ちょっとしたグル(師)の行為 ⑶

皆さま、お盆休みはどのようにお過ごしでしたか?
コロナ感染拡大に伴う自粛や降り続いた雨のため、ご自宅で過ごされた方が多いのではと思います。

ところで、皆さまは「電動ドリルドライバー」を使ったことはありますか?
私は今まで1度しか使ったことがなかったのですが、このお盆休みに電動ドリルドライバーを使用して「夏休みの課題」のようなことにチャレンジしてみました💪

連載『ちょっとしたグル(師)の行為』の第3回目です。


6年前、師はアコーディオンカーテンを取り付けるため、私の自宅のシャーンティ庵に来てくださいました。寸法を測り、手持ちのビスや道具を把握され、足りない材料などは一緒に工務店へ行き、調達しました。そしてアコーディオンカーテンを取り付ける際、師に電動ドリルドライバーの使い方を教えていただき、私は人生で初めて電動ドリルドライバーを使いました。慣れない作業でしたが、やってみると「意外と楽しい!」と感じました。

以前、ヨーガの先輩が使用していたアコーディオンカーテンでした。これを取り付けることで、冬は暖かくなりました。

ただその後、電動ドリルドライバー使うことはありませんでした。しかし、最近になって「DIY、やってみたい」という衝動が起こりました。嵐山の新居に引っ越しして、収納棚の必要性を感じたのもあり、思い切って電動ドリルドライバーと電動サンダー(木材・金属の研磨・塗装はがし)を購入!
でもいざサンダーの電源を入れると、予想以上の音の大きさに尻込み。。。😣
「これ、大丈夫かな……」と心配になり、最近DIYをされている先輩のヨーガダンダさんにそのことを相談しました。すると、「サンダーは音、大きいよ。あっ、余っている木材があるけど、どう?」と。木材はまだ購入しておらず、あるものを有効活用するのがやはりヨーガ行者らしくていいなと思い、また加工されている木材だったので電動サンダーを使わずに済んでハードルも下がるので、有り難くいただくことにしました。

この道具と材料で作成開始!

そしていただいた木材を使って今回チャレンジしたのは「食器棚」です。とは言っても、本格的なものではなく、あまり使わない食器を整理する押し入れ用の食器棚です。1時間もあったらできるかなと思っていましたが、3時間近くかかってしまいました。。(初めてのパン作りよりも苦戦😅)

出来上がったのはよかったのですが、グラグラして安定性に乏しく、ベニヤ板で背面を補強する必要があり、ヨーガダンダさんにそのことを報告したら、「ベニヤ板、あります」とのご返事。
翌日、車で持ってきてくださいました!!

ヨーガダンダさんとサティヤーさん。連日、雨の中にもかかわらず、木材を運んでくださいました。私にとっては、DIYの救世主でした。

すぐにベニヤ板をノコギリでカット。ビス打ちにも慣れてきて、スムーズに取り付けることができました。

ちょっとベニヤ板のカットが斜めですね💦

そして何とか完成〜!!!

今回はやはり、先輩ヨーガダンダさんの物を大切にされる「知足」の精神がとても凄いと感じました。使わなくなった板でも大切に保管されていたそうで、そのおかげで棚が出来上がりました。
師も物や道具を大切にされます。その師の行為を見て、ヨーガダンダさんもそのようにされているのだと身をもって感じました。
『パラマハンサ』No.141にヨーガダンダさんは以下のことを書いておられました。

「私が先輩弟子と共同生活を始めるにあたって、師は私の身の回りの物についてもアドヴァイスをしてくださいました。例えば、使い古した飾り棚を白く塗って、新たに祭壇として使うとか、アーシュラマの忘れ物で誰の持ち物か分からないパンツをオレンジに染めて使うように勧められたりしました。すると使い古されて捨てられる運命にあった物たちが、全く新しいオリジナルの一品として復活するのです」

師は道具の使い方や物の扱い方を通して、「すべてはアートマン(神)という尊い存在」であると教えてくださいます。
悪戦苦闘でバタバタでしたが、ヨーガ行者の精神性を肌で感じた充実したお盆休みでした😇

ゴーパーラ


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