瞑想」カテゴリーアーカイブ

瞑想ワークショップ「アートに瞑想しよう!」in 松山市

先日、2日間にわたって開催された愛媛県松山市のヨーガ・サーラ・スタジオでの「アートに瞑想しよう!」は両日共にたくさんの方にご参加いただきました。
まるで美術館のように作品が飾られた空間は、静かで穏やかな雰囲気と作品ひとつひとつから溢れる神聖さで満たされていました。


会の最初に与えられた個人で自由に作品を見て感じる時間は、参加者全員が食い入るように作品に見入る姿がありました。


そして、その後ゴーパーラさんが話された作者であるヨギさんの紹介や作品が描かれたきっかけ、作品にまつわるエピソードには、笑ったり、驚いたり、圧倒されたりしながら、皆が耳を傾けました。


そしていよいよ各自が魅かれた作品の前に座って20分ほど瞑想です。今回、私は『如意輪観音』に瞑想しました。その理由はお姿が師に似ていて、立膝をついている理由が「必要な時すぐに動けるように」と会の中で知ったこと、また私には手が何本もあるように見えて、それは何か知りたいなぁと思ったからでした。瞑想で感じたことは、その手は、すべての人々を救済していました。

如意輪観音 1984年

会の終盤、それぞれの作品に瞑想し、感じたり体験したことを5人の仲間が話してくれました。その内容は聞いている私たちを鼓舞し、気づきを与えてくれる素晴らしいものでした。その中で私にとって印象的だったのは、如意輪観音ではない別の作品について話しているにもかかわらず「救済」という言葉と共に同じように感じた方がいたことでした。それを聞き、ヨギさんのすべての作品は『人々を救済するため』に描かれたと直観し、ヨギさんの偉大な役割と働きを改めて感じ、心が平伏しました。

5人のスピーカーの1人、笹沼さん。「アーディナート(原初の師ーシヴァ)とシャクティ」に瞑想した体験談をお話されました。

今回、思いがけずヨーガに興味を持ち、ワークショップに参加してくださった職場の同僚は、「色が綺麗だなぁ」という理由で瞑想する絵を決めました。瞑想初体験後、帰宅してからの連絡で「肩の力が抜けて、リラックスできた。そのおかげで今直面している出来事に適切な判断ができた」と喜んでいました。そして2日後、職場で会った彼女は晴れやかな表情と共に「自分を縛っていたのは自分だったと気づいた」と自分の中に起こった変化について話してくれました。彼女の感想は、ヨギさんがすべての人を救済しているという事実となって、私の中に大きな歓びを残しました。

ヨギさんが残された真理への道を指し示すものは、アーサナや書籍、アート作品だけにとどまらず、お写真、映像、Tシャツやバック、さまざまな形となっています。もっともっとたくさんの人に届けて、触れていただけますように。もっともっと松山での活動が広がっていきますように。改めて、その活動を支えていこうと誓う機会となりました。
最後に、このワークショップに参加してくださった皆様、企画や準備、運営にかかわってくださったすべての皆様、本当にありがとうございました!

山口正美


京都 瞑想クラスのご案内

5月19日、京都の千本出水で新スタジオがOpenしました🪷


6月からも新たにそこで3つのクラスがスタートします!

・アーサナクラス 金曜の夜(6/6)
・瞑想クラス(6/14)
・インドの歌 バクティ・サンガム(6/29)

今回のブログでは、私が担当の瞑想クラスについて、ご案内させていただきます。

昨今、瞑想といえばマインドフルネスやヴィパッサナー、座禅のイメージをもたれている方が多いのかなと思いますが、実は古来よりヨーガも瞑想が主軸になります。
王道のヨーガと呼ばれているラージャ・ヨーガは、瞑想で心を集中するための8つの段階が説かれています。
その1つがアーサナ(ヨーガのポーズ)で、アーサナをすることで、背骨が真っ直ぐになり、呼吸も安定し、瞑想に座りやすくなります。
アーサナは決して柔軟性を競うものではなく、座法と訳され、全てのポーズは座るために、つまり瞑想のためにあります。

土曜日(14ー16時)のアーサナクラスの様子

6月から始まる瞑想クラスでは、アーサナを6種類ほどして、瞑想を30分ほど行ないます。
座り慣れるまでは、休憩を挟みながら各自のペースで瞑想します。
また、ヨーガの神秘的で奥深い教え(生理学や哲学・シンボル)についても少しずつ学んでいきます。
アーサナをした後に瞑想するその感触というのは、本当に特別な静けさがあります。
ぜひ、古来より培われてきたヨーガの瞑想のためのメソッドを感じていただけたらと思います!
初心者の方も、瞑想を深めたい方も、どうぞお気軽にご参加ください🕉️

詳細やお申し込みはこちらから💁‍♂️【京都 瞑想クラス】

ゴーパーラ


京都 新スタジオでのヨーガクラスが始まりました‼️

5月1日、マハーヨーギー・ミッションの新スタジオが開設しました!
(https://www.mahayogi.org/kyoto/studio)

プレ・オープンとして、これまで近隣の京都アスニーで行なってきたアーサナ・瞑想クラスを、一足早く5月10日(土)に新スタジオにて行ないました。

当日は初夏のような少し蒸し暑い気候でしたが、室内は冷んやりとして、自然素材の調湿効果でちょうどいい湿度に感じました。クラスに参加される皆さんは、新しいスタジオでの初めてのクラスということで嬉しそうでした。
クラスは一階の二間つづきの部屋で行ないます。木の香りのする肌触りのいい床に、自然素材で塗装された柱と梁、また土壁、奥の間は屋根勾配を活かした斜めに上がる天井が伸びやかで、リラックスできる空間です。
初めての空間への興味や喜びの中、クラスは始まりましたが、アーサナをしていくと皆さんすぐに集中されて、だんだんと静寂に包まれていきました。

実際、スタジオの周囲はとても静かで環境に恵まれているのですが、物理的な静けさ以上に、クラスの最後に瞑想をする時にはピタッと空気が止まっているかのような静寂を感じました。これからクラスが行なわれていく中で、スタジオのプラーナ(気)が充実していって、スタジオに来るだけで心が調うような、祝福に満ちた場所になっていったらいいなと思いました。

 


新スタジオでの新クラスは、5月19日(月)からスタートします。クラスの数が増えて、毎日どこかの時間にはクラスを開催するようになります。お子さん連れOKなクラスや、50歳以上の方に向けたゆっくり行なうクラスも新しく始まります。

ぜひ一度新スタジオでのクラスを体験しにいらしてください。新スタジオでこれからたくさんの方と出会い、ヨーガを共に実践していけることをとても楽しみにしています!

🍀YouTubeにもスタジオの動画をUPしていますので、ぜひご覧ください!

・YouTube  ヨーガスタジオ紹介
・YouTube  OPENに向けての準備

サルヴァーニー


「アートに瞑想しよう!」in 松山のご案内

このたび、ヨーガ・サーラ・スタジオ20周年記念の一環として、「アートに瞑想しよう!」という素敵な瞑想ワークショップを愛媛の松山で開催することになりました!
昨年11月に京都で瞑想ワークショップがあり、私たちの師シュリー・マハーヨーギーの描かれた聖なるアートを通して静寂や歓びが感じられるという内容を知り、ぜひ松山でもそのイベントをしていただきたいと講師のゴーパーラさんに相談していました。ちょうど今年は松山でヨーガの活動が始まって20年になるため、支えてくださっている皆さまへの感謝を込めて記念イベントとして企画が実現しました!

講師のゴーパーラさんは打ち合わせをした時、京都で瞑想ワークショップをした際に感じたことを話してくれました。「目の前に神聖なアートがあるから眺めるだけでもいい。どんな人でもできる。子どもでもできる!と感じた」と力強く話してくれたのですが、私の頭に子連れの主婦の方やヨーガに興味がないけどアートに興味がある方、老若男女問わずいろんな方が瞑想ワークショップに参加している絵が浮かび、一気に可能性が広がったように感じて、わくわくしました。

イベントだけでも嬉しくてたまらないのに、なんと、ヨーガ・サーラ・スタジオ20周年の特別イベントとして、師の作品の「白ターラー(菩薩)」「サハスラーラ・チャクラ(千弁の蓮華)」の原画を京都から持ってきていただけることになりました!私にとっては、まるで敬愛する師が松山にお越しくださるほど、貴重なことです!松山で原画を味わえるなんて、またとない機会です!!
私たちは見るもの、聞くもの、触れるものから様々な影響を受けています。1人でも多くの方と聖なるアートを味わい、本当の歓びは誰もの心の中にあるというヨーガの真髄を感じられますように。
ご参加お待ちしております!

・お申し込みはこちらから💁‍♀️「アートに瞑想しよう!」

・今回のワークショップでご紹介するアート作品はこちらをご覧ください。
https://www.mahayogi.org/other/meditation-card

※ヨーガ・サーラ・スタジオで、アート作品のカードをお求めいただけます。
※こちらのリンクのページからでもお求めいただけます。

アーナンディー


東京クラスからのお知らせ

東京国分寺クラスが始まって1年。
クラス会場から見える桜が満開を迎えた今週、Instagramで東京クラスのアカウントを開設しました。
@mym.tokyo

プロフィールの画像は、2014年に当時クラスに通っていたメンバーで制作した「サハスラーラ・チャクラ」。2㎡くらいの布をメンバーの1人が自宅の浴室でコーヒーで染めた後、公共施設を借りてみんなで蓮の花を描きました。
各自仕事などで忙しくしていたけれど、この「サハスラーラ・チャクラ」を制作した期間は、不思議とみんなの予定を合わせることができました。全員揃うことはなかったけれど、その時いるメンバーで集中して一気に描き上げたことは、何物にも変え難い経験でした。

クラス会場の前にある桜

現在国分寺クラスでは、30〜70代の方々が毎週熱心にアーサナに取り組まれています。
還暦を過ぎてから始めた方もおられますが、少しずつ形や呼吸が深まっていく姿を見ていると、ヨーガは年齢に関係なく誰にもできることを実感します。

 参加されている方々から、「疲れているけれど、クラスに行った方が楽になると思って参加したら、とてもスッキリした」という感想をよく耳にします。
これはアーサナによってプラーナ(気)が調えられ、身体の隅々まで良いプラーナで満たされるからです。

私たちが身体を使って活動したり、喜怒哀楽などで心が動いたりするのは、すべてこのプラーナの力によるもの。アーサナの形を正しく作り、プラーナの大きな現れである「呼吸」を深く長く吐き切っていくことで、心は落ち着き身体の疲れは癒やされ、心身ともに軽やかになります。
アーサナは自宅で1人でもできますが、他の人と一緒にアーサナすることで、より集中感が増して、形を深めやすくなることがクラスの醍醐味だと思います。
クラスでは、まずは1人1人の身体の状態に合わせて形を作り、息を吐き切るようにしていくことが目標となります。基本的な形を丁寧に行うことが大切ですが、やってみたいと思う形があれば、完成に向けて少しずつ練習を重ねていきます。

国分寺クラスに参加されている皆さんも、基本的な形がある程度出来てきたら、少し難易度が高めのチャクラ・アーサナ(輪の形)やシールシャ・アーサナ(頭立ちの形)に挑戦してもらうようにしています。皆さんの共通点は、やれるか分からないけれどやってみたい!という前向きな気持ち。皆さんがお互いを応援し合いながら楽しそうに、かつ真剣に取り組まれる様子から、いつも良いプラーナをもらっています。

このようなヨーガの素晴らしさをさらに多くの方に体感して頂きたく、隔週火曜日夜にクラスを開講することになりました。東京ではコロナ禍以降平日夜クラスを休止したままだったので、約5年ぶりの平日夜クラスです。新たな出会いを楽しみに、只今準備中。最寄りはJR中央線中野駅、6月からのスタートを予定しておりますので、日にちが確定しましたらInstagramでお知らせします。

フォローよろしくお願いいたします!

 

ハルシャニー  

 


『マハーヨーギーの真理のことば』第八章 部分と全体を同時に見る集中力

私は三人の子どもを育てている主婦です。特に下の二人は幼稚園児の男の子で、毎日元気いっぱいです。一家五人の洗濯、掃除、炊事、幼稚園や学校との連絡など、やることはたくさんあります。家の中では、子どもたちが仲良く遊んでいる時もあれば、喧嘩をする時もあり、てんやわんやの毎日です。

『マハーヨーギーの真理のことば』にこんな質問者の問いがありました。

ー子供は凄くパワーがあって、あちこち動き回ったり、ずっとおしゃべりしています。家事などやらなくてはいけない仕事が多くて、本当は一つ一つ丁寧に仕事を熟したいのですけれども、全体も見ないといけない。ヨーガを深めていくと視野がどんどん広くなっていくということも聞いているのですが、どうすればいいのでしょうか。

この質問者が置かれている状況と、私が置かれている状況は一緒だなぁと深く共感しました。この質問に対して、マハーヨーギーはどのように答えられているのか、とても興味がわきました。

すごくヨーガ的だと思うんですね。(中略)それをどのようにしてうまく熟していけるかということは、やっぱり集中力です。
集中力というと、つい目の前のことだけに集中して、他のことが見えないというふうになりがちですけれども、そうではなくて、この両方の集中力を同時に発揮させるということ、それはヨーガの力でできるはずなのです。ヨーガの力というのは具体的に言うと、呼吸のあり方というか、呼吸の長さのことです。心がちょっと動いたり動転したり、刺激を受けたりすると、せっかく落ち着いていた心も乱れることがありますね。でも集中している時の心というのは、非常に落ち着いた深い呼吸になっていて、注意、集中力をいろいろ動かしても、あるいはまたいろんなことが起こって刺激として飛び込んできても、呼吸のリズムが乱れることなく、同じ状態でいられる。そうしたら結構うまく対処ができていくと思います。呼吸と心の集中力を養うためには、もちろんヨーガが不可欠だということにもなりますけれど、それはアーサナだけではなくて、瞑想とかヨーガ全体のことです。だから常々にそういうことをしておくことは、もちろん大事なことです。そしてもう一つは、その現場、今は日常の、子育ての一日一日の中でそれを訓練していっていると思って取り組んでいけば、きっとそのうちに見え方が違って来ると思います。

私は週一回ヨーガのクラスに通うようにしています。ヨーガを続けていくうちに、呼吸が調い、心が落ち着いていっているのを実感しています。だから、このマハーヨーギーの答えにとても納得がいきました。呼吸が調えば、心が落ち着き、おのずと集中力が養われていくーーーヨーガのおかげで、外から飛び込んでくる刺激に心が惑わされにくくなっていきました。

松山のヨーガ・サーラ・スタジオでのクラス。

例えば、子どもの兄弟喧嘩はそれぞれが感情むき出しで、怒りのエネルギーを爆発させます。その現場に居合わせて、自分の心が巻き込まれてしまうと、頭ごなしに叱ってしまいます。けれど、集中力が深まっていくと、自分のエゴを押し付ける前にブレーキがかかり、それぞれの子どもの中にある本質を同時に見極めようとするようになってきました。すると、私が余計な干渉をせずとも、子どもたちは自分に備わっている力で喧嘩を治められることに気がつきました。そして、必要な時には、後回しにせず子どもの気持ちを聞いて受け止めるようになりました。集中力が高まると、瞬間瞬間で今するべきことを判断する直感力がついてきたように思います。

ヨーガに取り組むことで図らずとも結果的に、円満に子育てをできるようになってきていると感じています。世界の見え方を変えることができるヨーガは本当に確かな道なのだと実感しています。性別、年齢、置かれた状況にかかわらず、万人にひらかれたヨーガの道に深く感謝するとともに、これからもヨーガをしながら子育ての一日一日を集中して取り組んでいきたいと思います。

井上江理


ヨーガ・瞑想 長岡京クラス

3月になり、少しずつ春に向かっている気配を感じますね。
今日は長岡京クラスの様子をご紹介します。

長岡京クラスは、水曜日の合計2回が毎週開催されているクラスです。
朝クラスは10時~ 神足ふれあい町家で行なっています。

今の季節は菜の花が咲いています。

窓から見えるお庭には、季節の移ろいが感じられるさまざまなお花が咲いています。朝の清々しい空気の中でアーサナと瞑想を行えるクラスです。

毎年この期間はふれあい町家はお雛様の催しをされているので、バンビオの和室で行なっています。写真はバンビオの和室の様子です。

夜クラスは19時~ バンビオ(JR長岡京駅に隣接している施設)で行なっています。

会場の大きな窓からは夜空が広がり、しっとりとした雰囲気の中で行なうアーサナと瞑想は夜ならではの静寂と集中感があります。同日に朝と夜の2回のクラスがあるため、朝のクラスに来られなかった方やお仕事帰りの方が夜に参加されることもあります。

* * *

朝のクラスも夜のクラスも、毎週来てくださる皆勤賞の方や月ごとに予定を決めておられる方など、それぞれのペースで通っておられ、皆さんの真剣な取り組みとその集中感が、着実に高まっている印象です。そして初めてのご参加者にもご自身のペースで進めていただけるので、周りのことは気にせず心身と向き合える時間になっています。新しい方が参加された時には、定期的に通われている皆さんがさりげなく新しい方を案内してくださったりしています。皆さんのごく自然体で優しい姿にはいつも尊敬の念を抱きます。

アーサナのポーズの中で、吐く息を長く伸ばして吐ききることで呼吸が制御されて、そこから生じる皆さんの集中感にその場の空気が支配されていきます。アーサナ中には指導のためにお声をかけることがありますが、ちょっと声をかけるのも憚られるような、リードの声さえも集中の妨げになると感じるほど、それほどまでにみなさんの集中感があります。そして毎回、瞑想を終えた後には、皆さんから静まりを感じるので、やはり師が開発されたアーサナの偉大さを感じるばかりです。
アーサナは生き物の数ほどあると言われていてその膨大な種類の中から師が厳選されたものを、マハーヨーギー・ミッションではその作法とともに大切にお伝えさせていただいています。クラスの指導者は、全員が師の下でヨーガの道を歩んでいる一人のヨーガ行者であり、古代から伝わるヨーガに惚れ込んで、ヨーガを純粋に一人でも多くの人にお伝えしたい!という思いで行なっています。
マハーヨーギー・ミッションのどのクラスに行っても同じことが学べるのが魅力だと感じています。私自身も師から教わったヨーガの素晴らしさを皆さんと分かち合えるように、純粋にお伝えしていけるように取り組んでいます。

アーサナをクラスで行なう時間はそれぞれの方が日頃の日常から少し離れて自分をリセットできる、心身と静かに向き合えるかけがえのない時間です。
長岡京クラスでは、最後に『マハーヨーギーの真理のことば』からヨーガを進めるヒントになることばをご紹介していますが、最近は、瞑想についてのところをお伝えしています。何に瞑想すればいいのか?クラスでは集中できても自宅では集中が続かない、という声なども時々お聞きします。今年は、瞑想が少しずつ深められるようなそういった教えにも触れていく予定です!春になると、体を動かしやすくなります。これからも皆さんと共にヨーガの道を少しずつ歩んでいきたいです。それでは、クラスでお待ちしております。

ふれあい町家のお庭。つぼみがふっくらしてきて、もうすぐ咲きそうです!

🪷長岡京クラスの詳細はこちらから

ナリニー


円満であるために 〜献身奉仕の実践〜

人懐っこくて、誰とでもすぐに仲良くなれる。
周りをよく見ていて、困っている人がいたらさっと手助けする。
ナンディニーってどんな人?と聞かれたら、そう私は答えます。

ナンディニーがMYMのクラスに初めて参加したのは、2008年。
すでにMYMのクラスやサットサンガに参加していた友人から、「夢から覚めた人に会えた」と聞き、なぜかその言葉に感動し、嬉しくて涙が出たそうです。ちょうど心身ともに不調を感じていたこともあり、体調を調えたくてヨーガ・瞑想クラスに通い始めました。

元々、神さまのことを知りたかったナンディニー。祈りや信仰が確かにあるということを誰かに肯定してもらいたい、いつか信仰について誰かに教えてもらいたい、と思っていたそうです。
師の教えをまとめた『ヨーガの福音』を読み、信仰の大切さを知ることができた時、とても安心して、京都にいる師に会ってみたいと思うようになりました。

そして、2009年10月、師と初めてお会いすることができました。
マハーヨーギー・アーシュラマで師のお姿を拝見し、嬉しくてたまらなくなってニコニコしていたナンディニーを、師はしっかりと見つめてくださいました。その瞬間身体が熱くなり、その時は見つめられて照れたことで熱くなったと思っていたけれど、後に師から祝福を与えられたのだと思いました。
その後師にお会いするうちに、誰に対してもにこやかで優しく真摯に接されている師の周りは、いつも円満であることに気付きました。その境地に憧れ、目の前にいる人に寄り添い、その人が本当に必要なことができるようになりたいと思うようになりました。

 
ナンディニーの部屋にある祭壇

そんなある日、ナンディニーは「本当の献身奉仕とは何か?」を考え始めます。
当初は、「本当の献身奉仕」をするには自分を犠牲にしなければならない、義務のようなものだと感じていました。
しかし実践する中で、あらゆるものの中にある、真理・真実・神と言い表される純粋な存在が愛しくて、自らを他者のために捧げずにはいられなくなることが、「本当の献身奉仕」ではないかと思い至りました。

自らのエゴを一切なくして空っぽになることで、神への愛、信仰でいっぱいになる。そうすれば、純粋な愛そのものである師がなされていた、「本当の献身奉仕」ができるようになる。

そうなれるように、ナンディニーは日々実践を続けています。
長年続けているヘルパーの仕事においては、利用者さんのためにできることを行ない、家族に対しては介護や看護などを積極的に行なっています。

これまで以上に多忙な日々を送っているナンディニー。
「家族であっても他人であっても、同じように他者へ奉仕したい」
そう語る彼女は、以前よりもさらに人懐っこさがパワーアップして、目の前にいる人たちへの愛で溢れているように見えます。

それは、ナンディニーが憧れている円満な境地に向かって、一歩一歩着実に進んでいっている証だと思います。

 

ハルシャニー  


「ヨーガ・サンガム」「弟子のサットサンガ」に参加!!

1月11日(土)・12日(日)に京都アスニーで行われた「ヨーガ・サンガム」「弟子のサットサンガ」に参加しました。
日本各地に住んでいる仲間たちが集まり、新年の初顔合わせとなりました。ともにヨーガに励む仲間たちと過ごした2日間は楽しい時間でした‼︎

11日(土)のヨーガ・サンガムでは、先輩のアーサナ(ポーズ)のデモンストレーションがありました。先輩のアーサナからは熱のこもった集中感と気迫がとても伝わってきて、その真剣な姿に魅了されました。その高い集中感は部屋の空間を支配しているような張り詰めた空気と緊張感が肌を伝ってくる感覚がありました。日々、情熱をもってアーサナを実践し続けてこられたからこそ為せる集中感と気迫だったと先輩たちのその姿を見て思いました。


デモンストレーションを見学して良い刺激を受けた後は自身のアーサナと瞑想に取り組みました。マッチェーンドラ・アーサナ(捻じるポーズ)をした時に、指導者の方が僕の腰に優しく手を当てて腰が真っ直ぐにスッと立つように調整してくださりました。すると、より腰の部分に集中がなされる感覚と呼吸の通りが変化して深い呼吸ができるようになるのを感じました。アーサナは正しい姿勢とポーズによって深い呼吸へと導かれ、心までもが静まっていくことを実感しました。


最後はみんなで瞑想に座っていると、空間全体の静けさと集中感が最高潮に達して静寂というものを感じる中で瞑想ができました。すごく素晴らしい体験でした。また次回の開催も楽しみにしています‼︎


12日(日)の弟子のサットサンガでは、2018年5月に松山で開催された特別サットサンガの映像の上映会がありました。そこでは師が参加者の方からの悩みや問題に対して温かい眼差しと微笑みをもってお答えをされているお姿がとても印象的でした。お一人お一人のお話に対して真正面から受け止め、その方にわかりやすい言葉で丁寧にお伝えされていました。


師の振る舞いを見て僕は改めて憧れの気持ちを抱きました。僕も師のように優しく丁寧に人に振る舞えるようになりたいと思いました。僕は師には少ししかお会いしたことがなかったのですが、師の他者への接し方を拝見すると心がとても優しくなれるような気がします。

サットサンガの中で心に残る問答がありました。質問者の方が「生きる意味」について聞かれ、師はこのようにお答えになりました。

生きるという誰もが何気なく使う言葉ですけれども、本当にどういう意味をもっているのか。生まれてきたから生きる、生きている。ーーこの生きているという言葉の中に果たしてどんな謎があるのか。さらには誰が生きているのか。誰もが、私が生きていると思っています。その私とはいったい誰なのか。私というのは、その生きていると思っている中で、さまざまな状況の変化の中で、学生であったり、少女であったり、少年であったり、夫であったり、妻であったり、親になったり、さまざまな役割は変化すると思いますし、仕事も変わるかもしれない。それでも“私”という意識は変わりません。それらは私がさまざまな状況の中での役割を行為していく、その時々の境遇に付きまとっている名称にすぎないわけです。単なる役割にすぎないわけです。それはイコール私ではないということです。私が生きているというときの、その“私”というものの真実を知る必要があります。私というのは心がつくり出している私ではなくて、変わらない意識としての存在ーー心ではないけれども心を見ている意識が、みんなの中に在る本当の私なのです。生きる意味というものは言い換えれば、真実を知るために生きる、真実を知ることが生きていることの本当の意味になります。

僕はヨーガと出会って自分の人生について真面目に考えるようになりました。「なぜ生まれてきたのだろう?人生の目的って何だろう?」と疑問が芽生えるようになりました。また、「どう生きていきたいのか」という自身の中で生きる軸を持つように考えられるようにもなりました。その答えがヨーガの中にありました。ヨーガと出会い、師から人生の目的や生きることの意味を教わりました。
僕は「誠実に生きたい」と思うようになりました。それまでは優柔不断で有言実行がもっとも苦手でした。そんな僕であったけれどもヨーガに出会って変われることを知りました。
以前、先輩から「ヨーガの言葉では「誠実」とは「サティヤ」という言葉で表され、それは「真実」という意味ももちます」と教えていただきました。誠実さを求めて生きる中に「真実」があるということを師と先輩から学ばせていただきました。ヨーガを通して僕はこれからも「真実を知るために生きること」を深めていきたいと思います。

金森淳哉


ヨーガの魅力――松山市のヨーガ・サーラ・スタジオから

ヨーガ・サーラ・スタジオは今、熱心に定期的にクラスに来られる方が増えています。その方たちは、いったいヨーガの何に惹きつけられているのでしょうか?


この春からヨーガを始めたAさんは「自分のこだわりをなくしたい」と毎週熱心に通い続け、今の心境を教えてくださいました。
「私にとってここに来ることが心の拠り所になっています。ヨーガは気持ちの安定になっていると思います。それは強い味方です」

また、数年ぶりにクラスに来てくださり、今は定期的に参加しているBさんは以下のメッセージをくださいました。
「レッスンが終わった後はいつも心が浄化され、穏やかな気持ちを取り戻すことができました。他にも身体的な変化として、レッスン後、教室を出て駐車場まで歩く間に、フラフラせずにまっすぐ歩けていることや、歯の噛み合わせが変わっていることなども感じるようになりました。内面や外見にも良い変化が現れているので、今後も無理なく継続していきたいと思っています」

他にも熱心な皆さんの声が届いています。
「家族に優しくできるようになった」
「人の評価が前よりも気にならなくなった」
「瞑想の時、平安を感じられるようになった」


クラス参加者のみなさんの変化から、私はやっぱり「ヨーガってすごい!」と今も新鮮な驚きと共に、ヨーガの魅力を1人でも多くの方にお届けしたいと思っています。
私自身のお話をさせていただくと、私はヨーガの師に出会ったその日から、ヨーガに魅了され続けています。師に初めてお会いした時、私は人間関係の悩みについて質問しました。師はとっても優しく次のことを教えてくださいました。

「すべては尊い存在です。人や物に対して優しく接するよう努めてください」
「日常にこそヨーガの成果が表れます」

それまでの私は、嫌な気持ちになった時は相手や状況が悪いのであって、私は何も悪くない、と知らず知らずのうちに自分だけを大切にしてきました。しかし、「すべては尊い存在」と教わった日から、自分は間違っていたことに気付かされ、心から反省して態度を改めていくと、目に見えて人間関係が改善していきました。そうやって心が楽になって初めて、自分で自分を苦しめていたことに気が付かされ、私は単純に「生きるってこんなにも楽しいことだったんだ! ヨーガってすごい!」と興奮しました。
後で分かったのですが、もしも誰かのことを悪く思ったり、悪口を言ったりすると、嫌な思いが自分に返ってきて心がダメージを受けて苦しくなります。逆に、誰に対してもいつも優しい気持ちで優しい言葉をかけ、優しく接することで、良い思いが自分に返ってきて、常に穏やかで心地いい状態に満たされていきます。当たり前のことかもしれませんが、それが分からず苦しんでいたのです。
その後、1人でも多くの方とヨーガの素晴らしさを分かち合いたいという思いが抑えきれなくなって、今に至ります。

ヨーガは身体の柔軟性を競ったりするものではなく、心を穏やかに保ち、他者との調和をもたらす素晴らしいものです。ヨーガを続けていくことで、「自分ってこんな人」という思い込みがなくなり、新たな自分に出会えます。なんだかわくわくしませんか?

アーナンディー