さまらさの台所2月

さあ!毎年恒例の味噌作りです!!
大豆と麹とお塩だけでできるお味噌。教えてもらってから6年、私は毎年作っています。
毎年少しずつ味が違うのは、使う大豆やお塩の違いもありますが、年によって気温が違うことも関係しているのでしょうね。その年にしか作れない味わいがあります。

行程はとてもシンプル!大豆、塩、麹を全部混ぜたら終わり〜!!なのですが、大豆を浸けるのに多少時間がかかります。今回は1kgの大豆を使い4kgの味噌を作りました。まず大豆を水に浸けるところから。18時間給水させると大豆は2倍以上に膨らみます。これで美味しい大豆が蒸せるのです。(左 乾燥大豆 中 12時間後 右 18時間後)

大豆 大きさ

味噌玉

蒸し上がった大豆をつぶして塩麹と混ぜます。だんだん味噌らしい雰囲気が出てきました。味噌玉にして空気を抜いていきます。

味噌玉を詰める
プラスチックの容器に入れてたものは一年後にこんな色に変わります。お家で作る味噌はゆっくり、じっくり一年かけて醗酵させるので香り高くまろやかな味に仕上がります。市販の味噌はこの醗酵の過程を超特急で仕上げるため味が違うようですね。
味噌

試食では昨年作ったお味噌でごま味噌を作り、さらにそれを使って3種類のごま味噌ドレッシングを作って、旬の野菜を蒸したものといただきました。ごま味噌とドレッシングは焼きおにぎりにしたり、炒め物に使ったりと出番がたくさんありそう。みんなで美味しくいただきました。
味噌ドレッシング

習ってみて「意外と簡単だな〜」と思われたと思いますが、自分で作ってみてさらに「簡単!」と分かると思います。なんでもやってみるものですね。味噌を作るたびに、自分の身の回りの物は何でも誰かによって作られたものなんだな〜と感じます。意外と買わずに作れるものもあるかもしれないと目先が変わるかもしれませんよ。


新春の縁

昨日2月13日は、長岡京クラスの新春会がありました。

初めて男女合同で交流会として行ない、16名が参加しました。3年ほどクラスに通われている方から、もう20年以上ヨーガをしている方までいろいろな人がいます。女性9名、男性7名という構成でした。

今回それぞれが自己紹介を行ない、ヨーガに出会ったきっかけや、現在の状況などを話し合いました。長くヨーガをやっているグルバイ(兄弟姉妹弟子)たちから、私自身も初めて聞くヨーガとの出会いの話などは興味深かったのではないかと思います。皆いろんな経歴の人がいます。

長岡京クラスが開講して5年半近くなるのですが、開講時からクラスに通って来られている方から、週に一回クラスに通うことだけを拠り所としてきたという話を聞いて、自分も週に一度師に会いに行くことだけを拠り所としてきたのと同じだなあと思いました。生きていく中でさまざまな苦難や心の動揺が訪れますけれど、クラスが自分自身を取り戻し、安心できる場になれば嬉しいことです。そして実際的に心の動揺を解決し、治めていくことに役立つことができれば本当に嬉しいです。継続は力ですね。そして、ちょっとした日常を変えることで心のあり方がずいぶん変わったという具体的な実践のお話や『真実を求めて』をよく読んでいるという話もあり、それぞれで実践されている様子に触れられて嬉しかったです。

また、月曜日にヨーガ・ヴィハーラで行なっている2時間瞑想会には何人かの人が関心を示していたようですが、先輩から聞く実践事例はとてもわかりやすくて、参加してみたくなりますね。ぜひ一度気軽にトライしてみてはと思います。

「縁」というものは、人生の中で様々な交差を見せますが、よい縁は強めて太くしたいものです。2016年長岡京クラスの新春会は、師との出会い、ヨーガとの出会いの話や瞑想会の話、アーサナの話もいろいろ出て、美味なるさまらさ料理を堪能し、ヨーガへの思いをラップに乗せて伝えたり、よい縁を強める機会になったのではないかと思います。

長岡京新春会
新春会はサーナンダ宅で行ないました。何人かの方が会場設営や料理を手伝ってくださったりして、あっという間に調い、後片付けもあっという間でした。

またやりましょう!ありがとうございました。

サーナンダ


直観

先週の土曜日の夜にサットサンガがありました。東京や松山、ニューヨークからグルバイ(ヨーガの仲間)が集まり、師であるヨギさんからヨーガを学びます。直接学べる貴重な機会なので全国、世界中から集まります。
アーシュラマの二階は満員!熱気がすごかったです。特に日本でヨギさんに会うのが最後になるニューヨークのグルバイからは気迫を感じました。(ニューヨークグルバイの滞在記事はこの記事の下にあります)
さまざまな質問があり、ヨギさんはその質問に一つずつ答えてくださいました。

直観についての質問は、前日にグルバイ同士で話していた内容だったこともあり、私にはとても印象的でした。

 

「ヤマ・ニヤマをやっていくことによって身口意が一致する。そうすることで心はサットヴァ性(清浄)になっていく。サットヴァ性の中から正しい直観が生まれる。」

「身口意を調えることで直観が得られる。最初にひらめいた直観に言葉と行為を一致させることで無駄な思いを発しなくなる。そうすると必要なときに必要な直観が思い浮かぶようになる。熱心にやれば早道になります」

ヤマ(禁戒)非暴力、正直、不盗、純潔、不貧、 
ニヤマ(勧戒)清浄、知足、苦行、聖典の学習、神的な存在への帰依
身=行動 口=言葉 意=心の思い 調える=矛盾なく同じにしていく

時として、思ったことと言っていることがバラバラだったりすることはありませんか?
大人になるとけっこう平気でこういうことをしてしまうことがあります。身口意を調えるというのは単純に思ったことをすぐに行為していくということになります。良い思いの時はもちろんですが、思いって良い思いもあれば、悪い思いもあります。「この人ムカつく!」と思ってそれを口に出すと、とんでもないことが起こることは誰でも想像がつきます。そもそもそんなことを言いたくないですよね。そんなときはその思いを良い思いに変化させるといいと教わりました。
こんな思いを持ちたくないな……と思ったらそれもすぐに行動!思いを変化させます。そして、むしろこういう思いを持てたらいいな……と思ったそれもすぐに行動!そういう習慣を付けていくことが大切だと教わります。

身口意を調えていくと無駄な思いを発しなくなると言われています。確かに何でも思ったことをすぐに行動してしまえば、「あーやらないといけないことがあるんだけど、めんどくさいな〜」とか頭の中でごちゃごちゃ考える要素はなくなっていくでしょうね。その分心がシンプルになることで正しい直観が得られるんだと思いました。

「ヤマ・ニヤマ」や「身口意の一致」はヨーガの教えの中でとても基本的な教えです。今一度私も意識して行っていこうと思いました。
ヨギさんは実践を続けていくと心に「空(くう)」の状態が訪れると言われました。「空(くう)」は「空(そら)」と書きます。これはインドの言葉で「スカ」と言われ、インドでは「楽」という意味だそうです。昔ヨギさんに「心が空っぽやと楽やで〜」と言われたことを思い出しました。

フリージア、シクラメン、蝋梅、京王桜

アーシュラマの階段に飾られたお花、フリージア、シクラメン、蝋梅、啓翁桜

サティヤー


京都ヨーガ・瞑想 土曜日のクラス

今回、シャーンティマイーさんが担当する土曜日のクラスは、広いスペースのある京都アスニーの五階で行なわれました。ニューヨークからやってきたグルバイたち(兄弟弟子)を迎え、二十名の人たちが参加し熱気のあるクラスとなりました。

 

サルヴァーンガ・アーサナ

サルヴァーンガ・アーサナ

 

サマコーナ・アーサナ

サマコーナ・アーサナ

シルシ・アーサナ

ヴィリチカー(サソリ)・アーサナ

シャーンティマイーさんは、アーサナだけがヨーガではない、ヤマ(日常の中でのヨーガ的禁戒)、ニヤマ(日常の中でのヨーガ的勧戒)を実践し、身・口・意(思いと言葉と行為)を一致させていくことがいちばん大切であると、師から厳しく教えられてきたと私たちに教えてくださいました。そして身・口・意が一致しているかどうかはアーサナに表われてくる。高度なアーサナは身・口・意が一致していないとできないということを実際に知ったと力強く教えてくださいました。またアーサナの基本がしっかりと身についていれば、それは確実に瞑想まで連れていってくれると、基礎の大切さを繰り返し私たちに教えてくださっています。

京都に来て師の教えを授かり、またクラスを受け、京都のグルバイと親好を深めたニューヨークのグルバイたち(男性三名)が、ヨーガを実践することによって、自分の気が付かなかった問題に直面して苦しくもあるが、それを解決するべく積極的にやっていきたい、そういう気付きが起こること自体が驚くべきことで、ヨーガの深みを知った、また今まで目標をもって生きたことがなかったが、京都にきて、生きる目標が分かってからアーサナに対する姿勢が変わったと、瞳が輝かせながら感想を述べる姿が印象的でした。

ニューヨークの弟子たち

 

土曜日のクラスは、アーサナの基本をしっかりと身につけ、瞑想の深みに入っていけるようなクラスとなっています。生き方までが変わるヨーガの魅力満載のクラスなのです。

ぜひお越しください。お待ちしてます。

ダルミニー


お花の会

先月1月17日のさまらさの台所に参加しレポートしたのですけれど、その後お花の会にも初めて参加しました。参加したというより見学をさせていただいたのですが、少しその様子をレポートしてみたいと思います。

何とこの日は16名の方が参加され大にぎわいでした!

お花①

お花②

皆さん常連の方が多かったですが、松山からはさまらさの台所に続いて初参加の方もおられました。花器選びから始まって、皆さん黙々と生け始めました〜出来上がりが楽しみです!

講師のシャーンティマイーさんはいつもアーシュラマのお花を生けておられる達人ですね〜!ヨーガも達人ですが、料理もお花も何でもできるんですね。凄いですね!初めての方にも的確にとても分かりやすく教えておられました。皆楽しそうです!

松山からのお二人もシャーンティマイーさんの分かりやすい説明に納得です。

さあ、皆出来上がってきました!皆それぞれの性格がお花に現れているような、一人一人ユニークな仕上がりでとても興味深かったです。出来上がった人からシャーンティマイーさんが順番に見て回り、アドバイスされ、そして少し手直しされます。するとあら不思議、とってもよくなるようです。それぞれの人の生け方を生かしながら、少しだけ手直しされ、そしてポイントを説明されます。そのようにして皆腕を磨いていっているのですね!しかし16人ものお花を見て回るシャーンティマイーさんは大変ですね〜!

お花③

シャーンティマイーさんの手直しを皆で見学し、学んでいます。

それにしても楽しく心地よいひと時でした。お花を生ける時の皆の真剣な集中した表情が印象的でした。ヨーガの集中力が生かされているのでしょうか、それともお花の集中力がヨーガに生かされているのかもしれませんね。皆家に帰ってすぐに学んだことを思い出しながらおうちの花器に生けられるそうです!

松山のMさんも、松山に帰ってから家で生けられたお花の写真を送ってくださいました。初めてなのにとっても上手な!そして、お花の感想に次のようなことを添えられていました。

「シャーンティマイーさん、私たちが帰る時に、私とアーナンディーのお花たちをとっても丁寧に、大切に包んで下さって、その、黙々とされる横顔を見ていると、何だか感動してしまいました」

私もその姿を覚えていたのですが、何気ない行為が印象に残るものなんだなあとしみじみ思いました。その感想が私の一番印象に残ったことでした。

とても楽しい身になるお花の会にご関心がある方は、ぜひヨーガ・ヴィハーラに一声おかけください。

サーナンダ

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ニューヨークからヨーギーたちがやってきた

数日前、ニューヨークから三人のヨーギーたちがここ京都に到着しました。彼らは尊敬する師に教えを乞うためにはるばる海を越えてやってきたのでした。彼らはどんな思いで京都の地に足を運んだのでしょうか。私たちもヨーガを習い始めた頃、心から尊敬し、また信頼する師の住まわれるアーシュラマに、この世の本当のことが知りたくて、会えるのを心待ちにして通っていた頃のことを思い出します。

土曜日の夜行なわれたサットサンガ(真実の集い)では、大事に携えてきた質問を真剣な表情で師に問う姿が印象的でした。彼らは師の教えと、その柔和なご様子、優しいお声までもしっかりと胸に刻みつけたことだろうと思います。

そして日曜日の下鴨のクラスにも参加されました。アーサナに挑む彼らの顔は真剣そのものでした!彼らの視線、呼吸がどんどん熱を帯びてきて、身体中からその熱が発散されていました。そしてそのハートに秘められた情熱が、すべてのヨーガへと向かうハートにも火を付け、真実へ向かう速度を早めさせてくれます。私はこのようにして人から人へ、ヨーガの熱が伝えられるのだということを肌で感じました。

 

師は説かれます。

自分はいったい何者なのか、真実とは何か、神とは何なのか、知らなければならないのはこれだけです 

この答えを明らかにするために、彼らは忙しい世事の間を縫ってニューヨークからはるばる師の下にやってきたのだと思いました。

ダルミニー

 

サルヴァーンガ・アーサナ

いつもは見えないのに、ニューヨーカーの長い足が窓の外から見えたと驚かれたサルヴァーンガ・アーサナ

 

 

 


大切なヨーガの教え

先週の木曜日からニューヨークのグルバイ(ヨーガの仲間)3人が京都に滞在しています。シャーンティ庵に宿泊しながらサットサンガやクラスに参加されています。先日、一緒に夕食を食べてお話をする機会がありました。まだ到着して数日、時差ぼけなどで眠たかったかもしれませんが夜遅くまで一緒に話ができました。彼らは遠いニューヨークからヨーガを学ぶために京都に来られています。ヨーガに対してとても真剣で真摯な気持ちが伝わってきました。

4年前、私はヨギさんの渡米時に3ヶ月同行させていただきました。今回日本に来ているグルバイの中にはそのときにニューヨークで会ったグルバイもいて、彼らを見ていると自分がニューヨークに行った時のことを思い出しました。私もヨーガを学ぶためにニューヨークに行ったのですからとても真剣でした。しかも、3ヶ月間も集中して学ぶことができたのは本当に恵まれていたと思います。はじめは生活に慣れることで必死でした。少しずつ慣れてくると、だんだんその生活が当たり前になり、貴重な体験をさせてもらっているということを意識することもなくなっていきました。そんな時、ヨギさんに言われたことがあります。

「後悔することがないように毎日を過ごしなさい」

その言葉を聞いた時は身の引き締まる思いでした。滞在も終盤でしたし、もう一度自分自身のことを振り返り、日本に帰ったら後悔することはないか、何のために来ているのかなど必死で考え、思い残すことがないように一日一日を過ごそうと意識しました。

その言葉を聞いた時は、大切な滞在を無駄にしないためだと理解しました。でも今はその時だけのことではなく、生きている貴重な人生の一瞬一瞬のことで、場所や時間を限定した言葉ではなかったと理解しています。今でも言われた時のヨギさんの口調や表情、その時のシチュエーションを思い出します。思い出すたびに、あのとき感じたように身の引き締まる思いがします。


ヨーガの歩み方

ヨーガに縁を持ち、アーサナや瞑想を実修し、その道を歩んでいくとはどういうことなのかについて、少し記してみたいと思います。

といっても、人それぞれの道があるから、私が師から学び、今もって確かにその通りだと思う歩み方について記そうと思います。

ヨーガを始めて間もない頃、どのように歩んでいけばいいのかを師に問いました。師は次のように答えられました。(記憶を頼りに書き起したものなので、私なりに要約していると思います)

  1. この世界とは何か?それは自分の心が反映したものである。このことを正しく理解しなければならない。
  2. 次に、心を正しく理解していく。正しく理解していくということは、世界を放棄していくということである。すなわち、変化する世界や心に執着しなくなるということである。※しかし否定はせずに世界を肯定する。
  3. このとき、この世界に何の興味もなくなり、しかも未だ真理(神)を知らないことにより、心が虚ろな状態に陥ることがあるが、このような心さえも理解し放棄していく。
  4. この状態は苦行ともいえるかも知れないが、続けていくと、だんだんと神を身近に感じてくるようになる。
  5. そして、ギャーナ・ヨーガのように無形の神をアートマンとして瞑想する方法と、バクティの形ある神、例えば、クリシュナ、ラーマ、シヴァ、あるいは偉大な聖者、イエス・キリスト、ブッダなどを瞑想する方法により神を悟っていく。
  6. そして究極的には、神と世界は一つであることを悟るようにする。

この教えをお聞きしたときは、まだこの歩みがどういうものなのかよくわかりませんでした。もちろん知的には理解できるのですが、まだ茫洋とした感じでした。

ところが今は、本当にこの時師が言われた通りの歩みになるのだということを実感します。特に私は世界を否定し、1と2をすっ飛ばしていこうとする傾向があったのですが、この1と2が本当にとても大事だということに気付きました。

①世界は自分の心が反映したものだということ

②心を正しく理解していくということ

この深意を会得していくことが肝心なことだろうと思います。皆それぞれ性質が違いますから、会得の仕方はそれぞれの道があるのかもしれません。でもこの世界がどこまで行っても自分の心が反映したものだということがわかれば、心は静かになっていくことでしょう。反映する何ものもないくらい心が静まれば、世界と見ていたところに神なる存在が感じられていくのでしょう!

人それぞれの歩み方がありますから、ご参考に!

サーナンダ

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下鴨ヨーガ・瞑想 日曜日のクラス

下鴨ヨーガ・瞑想クラスは下鴨本通りの交差点を少し東にいった、京都でも有数の進学校でもある洛北高校前のバス停の前、青いビルの二階にある暖かな日差しの入る、落ち着いたスタジオで行なっています。

昨年十月にイキイキクラスと題して、身体と呼吸と心の関係を、ヨーガの知恵やワンポイント・アーサナのコーナーを設けて九回コースでじっくりと学んでいきました。

http://www.mahayogi.org/class/kyoto_shimogamo.html

その中で特に印象に残ったことがあります。

アーサナは体験してみると身体が生き返るようにとても心地よく感じるものですが、やっている最中は普段使わない筋肉に刺激を与えるものですから、苦痛を伴うこともあります。そして、自分の苦手なアーサナになると、心は嫌だなとか、痛いことをするのが怖い、やりたくないという思いに執らわれたりします。イキイキクラスの中で、「怖がりな自分の心が邪魔をしていたので、その恐怖心を乗り越えてアーサナを実践してきた」という体験談の話がありました。

その時、話を聞いていたある方が、最初は緊張気味だったのですが、聞いているうちに顔がみるみる緩んで、最後は笑顔になり「本当にそうなんです」と納得したようにおっしゃったのです。その方はその話に深く共感し安心感を得たのでした。私はその方の顔が一瞬にして変わるのを目の当りにして本当に驚きました。アーサナのことだけではなく、その方の心に、一筋の光があたって何かこわばりのようなものが溶けていったような感じを受けました。

ヨーガを実践していけば、ちょっとした気付きで目から鱗が落ちるように、心のこわばりがほどけていくような瞬間があります。そのような気付きを繰り返していくことが、本来の自分自身を取り戻していくことにつながっていくと思うのです。クラスでヨーガを実修していると、そういうことが起こりやすいんですよね。

みなさま、ぜひお越しくださいね。お待ちしています。

パシュチモーッターナ  アーサナ

強烈な浄化を施すパシュチモーッターナ アーサナ

 

ダルミニー


京都火曜日のクラス

京都の火曜日のクラスは、柳馬場六角通りにある六角スタジオというビルの5Fで行っています。京都に住んでいる人なら「街中ですね〜」と言うところ。参加者はこの辺りで働いている人もいますし交通の便が良いのでいろいろなところから通ってきてくださいます。

先日のクラスはこの冬一番の寒さでした。受付の用意をして待っている時「こんな寒い日にみんな来てくれるかな〜?」と少し心配でしたが、みなさん「寒い!!寒い!!」と言いながらも続々と来てくださいました!とても嬉しかったです。

せっかくなので体を温めましょうーーー!ということで、この日はふだんやらないアーサナに挑戦。なかなかキツいアーサナに挑戦することでみなさん「暑い、汗が出てきたー」と言われていました。

特に苦戦したのがこのクジャクのポーズ(マユラ・アーサナ)です。みなさん「どうなっているの?」デモンストレーションしてくれた洋平君をまじまじと見ていました。
クジャクのポーズ

クジャクのポーズの効果は「脾臓肥大などの疾患のすべてを取りのぞき、体質の異状から生じたもろもろの病気をなおす。大食した粗悪な食物をことごとく灰と化し(消化し)、胃の火を起こして猛毒を中和することができる」(聖典『ハタヨーガ・プラディーピカー』)ということです。

クジャクは毒を持つサソリを食べても解毒し消化する力をもっているそうです。このポーズをすると、ちょうど胃と腸の辺りに両肘が入り、そこで全身のバランスを取るのですが、すごく圧迫されて活性化されるのが分かります。体中が本当に熱くなります。

たまに新しいポーズに挑戦するのは楽しいですね。寒い時期は瞬間的に体を温めてくれるこんなアーサナを取り入れてみるのはいかがでしょうか。