第2回「ヨーガを生きる秘訣」が松山で開催されました!

松山のヨーガ・サーラ・スタジオで「ヨーガを生きる秘訣」の2回目が、3月14日(土)、15日(日)に開催されました。
講師は、前回同様シャーンティマイーさんです。
前日の金曜日から松山入りしていただいたのですが、新幹線のトラブルがあり、1時間半も途中で停車し、松山到着が2時間遅れとなり、6時間越えの長旅となってしまったのです。きっとお疲れだろうと申し訳ないような気持ちで松山駅でお待ちしていたのですが、いつもの軽快で快活なご様子で到着され「打ち合わせをお願いします!参加の皆さんのことが知りたいです!」と休むことなく、翌日の講座の打ち合わせをしてくださったのです。日々のヨーガの実践が日常の行為に現れる、と教わっていますが、まさにその通り。どんな状況があろうとも、常に軽快で、他者のために行為するヨーギーとしてのあり方を学ばせていただいたように思います。

1日目は「アーサナの秘義」でした。午前のクラス15名、午後のクラス11名の参加がありました。
2回目ということもあって、みなさんリラックスした雰囲気の中、真剣に講座に取り組まれていました。
「アーサナの実践の中で、自分の行動をしっかりと認識すること。それは身口意を見つめていくということになり、日常の行為においての識別力を養ってくれます」
「アーサナにおける苦痛を受け入れることができたら、日常でも心理的苦痛を克服できていきます」など、アーサナを通して自分自身の体と心に正面から向き合うことの大切さなどを学び、
アーサナの実習では、「ブジャンガ・アーサナ」「シャラバ・アーサナ」「ダヌル・アーサナ」「チャクラ・アーサナ」「サルヴァーンガ・アーサナ」5つのアーサナについて、丁寧に学んでいきました。今回の5つのポーズはどちらかと言えばきついポーズで、まだ取り組んでいなかったり、ご自身の体の様子を見ながら普段は控えていたりする方もいらっしゃったのですが、講座ではみなさんの中で何かが起こったのか!? 果敢にチャレンジされていました。

講座を終えて、みなさんの笑顔が輝いていたのが印象的でした。


「何年もアーサナをしてきたつもりでしたが、初めて学んだような新鮮さを感じました。日々のアーサナをより丁寧にしていこうと気持ちを新たにしました」
「体験、体感を伴ったお話にインスパイヤされました」
「十年ぶりにチャクラ・アーサナをしました、一気に目覚めました。自分自身の感情に巻き込まれていましたがスッキリと無くなったように思います」
「ポイントが明確になり、アーサナや瞑想に取り組みやすくなった」
などの声が聞かれました。

2日目の「ヨーガの料理」は10名の参加がありました。
今回のメニューは、「春のブランチ」として、ブロッコリーのペンネ、ポテトサラダ、切り干し大根のカレー風味です。バゲット、紅茶と一緒にいただきます。
参加者の中には主婦歴50年という、長年にわたってご家族のためにお料理されてきた方々からも「エッ!」「ヘエ〜」と驚きの声が上がっていました。
ペンネを水から入れて茹でたり、切り干し大根をごく少量の水で戻し、もどし汁も捨てないで使う。
「ブロッコリーのペンネ」や「ポテトサラダ」は、『さまらさの台所』の本にも掲載されており、少量の水でゆがくことは書いてあるのですが、「えっ!ここまで少ないの!?」と実際を見ることで驚きと共に、普段自分たちが、いかに自分の観念やこれまでの習慣でお料理しているかを実感することになりました。
参加者の方々も積極的に調理に加わってくださって、和気藹々と楽しくサットヴァな雰囲気の中、料理が出来上がっていきました。


参加された方からは、次のような声が聞かれました。
「食材を生かして大事にお料理することを改めて思い出すことになりました」
「目から鱗のことばかりでした。主婦業を50年近くしてきたのに知らなかったことがとても新鮮で、楽しい時間でした!」
「今回も、野菜の素材のお味がとても美味しいお料理に感動しました!毎日家で作る料理、もう少し(味つけの)引き算しても良いのかなと思いました」
「ヨーガのお料理は、食べる人も、食材も同じように丁寧に大切にするものだと改めて感じました」

2日間を通して気づきがあり、その後のみなさんの実践につながっているように感じています。スタジオ全体にその喜びが広がっているようです。
アーサナの秘義は、毎週土曜日にフォロークラスを実施しています。学んだことを復習しながら、さらに深めていけたらと思っています。是非ご参加ください。
また、次回を楽しみに、それぞれが実践していきましょう!

アミティ


ヨーガはどこにいても実践できる

山本悦子さんは青森県に住んでいます。

四川目(よかわめ)岸壁から見える太平洋

ご家族のお仕事の都合で愛媛にいた頃、松山市内にあるヨーガ・サーラ・スタジオのクラスに出会いました。2012年からは京都で開催されるサットサンガにも定期的に参加していましたが、2020年に地元の青森県に帰りました。
悦子さんの1日は、毎朝キールタン(神の御名を繰り返し唱える歌)を歌うことから始まります。次に聖典を朗読、その後アーサナ、浄化法や呼吸法を行い、最後に瞑想をします。

強風によってできた雪紋と太平洋

しかし、厳しい冬の間は毎日の実践にも影響が出ます。

悦子さんが暮らしている青森県の太平洋側は冷え込みが厳しくなることが多く、日中でも0度を超えない日が度々あります。11月になると日が暮れるのが早くなり、16時を過ぎるとすでに夜の雰囲気に。道路も凍るので暗くなってからの外出は危険、明るい内に用事を済ませないといけません。
水道の凍結や吹雪の予報が出たら備えをして、雪が積もったら雪かき。雪かきしなければならない天候が続くと、それだけで体の疲労は限界を迎えて、他のことをする気力体力がなくなることも。

自宅の窓にできたつらら

そんな厳しい冬の寒さは身にこたえますが、時に冷静さを与えてくれるようで、「あれこれ考えても仕方がない、この環境の中で今やれる事をやろう」と気持ちを切り替えることができるそうです。
毎日アーサナができなくて落ち込んだり自分を責めることもあるけれど、オンラインでのクラスや瞑想会などに積極的に参加、日々の実践においては浄化法と呼吸法を特にしっかり行うという新たな習慣もできました。
日常生活においては、家事に加えて、介護施設で使用する紙製品を作るボランティアもされています。
いろいろと工夫をされながら弛まずヨーガを実践されている悦子さんですが、苦しい時期もありました。

 

悦子さんは生まれた場所に居続けるのが当然だという環境で育ちました。どこにいても地元に帰らなければならないと、心が地元に縛り付けられているような感覚が常にあり、苦しさを感じていました。

そんな悦子さんにとって特に大きかったのは、ヨーガを学び、「苦しみの原因は自らの中にあり、ヨーガにはその苦しみを滅する方法がある」と知ったことです。

とはいえ、自らの中にある原因を見つけ、それをなくすのは容易いことではありません。
2016年まではご家族の看病のため松山と青森とを頻繁に行き来する生活が続き、心身ともにギリギリの状態、本当に苦しみをなくすなんてできるのか?と疑う気持ちもありました。そのような状態でも繰り返しヨーガの教えを学ぶうちに、少しずつ理解が進み、自分の心を縛り付けているのは家族ではなく自分自身だと思い至りました。
ご家族との関係も少しずつ改善、最期の日々は、ご家族が和やかで清らかな気持ちで過ごせるように努めました。ご家族を看取った後、縛られているものがなくなったような気がしたけれど、遺品を整理しながら、心は縛られたままであることに気づきました。

「悩みや苦しみを捨て去り、自由になりたい!」

目には見えないけれど、誰もの中に純粋な意識がある。それが本当の私である。私もあなたもそれである。

おいらせ町のネーチャーセンター白鳥の家では、越冬のため飛来した白鳥に会えます

悦子さんは、その憧れの境地をシンプルに表した、“オーム(聖音)”に魅かれていきました。
ちょうどその頃、オンラインの瞑想会で初めてオームを唱えました。最初は慣れなくて、力まないように意識したり、聞こえやすいように大きめの声で唱えられるよう心がけたり、試行錯誤していたそうですが、次第に自分の体から響かせるように唱えたいと思うようになりました。何度も唱えるうちに力みはなくなり、オームを唱えることは自分と向き合うことであり、純粋な意識への通路ができていくような感覚になっていきました。
今は、少しずつでも憧れの境地へと近づけるよう、オームへの瞑想を続けています。

京都から遠く離れていてもヨーガの実践を続けられているのは、共にヨーガを学ぶ仲間の存在があるからで、特に遠方で暮らしている人同士のオンラインでの繋がりが大きな力になっているとのこと。

「ヨーガはどこにいても実践できる」

師が何度も教えてくださっている通りだと、悦子さんは実感しています。

「いつか青森でヨーガを伝えていきたい」

青森も春の気配が日に日に濃くなってくるこの季節、悦子さんは目標に向かってより大きく力強く歩んで行かれるのではないか、お話を聞いてそう感じました。

りんごの収穫のお手伝いをすることもあるそうです。とっても良い笑顔!

ハルシャニー  

 

 


『Paramahamsa』表紙絵シリーズ⑳

今月ご紹介する『Paramahamsa』の表紙絵は、サルヴァーニーさんが描かれました。
MYM50周年イベントのチラシにちょうどこの絵が使われていますね。


裏表紙に、サルヴァーニーさんが描かれた当時の思いが掲載されていますので、そのコメントも共にご紹介します。

「グルを求めている人、救いを求めている人、真実を求めている人……道を求めている人がアーシュラマにおられるヨギさんに辿り着く。そんなイメージを絵にしてみました」

パラマハンサ編集部


『マハーヨーギーの真理のことば』~第九章 大宇宙と小宇宙の神秘

「ヨーガとは大宇宙と小宇宙の合一である」
ヨーガを学ばれている方の中には、この言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

私はこどもの頃、空の向こうがどうなっているのかを知りたくて仕方ありませんでした。「宇宙」の存在を知ってからもその思いは消えることはなく、大人になって初めて行ったヨガ教室で「ヨーガとは大宇宙と、小宇宙である自分自身との合一である」と聞き、意味はよく理解できなかったものの「もしかすると、ヨーガの達人になったら宇宙のことが分かるかも知れない!」と、本気で考えたことを覚えています。

実は、師シュリー・マハーヨーギーに出会って間もない頃、私は師に宇宙が一体どうなっているのか質問したことがあります。
その時、師ははっきりと「宇宙は私たちの身体の中にあります」と仰ってにこりと微笑まれました。私は「どういうことだろう?」と思いましたが、説明をしていただいてもきっと今の私には理解できないだろうという思いがよぎり、それ以上の質問はしませんでした。
それから十年以上の時が経ち『マハーヨーギーの真理のことば』の中に、あの時しなかった質問の答えをみつけました。

大宇宙と小宇宙の一致

大宇宙、この空間的宇宙というものと肉体という小宇宙は、物理的に見れば何でできているかといえば、五大要素、地水火風空という五つの要素によって物質的な存在があるわけです。ではその五つの要素はどこから派生してきているのかというふうに見れば、それはマハトという、より微細な質とプラーナによって五つの元素に展開して、それがこの物質として現れているということになる。
サマーディにおいては、いわばその物質的な粗大な局面から、より微細な原因体の方に心が移行していくことになる。そうするとその大宇宙と小宇宙を造り出した原因というのは同じものだということになってくるので、そこでの物理的な空間の大きさとか量とか時間というものが消滅してしまうということになる。そういう中でより深まっていけば、その根源的な宇宙と万物の展開を始める原初体のようなところに入り込んでしまう。するとそれは二つとないものとして、体感することになるのです。相対的な大宇宙、小宇宙というふうに物理的な条件を伴った観念がそこにある以上は、大宇宙と小宇宙の一致とか一体というような表現になるだけのことです。要は宇宙万物の根源にサマーディは連れていく、あるいはサマーディの中でそれを体験するということです。

『マハーヨーギーの真理のことば』第九章 大宇宙と小宇宙の神秘/第三節 神秘の宇宙より

※プラーナ/気。宇宙の全現象を支えている力。
※サマーディ/三昧。心が消え、対象のみが意識面にある状態。

 

サマーディの中で体験する宇宙万物の根源――。瞑想が深まり、マハトという万物の展開が始まる原初体のようなところまでたどり着くことができれば、私が知りたかった宇宙の正体を知ることができるのだなということを理解しました。ただ、残念ながら私はまだそれを体験していません。
師が教えられるとおり、真理は体験することしかできない。実際、ヨーガを実践していると頭での理解がいかに小さなものであるかを思い知らされることが度々あります。
だとしても、聖典や聖者の教えを言葉として学ぶことには大きな意味があると感じています。なぜなら、その深い叡智から発せられた言葉は、私たちの歩みを確かな方向へと導いてくれるからです。

第九章は、他にもプラーナ、チャクラ、クンダリーニ、呼吸法、タントラ・ヨーガ、シュリー・ヤントラ、マントラ、プラヴァナ(聖音オーム)、プルシャとプラクリティ、二十四の原理、宇宙開闢論など、ヨーガの神秘的側面と哲学的背景が丁寧に語られており、とても興味深い内容です。
私たちにとってどんなに神秘的なことや難解なことであったとしても、シュリー・マハーヨーギーの言葉には常に大袈裟な表現などはなく、何千年も前からヨーギーたちによって実証されてきた真理やご自身の体験による真実だけを、淡々と、けれど力強く、私たちに理解できるように平易な言葉で説いてくださいます。
その一つ一つの教えが、私たちが確実にヨーガの目的地に向かうために師が示しされた道標なのだと、今また改めて感じています。時代や環境がどんなに変化しようとも、先人たちが歩いた同じヨーガの道を現代を生きるヨーギニーである私もまた歩んで行きたいと思います。

シャルミニー


「PREMAー真の愛ー」 🌕MYM50周年イベントのお知らせ

京都のリーラー・ヨーガ・スタジオにて、4月4日・5日の2日間、マハーヨーギー・ミッション50周年記念イベントを開催します✨

タイトルは「プレーマ ー真の愛ー」です。

 

最近、藤井風さんの曲『Prema』でご存知の方も多いサンスクリット語「プレーマ」ですが、「真の愛」という意味になり、このイベントは聖劇やキールタンを通して「本当の愛とは何か?」に触れ、近づいていく内容となっています。

私たちマハーヨーギー・ミッションは20年以上、ヨーガ聖典や聖者の生涯を脚本化し、聖劇として上演してきましたが、今回はオリジナルの現代劇になります。
主人公は沙羅という主婦で、彼女が愛について学び、葛藤や困難を乗り越え、日々の生活の中で「プレーマ ー真の愛ー」を実現していく物語です。

今回のキャストは15年以上のベテランから聖劇初参加のメンバーまで、ユニークな配役となっています。
少しですが、練習風景をご紹介させていただきます。

ヨーガというのはアーサナや瞑想だけではなく、他者への愛・優しさが大切だと説いています。
では、その愛や優しさはどのように育まれていくのでしょうか?
そのヒントや手がかりが、このイベントできっと見つかると思います💡

ちょっとでもご興味がありましたら、お申し込み・ご参加いただけたらと思います。
詳細はこちらになります🪷「プレーマ ー真の愛ー」
どうぞよろしくお願いいたします🙏

ゴーパーラ


東京60分クラス新規開講!

東京では昨年から国分寺に加えて中野でのクラスが始まったので、久しぶりにクラスのフライヤーができました。

中野クラス会場「Cafe&Studio Tiny Garden」の雰囲気にぴったりの素敵なデザインです。

そして、春の節句でもある今日3月3日、新たにクラスが始まります!
東京では初めての60分クラス。ヨーガに興味はあるけれどまずはお試しでやってみたい方、お仕事などで忙しい方にも、参加しやすいと思います。

スタジオのお隣のカフェでは、季節のお花と一緒にフライヤーを置いて下さっています。

⚫︎場所:Cafe&Studio Tiny Garden    中野区中野5-47-9 2階 (セブンイレブンの上)
⚫︎日時:毎月第1,3火曜日 18:45~19:45(18:30開場)
⚫︎料金:1回1,800円/4回回数券6,300円
※有効期限4ヶ月

中野では第2,4火曜日は90分クラスも開講中。
2月からは第1日曜日90分クラスも始まりました。(※4,5月は第2日曜日)

3月1日の日曜90分クラスの様子

三寒四温のこの時季は、寒暖差が大きく自律神経も乱れがち。
ヨーガのアーサナ(形)や瞑想を行うと、自律神経のバランスが調い心身ともに軽やかになります。ぜひこの機会に、ヨーガの効果を体感しにきてくださいね。

お問合せ・お申し込みはフライヤーの裏側に掲載してあるQRコードからもできます

ハルシャニー  

 

 


『Paramahamsa』表紙絵シリーズ19

今月の『Paramahamsa』表紙絵は、No.132の服部直子さんが描かれたイラストをモティーフにしたデザインをご紹介します。


発行は2019年ですが、実際に描かれたのはもっと前のことになります。『Paramahamsa』の裏表紙に服部さんのコメントが掲載されていますのでご紹介します。

2005年の御聖誕祭に奉納させていただきました。ヨギさんは世界の中心におられ、その周りを魚たちが跳びはねて遊んでいます。魚は私たちの魂です。この絵を久しぶりに見て、ヨーガは「その瞬間を生きることだ!」と感じました。世界は変化していくけれど、ヨギさんと、この歓びのリーラーは、変わらない永遠のものです。

パラマハンサ編集部


春はヨーガを始めるのに最適な季節

暦の上では春の訪れを告げる「立春」を過ぎ、「雨水」の時期に入りました。

「雨水」とは、雪が雨へと変わり、雪解けが始まる頃のこと。雪解け水が山から流れ出て田畑を潤すことから、農耕を始める時期の目安とされています。

それは私たちの身体にも影響していて、雪解け水が少しずつ田畑を潤していくように、冬の寒さでかたまりがちだった身体が少しずつほぐれて、伸びやかに気が巡るようになっていきます。

ヨーガでは、季節毎に旬の食材を適量食べることで、体が滋養され健やかな状態を保つことができると考えます。
春は大地からの力を受けて山菜が芽吹く時季。山菜は力強いエネルギーに満ちていて、食べることで私たちもそれを取り入れることができます。さらに、山菜が持つ独特のほろ苦さは冬の間に溜まった疲れを排出し、身体を目覚めさせてくれます。

厳しい寒さを乗り越え、地面から力強く芽吹いて咲く福寿草の花

また、アーサナ(ヨーガのポーズ)を行うことで、身体という田畑が柔らかくなり、深い呼吸によって調えられたプラーナ(気)が体の隅々まで行き渡ります。
MYMのヨーガ・瞑想クラスでは、1人1人の体の状態に合わせて行いやすい形をお伝えしていますが、まずは無理なく保持できるところで息を吐き切るようにしていくと、リラックスしやすくなります。そして継続して行うことで心身が癒され、生き生きとした日々を送れるようになります。

マッチェンドラ・アーサナは体の隅々までプラーナを行き渡らせる効果が特に高い形です

少しずつ日が長くなり暖かくなっていく春は、気力が高まりアーサナに取り組みやすい状態になるため、ヨーガを始めるには最適な季節といえます。

ヨーガに興味はあるけれどまだやったことがない方、まずは一度クラスに参加してみませんか?
すでにクラスに通っている方は、この春に形と呼吸をより一層深めていきましょう!

国分寺クラスの後、スタジオの前にある紅梅の花にメジロが来ていました

 

ハルシャニー  

 

 

 


ヨーガとインド神話 ~バクティ・ヨーガとクリシュナ神話

前回のブログでは、クリシュナ神について簡単にご紹介しました。

そのクリシュナ神の神話が記されているのが、聖典『バーガヴァタ・プラーナ』です。
この聖典はヒンドゥー教ヴィシュヌ派の根本聖典とされ、その第十巻にはヴィシュヌ神の第八の化身とされるクリシュナ神の物語が描かれています。このクリシュナ神話は私にとっても、とても大切で大好きな聖典の一つです。

クリシュナ神話を簡単にまとめると、次のような物語です。
暴君カンサを討つため、ヴィシュヌ神は人の子クリシュナとして地上に顕現します。クリシュナは牛飼いの村ヴリンダーヴァンで、育ての両親や村人、牧童や牧女たちに深く愛されながら、すくすくと成長していきます。子どもらしい悪戯や遊びに満ちた日常を送る一方で、カンサ王が差し向ける数々の悪魔を退け、村人たちをさまざまな危険から救います。そこには、穏やかで牧歌的な人々の日々の営みと、宇宙の絶対神としてのクリシュナの姿が不思議な調和をもって描かれています。
やがて成長したクリシュナはカンサ王を討ち、実の両親のもとへ戻り、王としての役割を果たしていきます。

クリシュナが奏でる笛(ムラリ)の音は全宇宙を魅了する神聖な響きであり、真理そのものであるがゆえにゴーピーも動物たちも抗えない力で引き寄せられるのだと教わりました。

ヨーガの道の一つに、バクティ・ヨーガ(信愛のヨーガ)があります。
バクティ・ヨーガでは、神を全知全能の畏怖の対象として、あるいは概念的に捉えるのではなく、もっと身近で、親しみをもって愛し、慕い、心を向けることのできる存在として捉えます。
クリシュナ神話に描かれるクリシュナは、宇宙を支配する絶対神ヴィシュヌの化身でありながら、同時に人として生き、人と関わり、愛され、愛する存在です。母ヤショーダに叱られ、友人たちと戯れ、ゴーピー(牧女)たちに慕われるその姿は、神と人とが愛によって結ばれる親密な信愛(バクティ)の在り方を具体的に示しています。

そのことが象徴的に語られているかのようなエピソードを、一つご紹介したいと思います。

ある日、幼いクリシュナが土を食べたと聞いた母ヤショーダが、その口を開けさせるとそこには無限の宇宙が広がっていました。ヤショーダは我が子が神であることを悟り、恐れおののきます。しかし次の瞬間、クリシュナの神秘力によってその啓示は覆い隠され、ヤショーダは再びクリシュナを「愛しい我が子」として見るようになります。

幼いクリシュナは、友だちとともに家々に忍び込み、大好物のバターを盗み食いするいたずらをします。母や村人たちは困りながらも、クリシュナを愛さずにはいられません。手間をかけて作られるバターは純粋さのエッセンスであり、神はそれを好み、私たちの行為の結果はすべて神への供物として捧げられるものという教えが含まれているそうです。

私たちは、あまりにも遠く畏怖の念だけを抱かせる存在に対して、心から親しみを持ち近づきたいと感じることは難しいものです。
クリシュナ神話は時代や文化、宗教を超え、今なお魅力的な物語だと思います。それは「真の愛」が普遍であるからにほかなりません。物語を読むことで、私たちはその世界を疑似体験することができます。それが神の物語であるなら一体どんな体験が待っていることでしょう!!
私のバクティを大きく育ててくれたクリシュナ神話。機会があれば、ぜひ一度読んでクリシュナ神話を一緒に体験してみてくださいね。

MYMの機関誌『パラマハンサ』で2015年5月〜2025年3月まで連載されていた「バーガヴァタ・プラーナ細密画シリーズ」に掲載された細密画の一つ。クリシュナが暮らす村の様子が描かれています。敬愛する大先輩が執筆されていたこのシリーズを通して、クリシュナ神話が大好きになりました!

※Web版『パラマハンサ』のサンプル版でこの細密画が詳しく紹介されている「バーガヴァタ・プラーナ細密画シリーズ(1)」がお読みいただけます!

シャルミニー


ヨーガの学びと畑仕事

ヨーガと野菜づくりは、私の中では同じ学びです。

私は6年前から兵庫県丹波市にある『丹波ファーム』という畑で、スタッフとして黒豆や玉ねぎなど野菜を育てています。土に触れる日々の中で、天候や苗そのものの力、外敵など、人の思い通りにはならない自然の営みを学んできました。

玉ねぎは今、とても小さく、寒さの中で成長が止まっているように見えます。けれど、時が来て春になれば、ゆっくりと、まるまると太っていきます。ヨーガの学びも、まさにそれと同じだと感じています。成長が目に見えない時期があっても、地道に続けることで、内側では確かに育っている。畑と向き合う中で、私はそのことを実感するようになりました。

また、畑もヨーガも、一緒に活動する仲間の存在がとても大切だと感じています。というのも、畑はひとりでは到底できません。草引きも、肥料やりも、畝立ても、収穫も、誰かの手が加わって、はじめて畑は息づきます。
ヨーガも同じでした。ひとりでアーサナをし、キールタンを歌っていた頃よりも、仲間と共に学び、声を重ね、気づきを分かち合う中で、私はより深くヨーガに向き合えるようになったのです!

時には子どもたちと一緒に作業します(これは玉ねぎの横から生える草引き)

丹波ファームで育てた野菜は、一緒に活動している仲間や、京都のヨーガ仲間に必要に応じて分かち合いながらお届けしています。以前の私は何かを人にあげることで良く見られたいと思いがありました。けれど今は、ただ「美味しい野菜を、みんなに食べてもらいたい」という純粋な想いで、自然に体が動いています。

ヨーガの学びと畑仕事は重なり合い、人と人、自然と人を、静かにつないでくれています。それは私の暮らしと心をやさしく、そして確かに支えてくれるものです。

植え付けから7カ月後、収穫を迎えた玉ねぎたち

松山園