、「前に進む」でした。そこにみんなのすべてが象徴されているようでした。その日のみんなの姿そのものに感じました。いろんなことが起こる中で、時に、足を止めたくなることもあります。でも、それでも前へ進め~!と師から激励されているように感じ、それは『ラーマクリシュナの福音』の中のある場面とも重なりました。

ある日、ラーマクリシュナが信者から祭礼に招かれます。その帰り道、ラーマクリシュナと直弟子たちは、街中がお祭り騒ぎの雑踏でごった返している中を馬車に乗って帰られます。

 

*  *  *

・・・人々はアリのように行列をつくって動いていた。
群衆は道の両側の華やかに飾られた店や露店を眺めていた。
菓子の店や香水の露店があった。
美しい絵や、けばけばしい絵が壁にかかっていた。
よい着物を着た店の主人たちが来訪者にバラ香水をふりかけていた。
馬車が一軒の香水の露店の前に止まった。
師は絵や灯を見つめて子供のようにお喜びになった。人々は大声で話していた。
彼は叫ばれた、「前へ進め!とまるな!」彼はお笑いになった。
大声で笑いながらバーブラームにおっしゃった。「とまるな!お前たちは何をしているのだ」信者たちも笑った。
彼らは師が自分たちに、神に向かって進みつづけよ、現状に満足してはならないぞ、と言っておられるのだと理解した。

 

※引用・参考『ラーマクリシュナの福音』

*  *  *

秋晴れの優しい光に包まれた師の御聖誕祭の日、とにかく一歩前に進もう、小さな一歩を止めずにがんばろうと思いました。

紅葉の道

ナリニー


The 75th SATGURU JAYANTI

マハーヨーギー・アーシュラマ

11月23日、サットグル・ジャヤンティー<シュリー・マハーヨーギー 御聖誕75周年祭>が開催されました。
私たちにとっては最愛の師が旅立たれるという大きな衝撃が走った年でしたが、吉祥なる日に、変わらぬ感謝と誓願を師に捧げられるよう、日本各地、ニューヨーク、台湾より100名を超える弟子たちが集い、歓びと希望に満ちた一日となりました。今回、京都は3会場に別れ、各地もそれぞれ会場に参集しつつ、それをZoomで繋げるというデュアル開催を試みました。

マーラー

師のご生家であり、師が長年にわたり道を求める多くの人々に真理を説き、導いてこられたマハーヨーギー・アーシュラマでのプージャー(礼拝の儀)から祝祭は始まりました。その後、会場から会場へ順々に繋ぎながら、祝辞やキールタン、映像などが奉納されました(一人一人の祝辞や詳細は会員サイト「Web版パラマハンサ」にて後日掲載します)。

キールタン「Panduranga Vitthale」

有志メンバーによるキールタン「Panduranga Vitthale」

台湾から奉納されたヨーガの展覧会の映像

皆の言葉や姿には、師を心から慕う溢れる想いとともに、悟りの実現に向けて、師の教えを自分たちがまさに生き、師に倣っていこうという力強い決意が現れていました。私たちは新しい幕が開けたことを自覚し、一つの方向を見てさらに前へ進むことを改めて確信することができたと思います。

生きとし生けるすべての生類、誰もの本質は尊い、永遠なる真実の存在である――この普遍的な真理を示すために、各地を駆け巡り、惜しみなくすべてを注いでくださった師に、深い感謝を捧げます。
これからの未来にわたって、師が語られた真理の言葉がこの世界に清らかに響き渡っていきますように!`

シュリー・マハーヨーギー

Jai!
Satguru Shri Mahayogi Paramahansa
ki jai!!!

 

マハーヨーギー・ミッション 


『Paramahamsa』表紙絵シリーズ ⑥

私が絵を描き始めたのは、ヨギさんにインドの細密画について教えていただいてからです。
最初はインドの細密画を模倣するところから始まったのですが、何枚か描いていくうちに、ヨギさんは日本にお生まれになり京都にお住まいなのだから、京都アーシュラマや日本を感じるような風景の絵を描きたいと思うようになりました。

そう思って描いた1枚が、今日ご紹介する『Paramahamsa』No.29の表紙絵で、この号には、2001年のサットグル・ジャヤンティーの模様が掲載されました。

 

そして、今年、2023年のサットグル・ジャヤンティー、師の御聖誕75周年祭はもう目前です。

私たち各国の弟子にとって、今年は大きな節目を迎えた年であり、来たるサットグル・ジャヤンティーは、私たちにとって意味深いものとなると思います。
たとえ師のお姿が見えなくても、師が目の前におられる時と同じようにジャヤンティーを迎えることができますように。

師はおっしゃいました。
アヴァターラがこの世界にお生まれになる日、全世界が祝福されるのだと。
この吉祥な日を、全員で歓びをもって迎えたい。
そして、師に出会えたことを、決して良き思い出として終わらすことなく、一人一人が師の教えを生き、師が示された真実を生き生きと表すことができるように、身口意をもって行為していきたい、そう思います。

シャチー


春の祝祭2023 ご報告

4/2(日)、春の青空に桜吹雪が美しく舞い踊る中、「サナータナ・ダルマ アヴァターラー メーラー ―神性示現大祭―」が開催されました。
人類の宝である神の化身と呼ばれる方たち、そして彼らがその尊い御身をもって人々に伝えてきた永遠・普遍の真理を祝うこの祭典。今年のテーマは「古より続く永遠の道」とし、近代の偉大な聖者パラマハンサ・ヨーガーナンダの生涯に迫りました。

写真とともに当日の様子をご報告させていただきます。

マーラー

神の化身、大師たちへ捧げられたマーラー。

各地の様子

ニューヨーク、台湾、東京、松山の拠点より。各地からの歓びと感謝のメッセージが届きました。参加者は100名を超えました。

京都グルバイ

京都 司会を務める二人と配信会場などから

神だけを一心に求める純粋な少年が、グルとの出会いを果たし、どのような薫陶を受けて霊的成長を成し遂げたのか。逆光を乗り越えてのアメリカでの布教活動、50カ国以上にも翻訳されている『あるヨギの自叙伝』を世に著した彼の偉業とはいったいどのようなものだったのか。祝辞や映像を通して、私たちはヨーガーナンダの生き様と使命に思いを馳せました。

ヨーガーナンダ年表

ヨーガーナンダの生涯が紹介されたイラスト入りの年表。

ニューヨーク

ニューヨークでは映画を製作、イントロ部分が上映されました。本編は4/8に公開予定。

祝辞者

8名の方が祝辞を捧げました。

仲間たちの熱い想いのこもった言葉からは、ヨーガーナンダの姿を励みにヨーガの道を歩んできたこと、『あるヨギの自叙伝』から心が一変するほどの大きな衝撃や恩寵を与えられてきたことが伝わってきました。そして、ヨーガーナンダが国境、人種を超え全ての人を同胞として愛し、人々を神に目覚めさせるため、普遍的ヨーガを伝導し人生をまっとうされたこと、それらは全て神のご計画の中にあり、ヨーガーナンダを通して始原のグルであるマハーアヴァターラ・ババジが働かれていたことが感じられました。

ヨーガーナンダの布教について紹介した映像は、『あるヨギの自叙伝』の最後の一節で締めくくられていました。
「主よ あなたはこの一介の独身僧に、すばらしい大家族をお恵みくださいました!」

祝祭に大きな祝福を与えてくださった師シュリー・マハーヨーギーは、弟子たちの数々のメッセージを喜ばれ、最後に「一人一人、皆の言葉が真実のものとなりますように」とお言葉をくださいました。

ヨーガーナンダと偉大な大師たちの息吹を存分に感じ、格別な高揚感と歓喜に包まれたこの祝祭。グルと弟子の愛のみで結ばれた関係の尊さを思い起こし、また彼らが明らかにした古から続く永遠の道の上に、私たち自身もまさに今、立っているということを改めて感じ入ることができたと思います。
ヨーガーナンダに倣って、師が示された道を弛まず、逞しく突き進んでいくことができますように!

ジャイ! サナータナ・ダルマ アヴァターラ! 
ジャイ! サットグル・シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ キ ジャイ!!!!

 

*祝辞はMYM会員サイト「Web版パラマハンサ」にて配信する予定です。

御室桜

京都御室界隈では、今は御室桜が満開です。
写真/御室仁和寺

マハーヨーギー・ミッション