ラージャ・ヨーガ「ヤマ」の実践で気付いたこと

松山と東京のクラスを結んで昨年5月に始まった「ヤマの会」ですが、先月、ヤマの5つの教えの実践を終えて一旦会を終了することとなりました。

「ヤマ」とは、ラージャ・ヨーガにおいて一つ目に挙げられている修練であり、日常でおこなわれるとても大切な教えです。

アヒンサー(非暴力)
サティヤ(正直)
アステーヤ(不盗)
ブラフマチャリヤ(純潔)
アパリグラハ(不貪)

私たちは教えを順番に実践し、オンラインで実践したことや感想などを話し合ってきました。

最初の頃、「私は人から盗むことも嘘を付くこともしない」と、ピンとこないところがありましたが、たとえば、人の考えをさも自分が考えたように言ってしまうこともアステーヤに反することや、根拠が曖昧ないい加減なことを言ってしまうこともサティヤに反するということを知り、どれも私はよくしていたことなので身が引き締まりました。本を読んで得ただけの知識だと納得してそこで終わってしまいがちですが、ヤマの会ではテーマについて話し、実践し、また振り返りをするのでより深まると思いました。
そして皆さんのいろいろな捉え方、実践を伺えるのはとても勉強になりました。
また、できないと落ち込んだ時もあったのですが、皆さんのヨーガへの真剣な姿勢とともに前向きな明るい姿に、ヨーガって楽しい!という思いが伝わってきて、たとえ少しでも出来たことを喜び、半歩でも前へ進もうと思うことができました。

オオイヌノフグリはいち早く春を教えてくれます。

私は実践していく中で気が付くことがありました。
アヒンサーを学んでから家族を傷付けないようにしていたつもりでしたが、ちょっとした言い争いをしてしまい、その直後私が今まで家族にとってきた良くない態度やきつい言い方が、そのまま自分に返ってきていることにはっきり気が付き、驚きました。身口意(行為・言葉・思い)を一つにしなければ、と改めて思いました。
そんな時、『マハーヨーギーの真理のことば』の御本が届き、パッと開くと「身口意を調える─ ヤマ・ニヤマの実践」とありました。
ヤマ・ニヤマの章を読んでいく中でヨギさんの次のお言葉に、私は胸の奥がぎゅっとなりました。

「平等ということを徹底することによって、それらの戒めは自然と身に付くことになります。これがヤマに対する一つの考え方の基本です」

平等ということを徹底する————
この教えを日々深め、実践を続けたいと思いました。

皆で相談をして、4月から今度は「ニヤマの会」が始まります。楽しみです!

ツタバウンランと蟻。小さな命に見入ってしまいます。

中村 凪


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