リーラー・ヨーガ・スタジオ 新キャンペーン🌾

秋の空は澄んでいて、清々しいですね🍁
京都のリーラー・ヨーガ・スタジオは開設してもうすぐ半年を迎えます。


そして11月から新キャンペーンとして新規の方¥500オフをスタートします‼️
11月1日〜12月31日の期間、どのクラスでも¥500オフになります


有難いことにスタジオを開設してから40名以上の新規の方にご参加いただいています。
特に多いご感想は「ポーズ一つ一つを丁寧に教えてもらい、よかった」というお声です。
初参加の方にはアーサナ(ヨーガのポーズ)をする前に見本を見たり、一緒に形を作ったりしながら、安心して取り組んでいただいています。
もちろん柔軟性は関係がなく、性別や年齢など問わず、20〜70代くらいまでの方にご参加いただいています。


お得な4回カードを購入して通われる方も多く、さらにはマンスリーパスという1ヶ月通い放題のチケットを利用されている方もおられます。
先日、マンスリーパスで通っている方がクラスに来られた時、後光が差しているかのように明るく輝いていて、その変化にとても驚きました😲✨

ヨーガの効果は本当に多岐に渡りますが、その大きなものとして呼吸が挙げられます。
ヨーガによって呼吸が調い、それに伴って心も落ち着いていきます。
そして、心が波立たなくなると、人が本来もっている尊いものが輝き出し、周囲にも調和や明るさがもたらされます。

秋の季節は自然の大気も穏やかで、いろんなことを味わったり感じたりするには本当に良いですし、ヨーガを始めたり深めたりするにも絶好の季節です🌾
少しでもアーサナや瞑想にご興味がある方、この機会にぜひご参加ください☺️🙏

読書の秋・芸術の秋でもありますし、ヨーガの本や瞑想カードもぜひ手にとってご覧になってください📖

クラスのお申し込み・詳細はこちらをご覧ください🪷リーラー・ヨーガ・スタジオ

ゴーパーラ


『ヴィヴェーカーナンダの生涯』イラストシリーズ⑤

宗教会議で一躍有名になったヴィヴェーカーナンダは、アメリカの東部や中西部の大都市を駆け巡り、週に12回から14回の講演を行ないました。何百何千という人々が押し寄せましたが、そこには教養豊かな人たちや真理探究者に混じって、人を欺く人や興味本位の人やならず者もいて、どこででも厚遇されたわけではありませんでした。

ヴィヴェーカーナンダの目的は、永遠の真理を説いて誠実な人々の霊的生活が深まるように手助けすることでしたが、無知、迷信、宗教一般、特にヒンドゥー教についての誤解を取り除くという仕事は大変に困難なものでした。

あらゆる類の障害や反対や脅しに対してのヴィヴェーカーナンダの答えはただ一言でした。

「私は真理のために闘います。真理が偽りと手を結ぶことは絶対にありません。たとえ全世界を敵に回そうとも、真理は最後には勝利するに違いありません」  

(『ヴィヴェーカーナンダの生涯』より)

次第に裕福な特権階級の人々を離れて、霊性の生活に熱心な学生の訓練に専念し、静かに個人の人格形成をすることに熱意を抱くようになりました。ニューヨーク滞在中にブルックリンで定期クラスが開かれることになったのをきっかけにして、貧しくも熱心な数人の学生がニューヨーク市内の貧困地域に部屋をいくつか借りました。ヴィヴェーカーナンダはその一部屋に暮らし、貸家の二階にある普通の部屋で講義と授業を行ないました。講義中のヴィヴェーカーナンダは床に座りましたが、数多い受講者はタンスやソファの肘掛けや部屋の隅にある洗面台までも利用して座りました。扉は開け放たれたままで、あふれた人々は廊下や階段をも埋め尽くしました。真理に関する理解を深めるために、数人の選ばれた弟子にギャーナ・ヨーガを教え始め、自己制御、集中、瞑想の科学を教えるためにラージャ・ヨーガも指導し始めました。

ヴィヴェーカーナンダは西洋で働いていた間も、インドのことを忘れることはありませんでした。講演で稼いだ金銭を、宗教、教育その他慈善活動のために送り、彼の熱烈な手紙がインドの兄弟弟子たちを奮い立たせました。「自分の足で立つのだ!」と繰り返して、自立するように励ましました。

ヴィヴェーカーナンダは、どれだけ想像しても及ばないほど、全てを注ぎ込んで働かれたのだろうと思います。それはひとえに人々を真実へと導くためでした。

ヴィヴェーカーナンダが西洋に真理を伝えてくださったことで、現代の日本でもその教えを知ることができます。ヴィヴェーカーナンダが残した言葉は私にも届き、励まし、奮い立たせます。真理が真理であるからその真理のために闘うという、ただそれだけが在るということを突きつけられ、心に光が差して、それだけを求めて歩もうと背中を押されるのです。

サルヴァーニー


東京・中野クラス新規開講!!

中野で新クラスが始まりました!

会場の「Cafe&Studio Tiny Garden 」は、駅近でありながらとっても静かな空間。
Tiny Gardenという名前の通り、アカシアなどいろいろな種類の植物が植えられた小さなお庭があります。

初回10月14日のクラスには6名の方が参加、初めての方もお久しぶりの方も、リラックスした雰囲気でアーサナ・瞑想されていました。

 

参加された方の感想です↓
・何度も中野に来ているけれど、クラス会場はなんだか不思議な感じがして、帰りながら自分はどこに行っていたのだろう?と、いつもと違うのんびりした感覚になりました。
・ポーズの説明が分かりやすくてリラックスできました。心の迷いが少し減ったので、参加して良かったです。
・以前クラスに通っている頃より呼吸が浅くなっていることに気付きました。少しきつかったけれど、終わった後はスッキリ軽くなりました。

ヨーガのポーズを続けていくと、自己治癒力が高まり、体は生命力に満ちてきます。また、ストレスなどで乱れがちな呼吸が落ち着いてくることで、心も動揺することがなくなり、軽やかで平穏な状態が訪れます。

ヨーガや瞑想の効果は実践している時よりも、家庭や仕事など、日常のさまざまな場面で感じられるようになります。
柔軟性はまったく関係ありません。 年齢や性別問わず、未経験の方も安心して基礎から学んでいくことができますので、どうぞお気軽にご参加くださいね!

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⚫︎場所:Cafe&Studio Tiny Garden    中野区中野5-47-9 2階 
⚫︎日時:毎月第2,4火曜日 18:45〜20:15   ※開場は18:30
⚫︎料金:1回2,200円/4回回数券7,700円
※有効期限は中野クラスのみの場合4ヶ月、国分寺クラスと併用の場合は2ヶ月

⭐︎空腹状態が望ましいです。食事は2時間ほど前、水分は1時間ほど前からお控えください。 

お申し込み・お問い合わせはDMもしくはメールでお願いします。
mym-tokyo@mahayogi.org

担当:ハルシャニー

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ハルシャニー  

 

 

 


ヨーガとインド神話~シヴァ神

インドの神様といえば、「シヴァ神」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

8月にこのブログで、聖典『デーヴィー・マハートミャ(女神の素晴らしさ)』に登場する女神ドゥルガー(カーリー)をご紹介しましたが、その夫がシヴァ神です。
シヴァは破壊と再生を司る神であり、ヒンドゥー教の三大神の一柱として、ヒンドゥー教の国々で現在でもとても人気があるそうです。

瞑想をするシヴァ神

シヴァ神はとても古い神で、そのルーツは暴風雨の神「ルドラ神」まで遡り、数千年の歴史の中でさまざまな地域の土着神や信仰が融合して、今日の「シヴァ神」として伝わっているようです。

実はヨーガの実践者にとっても、シヴァ神は非常に重要な存在です。
なぜなら、シヴァはヨーガを最初に人間に伝えた“ヨーガの祖”であることが、いくつかの聖典に記されているからです。
確かに、シヴァ神の絵には修行者の姿で坐し、半眼で瞑想している様子がよく描かれています。

パシュパティの印章(PashupaiSeal)。ヨーガ行者の姿をした人物を刻んだインダス文明の印章。シヴァにパシュパティという別名があることから、シヴァの原型と関連付けられることも…。

そのような古い歴史をもつシヴァ神には、体系化されていない数多くの神話が各地域に伝えられていて、その中にはシヴァから人間にヨーガが伝わった経緯に関する伝承もあるようです。
例えば、ある日、川のほとりでシヴァが妻パールヴァティーに深遠なヨーガの奥義を語っていたところ、一匹の魚が熱心にその教えを聴き取り、奥義を理解して人間の姿に変わり、最初の弟子マッチェーンドラナートとなってヨーガを広めたというお話や、シヴァがヨーガの奥義をまとめた聖典を作ったが、普通の人間には危険だと考えてそれを川に投げ捨てたところ、一匹の魚がその聖典を呑み込み、漁師がその魚を捕らえて魚の中から聖典を発見し、その聖典を学んでマッチェーンドラナートになったというお話など。これ以外にも諸説あるようです。面白いですね。
ヨーガのアーサナ(ポーズ)の中に「マッチェーンドラ・アーサナ(ねじるポーズ)」や「マッチャ・アーサナ(魚のポーズ)」があるのも、興味深いことだと思います。

左/マッチェーンドラ・アーサナ(東京・国分寺クラス) 右/マッチャ・アーサナ(東京・中野クラス)

私自身のシヴァの体験は、以前バクティ・サンガムでシヴァ神のキールタンを繰り返し歌った後、無性にシヴァに瞑想したくなり、そのまま瞑想に入りました。
そのとき感じたのは、山のように雄大などっしりとした不動の存在感。いつも瞑想していたクリシュナ神とはまったく異なる感触で、とても驚いたのを覚えています。

このブログ「ヨーガを生きる」でも、シヴァ神について何度も取り上げられています。ヨーガとシヴァ神の関わりが詳しく書かれていて、とても面白いので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

シャルミニー


上映会と弟子たちのサットサンガ(真理の集い)

朝夕の涼しさも増し、秋の深まりを感じられる季節になりました。久しぶりに東京や松山、そして台湾からも弟子たちが集まり、9月27日(土)にリーラー・ヨーガ・スタジオで上映会と弟子のサットサンガ(真理の集い)が開催されました。

今回は2019年5月18日に開催された松山でのサットサンガの映像です。久しぶりの再会に喜び合い、スタジオはとてもにぎやかな雰囲気でしたが、上映会が始まると一転、師のお姿に皆の集中感は高まり、あっという間に映像の中に引き込まれていきました。そして静かな緊張感ある雰囲気へと変わっていきました。


サットサンガからは、質問者が師からお答えを頂くと、「ありがとうございます!」「あー! 分かりました!」と言って、表情や声がぱっと明るくなって安堵されている様子が伝わってきました。質問の内容は様々ですが、師は優しく丁寧に教えてくださいます。

そんな中、ある男性が「昨年、師から人から良く見られたいというこだわりの取り除き方を教わったものの、教えられたことができずに苦しい毎日が続いている」と、吐露されました。「どうすれば本当に自分自身が真剣に向き合っていくことができるのか知りたい。また、愚痴や言い訳をやめていく意義を教えてほしい」と続けて質問されました。
師は、その方へのお答えで少し口調を強められ、

「埒が明かないのであれば、最も核心的な問題ですけれども、自分自身に自分は誰かを問いなさい」

さらに力強く、

「これは、最も自分自身に対する問いかけです。だから誰もがこの問題に真剣に取り組んでほしい。本当の自分を知ること。あらゆる悩みや苦しみというのは、偽りの自分と心が作り出したものなのです」

と仰いました。師の真剣な眼差しと気迫の込もった言葉は、私たちの苦しみや悩みを一掃する力を与えてくださいます。上映会に参加した弟子たちにも深い感動を与えてくださり、スタジオは歓喜に包まれました。

そして、師の口から語られた真実の言葉ーー

「本当の自分を知ること」
「それだけがある。それを知り、それを実現し、それを生きる自分はそれなんだから」

この言葉が耳に入ってきた時、「聞きたかったことを聞くことができた!」と、とても嬉しい気持ちになりました。

上映会を通して、師から直接、教えを聞くことができることは、どんなに有難いことかを感じていました。真実の存在からの言葉は真実そのものです。師から語られる言葉はどれも力強く純粋で、私たちの心の内奥に染み渡っていきます。誰もの本質は尊くそれだけで満ち足りているものだと思い出されます。そして弟子として、それを実現していこうという決意が一層固くなっていくのです。

後半の弟子のサットサンガでは、活動報告と50周年に向けて予定している企画についてのお話がありました。いよいよ来月の師のご聖誕日からMYM50周年yearが始まります。50周年を祝うことができることに感謝をし、ますます精進していきたいです。

桜井晃己桜井みき


台湾グルバイの滞在報告🇹🇼

9月23日〜10月1日の8日間、3人の台湾グルバイ(仲間)が来日していました🪷

今回は私の自宅であるシャーンティ庵に滞在し、毎日朝は瞑想し、その後はヨーガクラスの参加や日本の弟子と交流するなどして、まさにヨーガ三昧の日々でした。 彼らが日本に来たのは、先輩弟子からマハーヨーギー・ミッションの活動やワークスを学ぶという目的があり、そこには大いなる真剣さがありました。

毎朝6:15〜7:15に瞑想。忙しい滞在だったにもかかわらず、不思議と眠くならなかったそうです😲

プレーマ・アーシュラマでアートワークを学びました🖼

月曜日のアーサナクラス。3人並んでのブリッジ。

土曜日のアーサナクラス。3人並んでの逆立ち。

土曜日の朝の瞑想クラス。松山のグルバイやちょうど台湾留学生シヨさんも参加されました。

早いもので、台湾のグルバイと交流が始まって11年が経ちましたが、いつも接していて思うのがハートの「純粋さ」です。
台湾の方たちは本当に素直で明るく、心温まる純朴さがあります。
私は今回、師シュリー・マハーヨーギーがおっしゃった「品(ひん)」についての言葉を思い出しました。

「品とは純粋さ。それはお金で買えないもの」

今回来られたエミリーさんマークさん夫妻、プリヤーさんはまさに「品」がありました。
エミリーさんは何気ない気遣いをよくしてくださり、慣れない台所で美味しい手料理を振る舞ってくださいました。いつも凛としていて、芯のある品やかな女性だと感じました。
夫のマークさんは、今回の滞在で「生きる目的」が明確になりました。瞑想クラスに参加して、「どう生きていきたいのか?」という問いに瞑想した時、「ヴィヴェーカーナンダのように大きなことはできないけれど、自分を世界に捧げたい」という思いが胸の奥から湧き、その時に彼は涙を流しながらその思いを語り、その場の参加者たちは彼の純粋さに胸を打たれました。
そして11年前の留学生時代から親交のあるプリヤーさんは、通訳中によく涙を流し、人の歓びを自分の歓びとして感じる素晴らしいハートの持ち主です。日本のお笑いやアニメ好きということもあり、普段の会話もとっても面白いです。

左からマークさん、エミリーさん、プリヤーさん、シャーンティマイーさん。マハーヨーギー・アーシュラマでは連日美味しい食事をいただいたそうです🍱

台湾のグルバイとは年々、友好関係が深まっていて、本当の兄弟姉妹のように感じています。
ヨーガの語源はユジュという「繋ぐ」ですが、ヨーガを通して、そしてヨーガを教えてくださるグルを通して、私たちは繋がっています。
主クリシュナはこのようにおっしゃっています。

「私は、すべての真珠を貫く糸である」

神を通して、たくさんの真珠と出会い、繋がっていくことは歓びです。
私ももっとヨーガを深め、純粋になっていきたいと感じた台湾グルバイとの交流でした😇🙏

バクティ・サンガム後に記念撮影。皆さん、良い表情です✨

※台湾のグルバイたちが日本に来始めた時の懐かしいブログを見つけました💡
マールラーさん(当時はエセーさん)が日本に来て感じられた内容が書かれています。
翻訳はプリヤーさん(当時はルーさん)です。
よろしければ、読んでみてください💁『MYMとの出会い』

ゴーパーラ


リーラー・ヨーガ・スタジオ 10月からのスケジュール

リーラー・ヨーガ・スタジオは開設して4ヶ月が経ちました。今年の夏は猛暑でしたが、暑さに負けずみなさんクラスに通ってくださいました。通っておられる方からは、「夏バテしなかった」「暑くてもヨーガをしたら身体がスッキリする」など嬉しい言葉をいただいています。


10月からはスタジオのスケジュールが少し変更になります。クラス数が増えますのでぜひご都合に合わせて受講してください。

・水曜日の夜のクラスと木曜日の朝のクラスが追加されました。
・月曜日の昼クラスは、隔週でヨーガ哲学を学びます。
・金曜日の夜のクラスは、スタート時間を15分遅く、19時15分からとなります。

スタジオではマンスリーパス(購入日から31日間通い放題のパス)を用意しています。スタジオは毎日クラスがあります。時間に余裕がある方はマンスリーパスを使ってヨーガを深めるのはいかがでしょうか?クラスに参加する回数が多いほどポーズに慣れるのも早く、変化も感じやすくなります。

またスタジオではクラス以外の時間を使ってプライベートレッスンを受け付けています。
お一人でクラスを受講したい方、お友達や家族と一緒にクラスを受けたい方、曜日や時間の合うクラスが無い方などはプライベートレッスンをご利用ください。
https://mahayogi.org/classes/other-classes

スタジオはとても静かで落ち着く空間です。クラスでは日常から離れた特別な時間を過ごしていただけると思います。
初回は見本を見てもらいながらポーズを行いますので、安心して受講していただけると思います。どなたでもご参加いただけますので、お気軽にお問い合わせください。

サティヤー

 


『マハーヨーギーの真理のことば』~瞑想─基本編

ひと昔前に比べて、瞑想に興味を持つ方が増えてきたように感じます。瞑想に関する情報も多くなりましたが、その一方で、「瞑想をしてみたいけれど、どんな方法がいいのか分からない」といった声を、私の周りでも耳にすることがあります。

私自身も、師に出会うまでは、瞑想を基礎から学んだことがなく、ほんの少し習った知識で見よう見まねで行なっていました。確かに、心が落ち着いたり、何かひらめいたような感覚を得ることもありましたが、どこか茫洋としていて、「これでいいのかな…」と何度も考えることがありました。

シュリー・マハーヨーギーの下で、瞑想を一から教えていただくようになり、私はそれまでかかっていた心の靄(もや)がサーッと晴れていくように感じました。

『マハーヨーギーの真理のことば』第十三章「瞑想─基本編」には、これから瞑想を始める方や、始めて間もない方でも共感できる問答が数多く載っています。
例えば――

─良い瞑想とはどういう状態ですか。
─瞑想の効果がいちばん現れる時間というのはあるのでしょうか。
─アーサナの後に瞑想すると、直ぐ眠くなってしまうのですが、何か良いアドヴァイスがあれば教えて下さい。
─集中がすごく難しくて、いつも雑念ばかりになってしまいます。どういうふうにしたら集中しやすいのかを教えていただけますか。

ここで、特に大切な「瞑想の対象」についての問答を一つご紹介します!

─考えたいことがある時に瞑想しようとするのですが、一点に集中というよりは、考えてしまうのです。まだ瞑想がどういうものなのか全然分かっていないのですが、瞑想の具体的な対象について教えていただけますか。

瞑想の内容は大きく分けて三つある。一つは私は誰か、アートマンという本当の自己を探求する、それだけに集中する。これは私という言葉と概念がその入り口になります。もう一つは、神もしくは神的存在、理想の神の姿を思い浮かべる。そしてもう一つは、真理という抽象的なものについての集中。何か他の様々な考えはこの三番目のものに該当する。どういう考えが起こっていようと、それが真理かどうか、真実かどうかということを瞑想で悟っていく。
だから、この三つの柱のどれかには纏めないといけない、どれかにしないといけないということね。これが混乱していると集中感がなかなか掴めないと思う。

─その三つのうちから自分でどれかを選ぶということですか。

そうです。

─自分には何がしやすいかということでしょうか。

何を求めているかです。しやすさの問題ではなくて、何を本気で真剣に求めているかということ。それによってこの三つのどれがいちばん身近に感じるかというのが自然に繋がってくると思う。

─行き着くところは全部一緒なのですか。

そうです。
真実の幾つかの面というか現れとして、その違いがあるわけです。自己を探求するのがギャーナ・ヨーガ、神的存在に瞑想するのがバクティ、そして真理、真実を確かめていくのはラージャ・ヨーガ。そういうふうにその集中対象と内容に応じて呼び名は違いますけれど、行き着くところは同じだし、またギャーナ・ヨーガでもバクティ・ヨーガでも純度を高めるためには識別を必要とします。識別というのは心の中にまだ残っているかもしれない煩悩性のものを取り除く作業です。これは真実と突き合わすことによって放棄されていく。だからそれらをしっかり覚えておいて、そして最も切実に求める対象を選ぶ。

─対象は一つだけにするものなのですか。

いえ、そういうわけではないです。その三つを、一時にではないけれども、一人の修行者が行なっていくことは普通です。
( 『マハーヨーギーの真理のことば』第十三章「瞑想─基本編」第一節 瞑想の基礎/瞑想の対象を選ぶ)

私は、バクティ・ヨーガの瞑想を何年も続けていましたが、今はアートマンへの瞑想に変わりました。
それは、神を求めなくなったからではなく、むしろ神を求めて瞑想を続けるうちに自然とアートマンという真我への瞑想に繋がっていったという感覚です。
瞑想の進み方やその様相は一人一人それぞれに違うものだと思いますが、行き着くところは同じ一なる真実。私の中にあるその真実を実現するまで、これからも真剣に瞑想を続けていこうと思います。

シャルミニー


『Paramahamsa』表紙絵シリーズ⑯

今回ご紹介する表紙絵は『パラマハンサ』No.22のものです。

ヨーガの奥義は、古より師から弟子へと密かに伝えられてきたといいます。
師の御足下に静かに座り、真理の教えを受ける弟子。真正の師より与えられる恩寵は彼を満たし、その時間は至福そのもの。そんな姿を描いてみました。

グルとは真理そのものです。
すべての経験もまた教師でしょう。
しかしグルがいれば経験の苦労は何千倍も軽減され短縮されるでしょう。
グルは束縛ではなく自由をもたらすのです。

シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ

*パラマハンサの表紙は、毎回、絵とともに師の教えを飾らせていただいていました。

シャチー


それだけがある

静岡で、長年ヨーガを実践されている森ひとみさん。
京都のクラスやサットサンガだけでなく、東京での特別クラスにも時々参加してくれています。

ひとみさんの自宅の近くにある海

クリシュナ神が大好きで、クリシュナ神のキールタンを嬉しそうに楽しそうに満面の笑みで歌われているのを見ると、こちらまで幸せな気分になります。

 

ひとみさんがヨーガに興味を持ったのは、2001年。当時勤めていた会社で心身の不調に陥り、退職した頃でした。気持ちを安定させる方法を模索していた中で、瞑想の存在を知りました。
これなら自分の心をコントロールできるかもしれないと、近所で開催されていたヨーガ教室に参加。そこにいた先生とクラス参加者の方々が自由に生きているように見えて、ヨーガを学べば自分も自由になれるかも、と通い始めました。

そのヨーガ教室の先生はいつも「自分の心の赴くままに生きていれば、何も問題はない」と言っていましたが、ある時、本当にそれが自由に生きるということなのか疑問を持ちました。その答えを知りたくて、『あるヨギの自叙伝』や『秘められたインド』を読み、真実を実現した存在、グルのことを初めて知りました。
「私もグルに会いたい!」
どうすればグルに会えるのか?インドに行けばいいのか?
調べるうちにMYMのHPに辿り着き、この日本でグルに会うことができると知ってとても嬉しくなったそうです。

そして2007年9月、ひとみさんは初めて師にお会いしました。
サットサンガでは真剣な質疑応答が繰り広げられ、時に笑いが起こり、会場は終始熱気に包まれていました。皆、師を一心に見つめていて、まるで師という花に蜜蜂がむらがっているように見えました。それはこれまで感じたことのない甘美な光景でした。
そのサットサンガの中で、いつも不安感があることについて師に質問しました。

師は「ヨーガを行うと無恐怖(むくふ)になります」と答えられました。初めて聞く言葉でしたが、ひとみさんはこの上なく安心しました。
「ヨギさん(師)のことをグルだと思っていいですか?」
「はい、いいですよ」
そう答えられた師の目元に涙がにじんでいて、そのお姿を見て、ずっと探していたグルにやっと会えたという気持ちになり、胸がいっぱいになりました。

その後はサットサンガに参加する度に背負っていた荷物を下ろしていくことができましたが、未来に対する漠然とした不安と死に対する恐怖は、なかなか消えませんでした。

「それだけがある」
ひとみさんが一番大切にしている教えです。
「それ」とは、神のこと。 

「すべては神である」ということをはっきりと感じているのに、不安や恐怖がこびりついているような感覚があり、その不安や恐怖がどこから来たのか、瞑想で辿っていったことがありました。 
瞑想の中で、その大元には「純粋な意識」と「私という意識」が存在していると感じました。

それからしばらくして、この私という存在がどこから来て、どうやって成り立っているのか、それを辿っていくように瞑想した時に、大好きなクリシュナが自分の命そのものであることと、生も死もクリシュナと共にあるのだということを実感。とてつもなく安心し、それからは死への恐怖が少しずつ薄らいでいきました。

 

ひとみさんは師が描かれた絵の一つ、『アーディーナート』を観ていると、「それだけがある」という教えそのものだと感じるそうです。

『アーディーナート』とクリシュナ神

絵の中の黒い神は師であり、クリシュナでもある。白いのは私という意識。

神の光は圧倒的。自分が囚われていることは取るに足らないこと。

神はあまりにも眩しいから、それに照らされたら光で真っ白になる。

「それだけがある」、絵に描かれている状態になりたい!

そう語るひとみさんからは熱い想いが溢れていて、私の中にも流れ込んでくるようでした。

ひとみさんの純粋な想いをもってすれば、必ずその境地に至れるはず。お話を伺ってそう思いました。

 

ハルシャニー