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「夢ーー應作如是観」台湾展覧会報告

4/14〜23まで、台北市内で「夢ーー應作如是観」と題したヨーガの展覧会が開催されました! 
昨年発刊された台湾華語版『ヨーガの福音』をより多くの方に知っていただきたいと、この企画を立ち上げられたそうです。私はその期間中の4月21日,22日とサットサンガとバクティ・サンガムを行なわせていただくことになり、約4年ぶりに台湾に行かせていただきました。

ヨーガの展覧会ってどんなもの?? 皆様、イメージできますでしょうか? 

私自身、それまで何度か企画内容をお聞きしてきましたが、実は当日その場所に足を運ぶまでは、全くイメージが湧きませんでした。しかし会場に入った瞬間、その美しくて静謐なプラーナと、みんなのヨーガや師に対する大いなる情熱を感じて、とても感動しました。今回は、簡単ですが、展覧会の様子を写真を中心にご報告させていただきます。

会場は「カルマの法則」「死の衝撃」「瞑想の森」など、ヨーガの教えごとに6つのブースに分かれていて、それぞれのブースでヨーガの教えに触れ、またそれらについて考えながら、実際に瞑想なども体験することができます。あちらこちらに散りばめられたヨーガの教えやエッセンスを、視覚的にも、また感覚的にも捉えることができ、とても美しく、神聖なプラーナ(気)に満ちた、本当に素晴らしい空間となっていました。もちろん私たちの師であるヨギさんや、マハーヨーギー・ミッションの紹介、書籍の販売コーナーなどもあって、さらに詳しく知りたい方は、書籍を手にとって見ることもできます。
展覧会に参加された方からは、「深く考えさせられた」「これまでと違う角度からヨーガを理解できた」「デザインが美しく、説明もわかりやすかった」など、いいご感想がたくさん届いたそうです。

また週末の土日には、アーサナ(ヨーガのポーズ)やキールタン(神と魂を結ぶ愛の歌)のデモンストレーションを見ることができ、会場は多くの人たちで埋め尽くされました!

集中感のあるアーサナに来場者が惹きつけられていくのが肌で感じられます。また最終日のキールタンでは、会場のみんなも一緒に神の御名を熱唱! 熱く一体となった瞬間でした!

また、サットサンガやバクティ・サンガムでも、多くの方にご参加いただきました。

 

10日間のイベントは多くの来場者に恵まれ、大きな歓びを台湾グルバイ(兄弟姉妹弟子)たちに残し、大成功のうちに幕を下ろしました。私は最後の数日だけでしたが、彼らと共に時間を共有させていただくことができ、様々なことを学びました。師のヨーガを多くの人に届けたいという純粋な信仰心と情熱はもちろんのこと、仲間を思いやる優しさ、このイベントを成功させるという気迫、割り当てられた仕事を必ず果たすという責任感の強さ、未知のことや困難さにも立ち向かっていくチャレンジ精神、持ち前の明るさ、などなど、書き始めるとキリがないほどです。

力強く、ひたむきにヨーガの道を歩んでいるグルバイの姿は、言葉を超えて本当に美しく、感動的でした。きっと多くの人は、彼らの真剣で真摯な姿と熱意に胸を打たれたに違いありません。

イベントの成功、本当におめでとうございます!!!
彼らのいちばんの願いである、師の教えが台湾で広まっていくことは、きっと必然の結果として訪れることと思います。今後、ますます師の教えが広がっていきますように!!! そして、今回貴重な機会に参加させていただきまして、本当にありがとうございました。

ミラバイ


幸福と不幸は裏表?

「幸福と不幸は裏表」という言葉をよく聞きます。
「少々辛いことがあっても、きっとまたいいことがあるよ!」という励ましの意味や、「いいことが続いたからといって、あまり油断するとよくないよ!」という戒めの意味の、両方があるそうですね。また「人間万事塞翁が馬」ーーー人生における幸不幸は予測できない、とか、「幸福より不幸の方が良い教師である」・・・などなど、昔から幸福と不幸に関しては様々な処世訓があります。

それではヨーガでは、幸福と不幸についてどのように教えているのでしょうか? 
マハーヨーギー・ミッションの会報誌『Paramahamsa』のコンテンツの一つ、まずはこちらをご覧ください!

「幸福と不幸の女神」より

この物語は古くからインドで伝わっている小話の一つなのですが、私たちの師であるヨギさんは、時折こういった例え話を豊かに織り交ぜながら、いつも本当に楽しくヨーガの神髄を教えてくださいます。そんな時はまるで童心に帰ったかのようにワクワクしながら、その物語の世界に引き込まれて、「なるほど!」と唸ったり、自分自身を省みたりすることがたくさんあります。

そのように、様々あるヨーガの教えや例え話を、ワクワクして絵を通して感覚的に掴んだり親しんだりしながら、教えの理解やヨーガへの思いを育んでいけたらいいなぁと思い、『Paramahamsa 』で、このコンテンツを企画してみることになりました。ヨーガを始めて間もない方や子供さんなど、誰もが見て楽しめるような、絵本動画のイメージです。
まだ作品はたくさんできていませんが、これから皆さまに楽しんでいただけるよう、少しずつ増やしていきたいなぁと思っています。

ということで・・・さてさて、動画をご覧くださった皆様へ。
幸不幸の交錯するこの人生、どのように生きていけばいいのかーーーそのお答えは出ましたでしょうか?

ミラバイ

追伸:絶賛発売中の新刊『マハーヨーギーの真理のことば』の中に、上記の教えも掲載されています!

 

 


キールタンの合唱動画ができました!

早速ですが、女神を讃えるキールタン「Bhajamana Ma (バジャマナ・マー)」の合唱動画ができました!

(フルバージョンはこちら

昨年よりバクティ・サンガムではオンラインクラスを行なっています。おかげさまで今年度は青森や東京、静岡、松山、台湾など、各地から多くの方が参加してくださるようになりました。キールタンの醍醐味の一つはみんなと一緒に歌うことにもありますが、現在のオンラインシステムでは、残念ながらそこまでの機能はなく、歌をリードする人の声を聞きながらミュートの状態でキールタンを歌っていただいています。

オンラインクラスにもやっと慣れてきた数カ月ほど前、“やっぱりみんなでキールタンを合唱している動画を作りたい!”  “きっとみんなもそれを聞いたら喜んでくださるはず!” という思いがムクムクと湧き上がってきました。いつも参加されている方の中から希望者を募り、月二回のそれぞれの会で動画を作ってみることにしました。初めてスマホで作ったのでいろいろアラが見えますが(汗)、動画が出来上がった時は、たとえ場所が離れていても、こうしてみんなで神の御名を一緒に唱える機会が与えられているということ、また神の御名を共に讃えることのできる仲間がいることを改めて感謝するとともに、みんなの弾けるほどのプラーナ(気)を感じて、感激しました。

キールタンを歌っている時は、神の御名の光を全身に浴び、参加されている方一人一人がキラキラと輝いていて、本当に美しい! そんなみんなを見ると、とても愛おしく感じます。
あぁ、このみんなの、神への熱く純真な思いが、この生き生きとした美しい笑顔が、どうか私たちの最愛の師に届きますように!

ぜひ動画を見ながら、一緒にキールタンを歌ってみてください。そしてもっと歌ってみたくなった方は、ぜひバクティ・サンガムにご参加くださいね!

ミラバイ

 


新! MYMタペストリー誕生!!

もう10年ちょっと前のことになります。キールタンの野外活動を始めた時、アーシュラマの設立当初からずっと祭壇に掲げられてきたサハスラーラ・チャクラの旗をお借りできることになりました。その旗は師がデザインされ、当時アーシュラマに通われていた一期生の方が染色をされたそうです。旗の中央には、悟りの象徴でもある千弁蓮華が描かれていて、上部にはサンスクリットの文字でこのように書かれていました。

純粋な歓喜から一切万物は生まれる
それは歓喜によって維持され
歓喜に向かって進み
歓喜に回帰する

この宇宙すべて、私たちを含めた一切万物の姿が表現されている真理の言葉です。
旗印とは本当によく言われたもので、この旗を実際に手にし掲げると、自分たちが目指す悟りがすぐ目の前に広がるような気がして、見上げる度にその目標を思い起こさせ、また最愛の師がすぐ傍にいてくださるような気がして、いつも大いに勇気付けられてきました。

40年以上も前に作られたこの旗は、真夏の太陽や突然の風雨にさらされることによって、当然ながら劣化が進んでしまいました。できればこの旗は、MYMの宝物として保存しておきたい! そのかわりになる2代目がほしい! そう思い、師にご相談したところ、新たにデザインを考案してくださり、なんと2代目を制作することになったのです。ちょっと時間がかかってしまいましたが、先日その2代目がようやく完成しました!! 

それがこちら!! 

ジャーーーーン♪♪

なんとも力に満ちた、目の覚めるような鮮やかな赤色に、
中央にはMYMのシンボルマークでもある蓮!

デザインしてくださった師は、先日、次のような祝福の言葉をくださいました。

ーーー
MYM 新旗(タペストリー)に寄せて

「真理は一つ 見者はそれを様々な名で呼ぶ」(リグ ヴェーダ)
真理は名もなく形もないが、それを見た者ーー覚者らは様々な名で呼んできた。
真実在、神、ブラフマン(梵)、アートマン(真我)、サットチットアーナンダ‥‥
名という言葉も真実を象徴するもので、形もまた同様である。
光、イーシュヴァラ、サハスラーラ チャクラ(千弁蓮華)‥‥
タペストリーのサハスラーラ チャクラとその中央の黄金色のシルエットは上記の象徴
である。また背景の赤色は一切造化の力能(シャクティ)を象徴している。

ーーー

師が長年説かれてきている教えが、このタペストリーにギュッと凝縮して表現されていることを改めて感じました。師がご覧になっている世界を見たい。それを見る人だけが見るのです。
古代から途絶えることなく続いてきている尊い真実を私たちも受け継ぎ、師の息吹の吹き込まれたこのタペストリーとともに、次の世代、また次の世代へと永遠に紡いでいくことができますように。

今は、実際にみなさまにお披露目ができなくて残念ですが、今後、MYMのさまざまな活動のシーンで、きっと目にしていただけることがあると思います! どうぞお楽しみに!

ミラバイ


キールタンを歌おう!

4月の上旬、久しぶりにお家で一人でキールタンを歌っていました。新型コロナウィルスの感染が日本でも次第に拡大し始めていた頃です。バクティ・サンガムは2月末からしばらくお休みとなり、日常生活でも、さまざまなことが先の見えない規制の下におかれました。私自身も次第に歌うことから離れていましたが、それでも、こんな時こそ師の教えに従って、どんな時でも同じであれるように頑張ろう!と、日々黙々と、淡々と日常生活を送っている・・・つもりでした。

でも、キールタンを歌い始めた時、一瞬にして神の御名の鮮明な歓びが私の中を駆け抜け、強い感動に震えました。まるで体中の細胞が生き返ったかのようでした。そうだ!この歓びだった! 私の中に、歓びの火種が戻ってきました。私は自分が今までどれほど多くのものをキールタンから与えられ、また自分が支えられてきたのかを思い出しました。そしてキールタンを忘れていたことを、ちょっと反省しました汗。

そのあと、バクティ・サンガムを共に行なっているヨーガダンダさんにご協力をお願いし、まだまだ不慣れではありますが、キールタンのコラボ動画を少しずつですが作り始めました。キールタンを歌うと、歓びの源泉に触れることができます。それは神の本質であり、私たちの本質でもあるそうです。お家にいても、時々は思い出して、いろんな方にキールタンを歌ってほしい。

今回は誰でも歌える、そして多くの方から愛されている、「ハレ・クリシュナ」という簡単な曲にしました。

もし、もっとしっかりと一曲を歌いたい!という方には、フルバージョンもございます!
こちらの  you tube  full version  へ!)

関西では緊急事態宣言は解除されましたが、みんなと一緒に集ってキールタンが歌える日は、まだ少し先かもしれません。でも、また次に集える時には、自分自身が少しでもヨーガが深められているよう、がんばっていきたいと思います。

 


ミラバイ


バクティ・サンガム 〜この一年を振り返って〜

今年も残すところ、あと僅かとなりましたが、先日、バクティ・サンガムも無事に今年の最終日を迎えることができました。
この一年も、三カ月かけてじっくり一つの曲を歌い込みました。どの曲も、三カ月目には神の御名とみんなの思いがひとつになり、会場が割れんばかりに膨らみました! そして嬉しいことに、少しずつですが新しい仲間も増えてきました。

歌の合間には、今年もバクタ(神の信仰者)の生き様や言葉に触れ、思いを高めて、また歌に入りました。
今年は、シュリー・ラーマクリシュナのお弟子さんたちを特集しました。どのお弟子さんも個性的で魅力的! もしも目の前にいらっしゃったら一瞬にして好きになるだろうと思います。知性溢れる聡明な方もいれば、無学文盲で純粋そのものの方、破天荒な芸術家や、家庭の義務を神への礼拝とする女性のお弟子さんまで、バラエティーに富んだ面々でしたが、その根底には神への純粋な信仰があり、私たちはその信仰心に思いを馳せて歌を歌いました。また彼、彼女たちの実践を自らの実践に取り入れて日々精進してきました。目には見えないけれど、きっとこの一年で、一歩、もしくは二歩、神への歩みを進めることができたのではないかと思います。


シュリー・ラーマクリシュナのお弟子さんたち

この一年を振り返るにあたり、人類の宝のようなお弟子さんたち一人一人を育て上げたのは紛れもなく師のシュリー・ラーマクリシュナであり、その存在の量り知れない偉大さに改めて感服させられました。彼のシュリー・ラーマクリシュナは、宇宙の母なる神――カーリーを悟られ、つまり神と一つになられ、その後にヒンドゥー教のみならず、キリスト教やイスラム教などの様々な宗教を実践し、すべての宗教が一なる真理に通じているということを身を以て証明されました。

そして、このような言葉を残されています。

「宇宙の母なる神は、子供たちのお腹に合うように料理を作ってくださる。魚が手に入って、家に5人の子供がいれば、みんなにピラフや油っこいカレーを作ってくれるわけではない。みんなの胃袋の消化力は同じじゃないからね。子供によっては、汁気の多いスープをこしらえてくださる。だが、母さんはどの子も同じように愛していらっしゃるのだよ・・・・・・神さまは、国や時代や人の理解力に応じて、いろいろな宗教をお作りになるのだ」

神のご意志や導き方までも悟得されたシュリー・ラーマクリシュナは、同じように弟子の一人一人の性質を見抜き、最も適した道を通じて導かれたのでしょう。だからこそ、お弟子さんたちはそれぞれがオンリーワンの輝きを放っているのだと思います。
あぁ、それにしても主は、最高の役者たちを使って、何と壮大な聖なる劇を演じられたのでしょう!!

サットサンガでいつも師のヨーギーさんから感じさせられることは、それぞれの胃の消化力に合わせて、味の好みまでも配慮して調理され、言葉にされているということです。だからこそ、教えをしっかりと味わい、咀嚼して消化し、自らの血肉として、教えを生きていきたいと思います! そしていつかはシュリー・ラーマクリシュナのお弟子さんたちのような光り輝く存在になりたい!

さて、2020年の1月は参加者からいただいたリクエスト曲を思う存分歌っていきます。
来年も、神にどっぷりと浸り、神を味わえるバクティ・サンガムにしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ヨーガダンダ


歓びの本質

15日の日曜日、連休の中日、鴨川へキールタンを歌いに行ってきました! 現在は大阪と京都でバクティ・サンガムを行なっていますが、最近は定期的に来てくださる方も少しずつですが増え、まだ外で歌ったことのない方もおられたので、ぜひ鴨川でのキールタンを体験してもらいたい!と思ったからです。

最近の夏は外に出るのも辛いほど暑い日がありましたが、日曜日の夕方は秋を感じる心地良い風が吹いていて、裸足で柔らかい芝生の上に座るととても気持ちよく、すでにそれだけで、みんなと喜びました笑。10名ほどが集まりましたが、昨年イベントで知り合った方や久しぶりの方が来られたり、また歌う曲ごとに近くを歩いていた方が輪の中に入ってくださったりして、気付くと20名ほどの大きな輪になることもありました。

最近キールタンを歌っていてよく感じることは、師がいつもおっしゃっている、人の本質は歓びである、ということです。この日も初めてキールタンに触れた方が、歌詞は十分には分からないけれども顔を紅潮させながら、今にも弾けそうなほどの幸せな表情で歌われていた姿に、私もとても幸せになりました。キールタンは、私たち魂の本来の姿を、自然と引き出してくれるのかもしれません。そして最後には、みんな踊りだしていた〜〜。

終わってから、初めて鴨川で歌われた方の一人は、「何も気にしなくてもよかった、とても楽しかった」と言われていて、本当にそうだなぁと思いました。自分が人からどう見られているか、ちゃんと歌が歌えているかなどはいつの間にかどこかに行ってしまって、神の御名だけを、自分の思いのままに素直に唱えられたのだと思います。

また、みんなで歌いに行きたいと思います!

あ! でも、毎月バクティ・サンガムもしています。今月の京都は22日(日)に行ないますので、そちらの方にもぜひお越しくださいね〜。

今月からまた3カ月間、新曲に挑戦します!

ミラバイ

 


『理想の人間になるためのガイド』vol.3 完成!

中国語でヨーガの教えや弟子たちの実践の記事が掲載された、『理想の人間になるためのガイド』vol.3 が、先日27日(火)についに完成しました! 

1冊目と2冊目では、命の意味やカルマについて、ヤマ・二ヤマなど、ヨーガの基本的な教えが中心に掲載されていました。今回の3冊目では、瞑想についてや、マハーヨーギー・ミッションのウェブでも掲載されている「ヨーギーを目指して」シリーズ、またサットサンガでのシュリー・マハーヨーギーの教え、Shri Mahayogi Speaks to a Soul (NY website より)などが翻訳され、紹介されています。

台北ではこの冊子を用いて、今年の春から毎月一回読書会を行なってきました。母国語でヨーガの教えを読めることは、参加された方にとってとても大きな助けになり、喜びであったそうです。皆様の声をご紹介したいと思います。

「この本は薄くて持ち歩きやすく、友達にも勧めやすくて、とてもいいです。読書会に参加すると、自分がチャージされたような気がします。毎回の内容は自分の課題にも当てはまるので、日常生活の実践にすごく役に立っています」

「いつも本を側に置いているので、スマホを見る時間が減りました」

「中国語で読めるため、より詳細な教えを知ることができます。本の内容は以前に読んだものであったとしても、いつもインスパイアされます。ここには、さまざまな日常の場面で応用できる一つの基準が書かれていると思います。ヨーガマットの上でアーサナをするのは練習で、日常生活が本番だと先輩に言われました。これはまさに本番で使える攻略本でしょう!」

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なお、表紙のデザインのイメージですが、ヨーガの実践が深まっていくにつれて、私たちが克服するべきものは外側の物事ではなく、自分自身であったことが分かるようになります。つまり最初は山を征服しようと山を目指していたけれども、実はそれは自分自身であった。そういうところから、山が人の顔として表されているということでした。

この3冊目でシリーズの最後となります。師の教えがこうして少しずつみんなに紹介されていることは、本当に素晴らしく、喜ばしいことだなぁと思います。今後少しでも多くの方の手元に届きますように。

ミラバイ


歓喜に包まれたバクティ・サンガム2days!!

数日前まではまだまだ夏真っ盛りでしたが、すっかり涼しく過ごしやすくなりましたね。

さて、昨年に引き続き8月17日(土)、18日(日)にミラバイさんが松山でバクティ・サンガムをしてくださり、暑さも一瞬で吹きとばす勢いでヨーガ・サーラ・スタジオに神と魂を結ぶ愛の歌、キールタンが力強く響きわたりました! ミラバイさんはこの2日間、バクティ(神への愛)という目に見えないものをキールタン、体験談、サットサンガを通して、その優しい言葉や表情にありったけの思いを込めて全身全霊で伝えてくださいました。誰もがミラバイさんの人柄や優しさに触れ、まるで神への愛が伝染していくように感じました。1日目は33名。2日目は24名が参加され、ミラバイさんの両脇にはハルモニウム担当のアミティさんと太鼓担当の山口さんが座り、会を盛り上げてくれました。

 

ミラバイさんは初心者の方にも親しみやすいよう1日目は基礎編で、2日目はさらに深めていけるように構成してくださいました。初参加の方6名全員が初日に来られ、ミラバイさんの著書『真実を求めて』を読んで興味をもたれた方や、親しい方からの口コミでのご縁で来られた方、「不動になりたい」と1人でヨーガのクラスに熱心に通う高校生の姿もありました。初参加の方からは、心を打たれた、楽しく歌えて心が温かくなった、神に守られて生きていることを少し思い出せたような気がした、というご感想をいただきました。

1日目はキールタンの体験談付きでした。ミラバイさんはその中で「キールタンを歌う時、自分の心を見ずに神に向かう訓練をした時期があった。心がどんな状態だったとしても、キールタンを歌えば神の歓びが確かな印象として心に刻まれた。私たちの本質そのものの歓びに立ち返るようになっていき、気が付いたら自分の心を見るのではなく、神の方を見る習慣へと少しずつ心が変わってきた」と謙虚に話されました。実践に基づいた言葉は説得力があり、私たちの心奥に宝物のように届けられました。参加された方のお一人は、次のような思いを熱く語りました。

「以前はキールタンを歌う気がしませんでしたが、自分の心ではなく神を見るという言葉を聞き、キールタンを歌いたくなりました。この日の帰り道、とても気持ちが軽くなり、帰宅後キールタンを歌いながらお風呂掃除をしました。今日だけではなく、これが続くように実践していきたいです」。

 

2日目は「夏のバクティ名作劇場」と題してミラバイさん、アミティさん、山口さんの3人で臨場感たっぷりにシュリー・ラーマクリシュナの生涯の一部分が紹介されました。どの話も素晴らしかったです! その中でも特に皆の心に残ったのは、シュリー・ラーマクリシュナが弟子に与えた、ある教えでした。ある弟子は、自分は神を感じることができないこと、そしてすぐに神を忘れてしまうということに悩み、師に相談をします。するとシュリー・ラーマクリシュナは、お前は神の信仰者であるはずだと勇気づけますが、弟子は納得せず、自分にはそんなことは分からないと否定しました。すると、師は言われます、

「物事の真実は、それを人が知っているかいないかによって決まるものではない。お前はそれを知っているのかいないのか知らない。しかし、お前は神を愛する者なのだよ」。

私たちも彼と同じように悩み、自分が神が分からないことや神を感じられないことばかりを見てしまいますが、そんなことは関係がないというのです。誰もの中に神への愛がある、ミラバイさんの声(神への愛の熱い振動)が私たちの耳に届いた瞬間、みんなの中に「私は神を愛する者である」という自信と情熱がハートに点火されたように感じ、とても感動しました。その後のみんなの歌声はとても情熱的で、あらゆるものを吹き飛ばすかのように一心に神に向かっていました。

***

バクティ・サンガムが終わって1週間がたちますが、今もなお歓びの声が続いています。

「神様の存在は特別じゃない気がした。私が意識するしないにかかわらず、神は愛してくださっている。何も考えなくていいんだなって素直に思えました」

「ミラバイさんの話の中で、キールタンを歌っている時に皆さんを愛おしく感じてくるという言葉が印象に残った。それを聞いて、これまで自分がいろんな相手に対して思ってきた好き嫌いの感情は、実はどうでもいいことだと感じた。先日、職場での辛い場面で心の中から自然にキールタンが流れてきて、そのとたん元気になった。キールタンの力ってすごいですね!」。(なんとこの方は、今までずっと何年間も「キールタンがよく分からない」と言われていたのです)

ミラバイさんのバクティ・サンガムによって「私は情熱が足りない」とか「バクティが分からない」というみんなの悶々とした思いが、パッと取り払われたように感じました。数年前まではバクティ・サンガムは一過性のイベントのように思っている方が多かったのですが、今は違います。キールタンもアーサナや瞑想と同じように続けることが大事で、キールタンの実践によって心は変わるという信念を抱く方、そして日常でもやってみようと思われる方が少しずつ増えているのです。ミラバイさん本当にありがとうございます!

そして、このような機会を与えていただいたシュリー・マハーヨーギーに、心から感謝いたします!

アーナンディー


不滅なる主ーーキールタンの味わい

バクティ・サンガムでは、今年も3カ月間かけて1曲のキールタンを歌い込んでいくということを行なっています。6月からチャレンジしているのは、「Hara Hara Mahadeva(ハラ ハラ マハーデーヴァ)」というシヴァ神を讃える歌。2007年に新風館で行なったライヴ映像もありますが、私も歌うのはほぼこの時以来で、約12年ぶり(!)でした。

久しぶりに歌ってみて、軽やかで楽しい、とてもいい曲だなあと思いました。でも単純に楽しいだけではない、何かがあるような気もするのですが、それが何かがまだよく分からない。キールタンはもちろんどれもが神を讃えた歌ではあるのですが、この歌の本質は何だろう・・・。それがなんともつかめないまま、一カ月ほど歌っていました。

Hara Hara Mahadeva Sambho   Kasi Visvanatha Gange
Kasi Visvanatha Gange   Kasi Amarnatha Gange・・・

歌詞は、単純にシヴァ神の御名を讃えていきます。その中で、Kasi(カーシー) という言葉が出てきます。意味はベナレス。インドの地名です。

ベナレスは昔から有名な聖地の一つで、シヴァ神の都ともいわれています。多くの聖者が住んだ場所でもあり、また多くの人がそこで人生の最期を迎えることを望み、やってくるところでもあります。なぜなら解脱できるといわれているから。私も20代の頃にベナレスに行ったことがありました。目の前にガンジス川が流れていて、上流には火葬場があり、その下流では沐浴をしたり洗濯をしたりしている。死ぬことも生きることも等しく日常にありました。ベナレスはインドの人々にとって特別な聖なる場所。・・・そんなことを思い巡らせながら歌を練習していた時、破壊と再生を司る主シヴァがこの世界で起こる変化のすべてを大きく受け止め、見守り続けていること、そしてシヴァの祝福が今もなお降り注がれていることが突然胸に飛び込んできて、深く感動しました。長い長いインドの歴史の中で、どれほど多くの人たちがシヴァ神を崇拝し、そこに救いを求め、またベナレスの地を愛してきたことか。

歌詞の中には、 Amarnatha (アマルナータ)という言葉が出てきます。不滅なる神という意味。主シヴァはもちろんのこと、私たちの本質も不滅である。破壊の神のイメージが強いシヴァ神ですが、不滅の神とも呼ばれ慕われてきたその意味と、シヴァ神のもう一つの側面を、ようやく少しだけ体感できたように思いました。私はこの日以来、シヴァ神をグッと身近に感じるようになりました。今でも、シヴァ神の御名から与えられたその振動が胸に鮮やかに残っていて、彼の御名を唱えるたび、喜びに満たされます。

8月まで「Hara Hara Mahadeva」を歌います! ぜひバクティ・サンガムに来て、この歌を一緒に歌ってみてください!

 

 

ミラバイ