ヨーガを生きる秘訣の4回目が、9月12日(土)13日(日)に開催されました。昨年12月から始まったこの講座も今回が最終回です。
1日目は「アーサナの秘義」午前は14名、午後は10名の参加がありました。
今回は、「サマコーナ・アーサナ」「シッダ・アーサナ」を学び、全体を通してのアーサナと瞑想も行いました。

「サマコーナ・アーサナ」では、私自身の気づきがありました。
「片足開脚で、まず肩幅より少し広く脚を開いて片方の足先を外側にむけ少し膝を曲げる。そして、正面に肩幅で腕を床に置く。一旦全体重をグッと腕に預ける。そうすることで伸ばしている方の足の緊張がとれて、さらに伸びていく」ここまでは私もそのようにやってきたのですが、次に私は手の位置を左右に動かして調節していたのです。他の方の質問のやり取りの中で、「体の真正面についた腕の位置はそのまま変えません」とシャーンティマイーさんがおっしゃっているのを聞いて、「え!?私手の位置を変えている」と気づき、教えていただいた通りに、体の正面についた手の位置は変えないで、そのまま体を起こしていくと、さらに足が開いていきました。正しくやっていたつもりが、自分がやりやすいようにしていた、つまり自己流になっていたのだということに今更ながらに気づき、愕然としました。そして、片足開脚を左右正しく行った後に両足開脚を行うと、下腹部にエネルギーがグッと集まってきて、活力がみなぎるような感覚がありました。サマコーナ・アーサナは元々はアーサナの一番はじめに行っていたと聞いたのですが、その意味が体感を通してわかったような気がします。これからアーサナをしていく準備が体と心に起こったような感覚でした。「サマコーナ・アーサナ」は体が元々硬い私にとっては、なかなか難しいポーズだったのですが、完成ポーズにはいたっていなくても、自分ができる精一杯を正しく行えば、効果はあります。という、いつも聞かされていることが、本当にそうだ!と今更ながら体感しました。
参加の皆さんも、それぞれに新鮮な気づきがあったようでした。これからアーサナを頑張っていきたい!という前向きな喜びに溢れていました。
参加者の方の感想を紹介します。
・サマコーナ・アーサナは自分には到底できないと諦めていたけれど、正しいやり方を知ることで、希望が見えた。
・今までサマコーナ・アーサナはどちらかというと足の方に体重をかけて脚裏を伸ばしていくようなイメージでやっていましたが、「体重は手(から徐々に背骨へ)」とか「脚を広げても体の軸は(手の位置)は移動させない」など新たに知ることが多く、とても新鮮な学びでした。全ての言葉が理路整然としていて、まさしく「ヨーガは科学的」なんだと感じ、頼もしさを覚えました。
・サマコーナ・アーサナは何年しても出来ているのかいないのか、自分の中ではわからないアーサナでした。今回、はじめに体重を腕にかけてから開脚していくということを教えてもらい、初めてサマコーナの時に呼吸に集中できました。嬉しかったです!
・アーサナという修行はとても深く意味のあることで、日常が変わり、人生まで変えてくれる力があるものだということを感じました。
・一見簡単そうに思えるポーズを作っていく過程、一つ一つの動きにこんな意味があったとは!改めてヨギさんのアーサナの奥深さと面白さを感じる充実した時間でした。
2日目の「ヨーガの料理」は14名の参加がありました。
メニューは、さつまいもご飯、秋なすと厚揚げの赤みそ煮、切り干し大根の甘酢漬け、とろろ昆布のお吸い物、です。

さつまいもを切らないでそのまま丸ごとご飯と一緒に炊いて、炊き上がってからしゃもじで切りながら混ぜるという、さつまいもご飯のとても斬新な作り方に目を丸くして驚き、ご飯の炊きあがりと同時にさつまいもがそのままの姿で美味しそうに火が通っているのをみて感心したり。いつもながら新鮮な驚きがあり、シャーンティマイーさんの行為から多くの学びがありました。
『さまらさの台所』にも、秋なすの赤みそ煮が掲載されていて、昆布だしを使っているのですが、シャーンティマイーさんから、赤みそと黒砂糖にコクがあるから、昆布だしはいらないのではないか?との提案があり、当日は昆布だしは使わないレシピを紹介しましたが、なすそのもののおいしさ、厚揚げのうまみと赤みそと黒砂糖のコクによって本当に美味しい煮物ができました。
なすは、地元でよく使われる長さが20~30cmほどもある「長なす」を使ったのですが、長さを2~3等分にしてから、皮目に縦に筋をつけるように切り目を入れました。こうすることで、しっかり煮込んでも煮崩れがなく、そして、煮汁が染み込みやすいし、なすの旨みが逃げない。食材にあった切り方を瞬時にひらめくのは、シャーンティマイーさんが本当に食材と正面から向き合われているからなんだと感じました。
赤みそを溶いた煮汁の量も、必要最小限の量でコトコトと煮込んでおられました。調理のアシスタントをしていた私は途中で「水足さなくていいですか?」と何度か確認したのですが、その度に「大丈夫ちゃうかな」とおっしゃって、本当に少ない煮汁で、火加減を調節しながら、じっくりと火を通しておられました。そうして出来上がった煮物は、煮崩れしてなくて、中はとろりとした食感と、茄子の旨みがしっかりと残っており、赤みそのコクのあるおいしさが合わさって、絶妙の煮具合のそれはそれは美味しい煮物ができました。
参加者の方の感想を紹介します。
・お料理を通して柔軟な考え方、生き方を見習いたいと思いました。
・「こうでなければならない」という固定観念は外していきたいという気づきを得ました。
・全てのお料理の調和がとれていて、心とお腹が満たされました。なすの赤みそ煮は水の少なさに驚かされて、さつまいものご飯はさつまいもを切ってから炊くよりもずっと甘味を感じました。
・厚揚げとなすだけでこんなに食べ応えのある一品ができるとは!驚きました。さつまいもを丸ごと入れて、さつまいもご飯を作るのにも驚きました。作るのに敷居を低くしていただいて、是非作りたいと思います。
・今回もシンプルな調理で驚くほど美味しい料理をいただきました。自由と無限を感じました。
4回に渡り、シャーンティマイーさんからアーサナを一つずつ丁寧に学ぶ機会をいただき、毎回、参加者の方それぞれに新たな気づきがあり、その気づきが喜びとなり、アーサナに取り組む前向きな姿勢へとつながっているように感じます。そして、「食」を通して日常の行為や心のあり方を学ぶことができ、アーサナを深めていくと同時に、日常の行為を真理に沿ったものとなるように調えていくことの大切さを学ぶことができたと思います。
アミティ
