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東京イベント報告 ヨーガに触れる2days

8月2、3日に、東京・中野で、特別クラス「ヨーガに触れる2days」を開催しました。 
京都在住で大阪・西宮北口クラスを長年担当されているシャチーさんを講師にお迎えして、2種類のクラスをしていただきました。 day1は、「呼吸を知る・体と向き合う・心を静める アーサナ・瞑想」のクラス。初めての人にも分かりやすいように、MYMのクラスで行なっているアーサナ(ポーズ)について大切なポイントを聞いた後にアーサナする流れで行なっていきました。 
      アーサナ後の静まった雰囲気の中、しっかり集中されているように感じました。

この日初めてクラスに参加された方に感想を伺うと、楽しかった、気持ち良かった、と笑顔で答えてくれました。  私も参加者の1人としてアーサナしましたが、長年実践している人にとっては、1つ1つの動きを今一度確認し、丁寧に形を作り、吐ききる呼吸を意識して行なうことで、より集中感を高めて瞑想しやすい心身に調えることができたと思います。 

day2は、「カルマ・ヨーガに倣う 働きの秘訣」を学ぶ講座。 
現在、東京で毎月開催している瞑想会ではヴィヴェーカーナンダの『カルマ・ヨーガ』をテキストにして進めていることもあり、カルマ・ヨーガを分かりやすく教えていただきたく、シャチーさんにリクエストして実現しました。 
 
カルマとは、原因とその結果。この世界に対して行なった行為は、必ず自分に帰ってくる。
例えば愚痴を言うとスッキリするように感じるかもしれないけれど、かえって心に愚痴の印象が刻まれて苦しくなる。言葉として外に出さないようにすることで、次第に思いはなくなり、心は真の穏やかさを感じるようになる。
目の前に困っている人がいたら助ける。これは他者を助けているようで実のところ私たち自身を助けていることになる。
日常生活のあらゆる場面で「私がしている」という思いを手放していくことで、目の前の人だけを見てその人が喜ぶことができるようになる。いつもの行為がヨーガとなり、喜びをもって他者に奉仕する、というカルマ・ヨーガの理想に近付いていく。

カルマ・ヨーガという言葉を初めて聞く方もおられましたが、シャチーさんご自身の体験談を元に親しみやすく話してくださったので、皆さん時折笑いながら熱心に聴き入っていました。 
シャチーさんが描かれた細密画。講座の中で描くきっかけになったエピソードも紹介してくれました。

 
初めて参加された方からの感想です。 
・今日のお話は目から鱗で、どれから実践してみようか、楽しみながらトライしてみようかと思っています。 
・講座の中で耳にした「軽やかに生きる」、良い言葉だと思いました。そうなれるように生きていきたいと思います。 
・これまでアーサナをしたり、クラスで聞いたことを実践をしてみて、特に介護をする上でヨーガの効果を感じてはいたけれど、今回のお話を聴いて、自分が感じていたことが一つに繋がったような感じがしました。これからは今日のお話を思い返し、進んでいきたいと思います。 

講座が終わった後、細密画をシャチーさんの解説付きで改めて鑑賞。

特別クラスから1週間ほど経った頃、改めてお2人の方にその後の様子を伺ってみました。 

day1に参加されたIさんは、その日から毎日アーサナを続けるようになったそうです。 これまで毎日やった方がいいと思いつつできずじまいだったけれど、仕事の疲れや悩みを解消して自分を変えるためにも、今度こそ続けていきたいと思いを強くされたようでした。

day2に参加されたMさんは、何かとぶつかりがちだった家族の話を、相槌を打ちながら聞くようにしているとのこと。それは、シャチーさんが語られた、師が目の前の人に常に穏やかに優しく接して、頷きながら真剣に話を聞いていた、というエピソードが印象に残ったからだそうです。

2日間の特別クラスがヨーガの本質に触れる良い機会になったようで、嬉しいです。 

大阪でシャチーさんのクラスを受講していた方も参加してくれました!

ハルシャニー  

 


ダヌル・アーサナで苦手意識を克服する

ダヌル・アーサナ弓の形は、その名の通り弓を模した形です。
横から見ると矢をつがえ弓のように見えます。 

初めてクラスでダヌル・アーサナを行った時、あまりにきつくて息を吸うのも吐くのも大変、この状態で形を保持するなんてとんでもないと思いました。

毎日アーサナすることが習慣になっても自宅ではダヌル・アーサナは短い保持で戻しがちでしたがクラスでは他の参加者の方々の集中力に助けられて、少しずつではありますが、長めに保持することができるように。
ただ、自分としては限界まで足を引き上げたところからクラス担当者のサポートによりさらに足が引き上げられると、「無理無理無理無理!!」と心が悲鳴を上げることもしばしば。せっかく引き上げてもらったのに、段々下がっていく息を吐き切るようにとアドバイスをもらっても、形を保持することに必死で浅いままの呼吸
ダヌル・アーサナ対する苦手意識消えないまま月日が流れていきました。 

しかし、あるを境にその苦手意識がなくなっのです
それは自宅でアーサナしていた時のこと。
次はダヌルかぁ…と毎回気が重くなことにうんざりして、もうこんなのは終わりにしたいと思いました。 

ダヌル・アーサナはきつい苦しいというのは思い込みだから無視する!
他のアーサナで息を吐き切れることもあるのだから、ダヌルの時だってできるはず!
そう決めてから、ダヌル・アーサナへの取り組み方が変わりました。 

しばらく経ったある日。いつも通り形を作り限界まで足を引き上げできる限り息を長く吐き切るようにしていたら「あれ?意外と苦しくないかも?初めて感覚に驚きました。
いつもより高く上げることができてこれまでよりは少し楽にその位置を保つことができて足が上がったことで胸が広がり、深く吐き切れました。れだけでなく、自然に吸う息が入ってくるまでの間、一瞬時が止まったように感じました。深く吐き切るなんて苦しいと思っていたのに、むしろそちらの方が楽に感じることにも気付きました。

これを機にダヌル・アーサナをするのが少し楽しみになり、アーサナ全体を通してより丁寧に吐き切ることが習慣になりました。また、形を取ることで体がきついと感じても、その感覚に囚われずに実践できるようになったと思います。
そして、アーサナだけでなく日々の行為においても避けてしまいがちなことに対してもあれこれ考えずにとりあえずやってみよう、と思えるようになっていきました。 


二元性を超える

この世界は二元性の世界です。生理的に感じる暑い寒いというようなものから、心が思う好き嫌い、得手不得手、全ての事柄が対立的に二元性を持っていると思います。そして心はそれらの二元性の中で振り子のようにいつも動揺して、定まることを知りません。ヨーガを学んでいけば、世界の二元性という現象そのものは認めるのだけれども、結局それによって心が動揺してしまうことは防がなければならない、つまり二元性を克服しなければならないということが見つけられます。暑い寒いや、快適さや不快などもそうですが、やはり心が創り出す好き嫌い、好ましいもの好ましくないもの、そういう偏見を何より無くさなければいけないということになります。
アーサナが落ち着いてくると呼吸が落ち着いてきて、同時に心も落ち着いていきます。それは聖典や真理の言葉を理解する土壌ができていくということを意味します。
心が動いている間は動揺して止みませんが、心が静まってくれば、真理、真実という不動のものを感じる力が出てきます。アーサナは間接的かもしれないけれども、そういう心に与える影響をもって、二元性の克服を目的に挙げています。 

『マハーヨーギーの真理のことば』より 

 

私の苦手意識の克服に大きな影響を与えてくれたダヌル・アーサナ。
私と同じような方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

国分寺クラスに来られている皆さんも、ダヌル・アーサナに真剣に取り組まれています!

ハルシャニー  

 

 


アーサナの秘儀 ――師が確認された古の道――Raja Yogaを終えて

5月に1年間続いた「アーサナの秘儀――師が確認された古の道――Raja Yoga」のクラスが終わりました。この1年間、一つ一つのアーサナのポーズの作り方のポイントや効果など、教わったことを家やクラスで実践しては質問する。また、他の方の質問に対するアドバイスを聞いて、自分も実践してみるということを繰り返し、正にアーサナと共に駆け抜けた1年間でした。


毎日アーサナをしていたので、できている!と思っていたことが実は全然できていなかったということがありました。ハラ・アーサナ(鋤の形)は手で背中を支えて、と教えられますが、私は手に全く力が入っていなくて、ただ背中に添えていただけでした。意識して背中をしっかり手で支えると、もっと遠くまで足を伸ばしていけることに気付いた時には、今までなぜ気付かなかったのか、と本当に驚きました。
また、サルヴァンガ・アーサナ(肩立ちの形)で、パドマを組んで頭の方に倒そうとした時に、講師の方が背中を一押ししてくださいました。その一押しは自分では今まで行くはずがないと思っていた限界を超えたところまで、ぐいっと背中が倒れていきました。「あっ、いった!」と思った瞬間に体の中が熱くなり、心がすっきりして何か付いていたものが取れたような感覚、壁みたいなものが剥がれ落ちて自然にいろいろなものが流れ始めた感覚がありました。自分でも気付かないうちに作っていた限界や苦しみから解き放たれたようでした。

気付きや学びをいただき、改めて一つ一つのアーサナに集中して、丁寧に意識して作っていくことで、アーサナ全体への集中感が増しました。その集中は瞑想へと繋がり、日常でも心が安定していました。そしてアーサナの大切さや信頼が深まり、自分を信じる強さが生まれたように思います。
このような変化は、クラスのみんなが感じられたことだと思います。

後半に設けられたサットサンガ(霊的問答)では、回数を重ねるごとに「できないと思っていたことができるようになりました!」という感想が増えて、その度にみんなで喜び合いました。ヨギさんから教わったアーサナを正しく理解したいという同じ思いで、真剣に学び、質問し、その質問に対し講師のシャンティーマイーさんが真摯にアドバイスをくださったことで、学びが深まっていきました。そして最終回では、みんながこれからの実践への期待と喜びに満ち溢れた顔になっていました。今、クラスを終えて、本当に貴重な機会だったと思います。これからの実践に生かし、精進していきます!

桜井みき桜井みき


リーラー・ヨーガ・スタジオ 開設から1ヶ月の様子

6月19日で新スタジオをスタートして1ヶ月が経ちました。この1ヶ月の様子をご紹介します。まずスタジオの名前ですが、「リーラー・ヨーガ・スタジオ」に決まりました。「人の本性は喜びに満ち溢れている」というヨギさんの教えを多くの人と分かち合いたいという気持ちが込められています。

5月上旬にスタジオ近辺に1800枚のチラシをポスティングしていたので、初日から「ポストにチラシが入っていました〜」というご近所の方の参加がありました。その後もチラシを見たという方、クラスに通っている方の紹介、WEBを見てなど、新しく体験に来られる方が増えています。スタジオがあることでクラス数が増え、参加される方も選択肢があって通いやすくなったと思います。「来週は予定があるから別の曜日に来ます」と言われたり、「しばらくは60分のクラスを受けるけれど、慣れてきたら90分のクラスを受けます」と言われたり、それぞれのペースで続けてくださっていて、スタジオができて本当によかった〜と思っています。
スタジオの前の通りは車の通りが少なくとても静かです。特に扉を閉めてしまうと異空間のような静けさが訪れます。クラスは日常の喧騒から離れて自分自身に向き合える貴重な時間です。集中しやすく、とても気持ちの良い空間だと言ってくださる方が多いです。

クラスに来られた方からは嬉しい言葉もいただいています。「よく眠れるようになりました」や「久しぶりにこんなに深く呼吸をしました」、「体の痛みがマシになりました」など、クラスを1回〜4回ほど受けただけで、効果を感じておられるようです。「家でもやります!」という積極的な言葉もいただきました。また通い始めた方がご親戚やお友達を連れて参加してくださって、喜びの輪が広がっています。
クラスに来られた時は少し緊張されている方も、終わるころにはとてもリラックスされ、目がキラキラとして、まるで別人のよう!?毎回そんな様子を見せていただいて、私はとても幸せだな〜と思うと同時に、ヨーガの素晴らしさを再確認し、もっと多くの人に知ってもらいたいと思うのです。ヨーガは単なる健康法ではないけれど、痛みや悩みが少しでも減るというのは本人にとっては大切なことです。毎日を快活に過ごすことができるというのは、その人の人生にとってとても大きなことだと思います。ヨーガは地道に、長いスパンで続けることが大切で、ライフワークだと教えてもらっています。参加してくださった方がまた来たい、続けたいと思ってくださるように丁寧にクラスをやっていきたいと思っています。

6月からは15分無料体験会とエコマルシェと称して、グルバイの不要になったものを軒先に並べて安く販売、丹波から新鮮なお野菜を持ってきていただいて販売しました。さらに800枚ほどチラシをポスティングし、みんなで協力して、近所の方の目に止まるように工夫をしています。雨や猛暑もあり時期的に難しかったですが、無料体験会に来られた方がクラスにも参加されました。


また6月から
金曜日の夜のヨーガ・瞑想クラス(19:00~20:30)
土曜日の朝の瞑想クラス(10:00~11:30)
バクティサンガム(キールタン)も6/29(14:00~15:30)から始まります。
7月には日曜日の朝のヨーガ・瞑想クラス(第2、第4 10:15~11:45)も始まり、クラスが増えます。アーサナだけでなく、瞑想やキールタン、ヨーガの料理、どのクラスも同じ場所で受けることができ、多角的にヨーガを学ぶことができるのはマハーヨーギー・ミッションの特徴だと思います。

スタジオの魅力は、どのクラスに行っても同じことが学べることだと思います。担当者それぞれに個性はありますが、ベースはヨギさんから学んできたヨーガです。どのクラスに行ってもそのヨーガの真髄が学べます。参加される方が、ヨーガの面白さ、奥深さに触れ、私自身が感じてきたワクワクするような気持ちや希望を持ってくださったらいいなと思っています。誰もの人生にとって必要なことがヨーガの中にあります。それは難しいことではなく、最もシンプルなこと、でも他では誰も教えてくれないことだと思います。クラスの中で一緒に学び、ともに成長していきたい、スタジオ自体がみんなと一緒に成長していけたらと願っています。

クーラーや電気、冷蔵庫、コンロなどが揃いスタジオの中は少しずつ整ってきています。まだまだ完成ではないけれど、スタジオを使いながらみんなで使いやすい形に変化していけたらいいなと思っています。ぜひ遊びにきてくださいね〜!


バクティ・サンガム始まります!

6/29(日)より、京都にてバクティ・サンガムが始まります!

これまでは、毎年シリーズものを企画して、期間限定で行なってきましたが、もっと皆さまに常にキールタンに触れていただきたい!という思いから、通年のクラスを開講することになりました。

最近少しずつ世間でも知名度がアップしてきた(?!)キールタンですが、キールタンとはインドの神様の名前を何度も繰り返し歌っていくもので、これもヨーガの一つです。神の御名を繰り返すうちに、自分の心も神の神聖さに染められ、次第に純粋なものへと変容していきます。

”神は、本当は自分の内奥におられる”とヨーガでは教えられていますが、キールタンを歌っていると、自分の意志とは無関係に、まさに心の奥底から大きな歓びが沸き上がってくることがあり、それを経験すると、この教えはきっと本当のことなんだろうなあと思わずにはいられません。神の歓びの一端を感じられるという不思議なキールタン、ぜひ体験してみませんか? 

初めての方、ちょっとご興味のある方、一回だけの体験も大歓迎です! 歌の上手下手は関係なし! みんなと一緒に歌うと楽しいです。詳細はこちらまで。

皆さまのご参加を心よりお待ちしています!

ミラバイ


京都 瞑想クラスのご案内

5月19日、京都の千本出水で新スタジオがOpenしました🪷


6月からも新たにそこで3つのクラスがスタートします!

・アーサナクラス 金曜の夜(6/6)
・瞑想クラス(6/14)
・インドの歌 バクティ・サンガム(6/29)

今回のブログでは、私が担当の瞑想クラスについて、ご案内させていただきます。

昨今、瞑想といえばマインドフルネスやヴィパッサナー、座禅のイメージをもたれている方が多いのかなと思いますが、実は古来よりヨーガも瞑想が主軸になります。
王道のヨーガと呼ばれているラージャ・ヨーガは、瞑想で心を集中するための8つの段階が説かれています。
その1つがアーサナ(ヨーガのポーズ)で、アーサナをすることで、背骨が真っ直ぐになり、呼吸も安定し、瞑想に座りやすくなります。
アーサナは決して柔軟性を競うものではなく、座法と訳され、全てのポーズは座るために、つまり瞑想のためにあります。

土曜日(14ー16時)のアーサナクラスの様子

6月から始まる瞑想クラスでは、アーサナを6種類ほどして、瞑想を30分ほど行ないます。
座り慣れるまでは、休憩を挟みながら各自のペースで瞑想します。
また、ヨーガの神秘的で奥深い教え(生理学や哲学・シンボル)についても少しずつ学んでいきます。
アーサナをした後に瞑想するその感触というのは、本当に特別な静けさがあります。
ぜひ、古来より培われてきたヨーガの瞑想のためのメソッドを感じていただけたらと思います!
初心者の方も、瞑想を深めたい方も、どうぞお気軽にご参加ください🕉️

詳細やお申し込みはこちらから💁‍♂️【京都 瞑想クラス】

ゴーパーラ


ハラ・アーサナで体と心を耕す

新緑から深緑へと移り変わる季節になりました。 
二十四節気では、5月5日から5月20日までが立夏。そのうち、5月10日から14日までは、七十二候で「蚯蚓出(みみずいずる)」の期間です。 
ミミズは、土の中を活発に動き回り、土を柔らかく耕すことから、「自然の鍬(くわ)」と呼ばれていたそうです。  

立夏の頃に咲くムサシノキスゲ。東京都府中市にのみ自生しているそうです。

私は耕すという言葉を聞くと、ハラ・アーサナが頭に浮かびます。 
ハラとは鋤(すき)のこと。 
鍬も鋤も田畑を耕す道具。その名前が付いたハラ・アーサナを行うことで、身体という田畑を耕すことができるとされています。

ハラ・アーサナの完成形では、日常生活において凝りや疲れが出やすい首・肩・背中・腰・足の裏側、が一気に伸ばされます。 
まさに土が耕されて柔らかくなるように、凝り固まった体と心が柔らかくほぐされていくような感じになります。 
また、上半身が逆さになるため内臓が反転し、その形で息を吐き切ることによって内臓も揉みほぐされるような状態になり、胃腸など消化器官の働きが良くなります。

私自身の体感としては、ハラ・アーサナは他のアーサナ以上に、その時の心身の状態が反映される気がします。 
食べ過ぎた時は体が重くて背中を起こしづらく、息を吐き切りづらい。 
気持ちが落ち込んでいる時に行うと、体全体が硬くて呼吸が浅く短くなる。 
しかしそのような状況でも、焦らず丁寧に形を作り呼吸に集中していくことで、形を戻してシャヴァ・アーサナをする頃には、スッキリ軽くなっているのです。

 クラスで初めてハラ・アーサナを行ってもらう前に見本をお見せすると、難しそう、私にはできない、というお声を耳にすることがあります。 
確かに、腰や首などに症状がある方は慎重に形を作る必要があります。また、ある程度腹筋が使える状態でないと、足を直角に上げるだけでもかなりきついと思います。 
やってみて難しい場合は、足を直角に上げて数呼吸保持してから足を下ろす動きを数回行うだけでも効果はあります。 
その日の調子に合わせて自分ができるところまでやってみる、あるいはやってみようとすることで、少しずつでも体が柔らかくほぐされていきます。 

MYMのクラスでは1人1人の身体の状態に合わせて、より行いやすい方法をお伝えしていますので、ぜひクラスでハラ・アーサナの効果を体感して頂けたらと思います。 

 ここ数年は高温多湿の気候が長く続くようになっており、体も内臓も疲れがち。 
ハラ・アーサナで心身の疲れを取り、軽やかな身体でこれからの季節を過ごしたいです。 

ハルシャニー  

 


京都 新スタジオでのヨーガクラスが始まりました‼️

5月1日、マハーヨーギー・ミッションの新スタジオが開設しました!
(https://www.mahayogi.org/kyoto/studio)

プレ・オープンとして、これまで近隣の京都アスニーで行なってきたアーサナ・瞑想クラスを、一足早く5月10日(土)に新スタジオにて行ないました。

当日は初夏のような少し蒸し暑い気候でしたが、室内は冷んやりとして、自然素材の調湿効果でちょうどいい湿度に感じました。クラスに参加される皆さんは、新しいスタジオでの初めてのクラスということで嬉しそうでした。
クラスは一階の二間つづきの部屋で行ないます。木の香りのする肌触りのいい床に、自然素材で塗装された柱と梁、また土壁、奥の間は屋根勾配を活かした斜めに上がる天井が伸びやかで、リラックスできる空間です。
初めての空間への興味や喜びの中、クラスは始まりましたが、アーサナをしていくと皆さんすぐに集中されて、だんだんと静寂に包まれていきました。

実際、スタジオの周囲はとても静かで環境に恵まれているのですが、物理的な静けさ以上に、クラスの最後に瞑想をする時にはピタッと空気が止まっているかのような静寂を感じました。これからクラスが行なわれていく中で、スタジオのプラーナ(気)が充実していって、スタジオに来るだけで心が調うような、祝福に満ちた場所になっていったらいいなと思いました。

 


新スタジオでの新クラスは、5月19日(月)からスタートします。クラスの数が増えて、毎日どこかの時間にはクラスを開催するようになります。お子さん連れOKなクラスや、50歳以上の方に向けたゆっくり行なうクラスも新しく始まります。

ぜひ一度新スタジオでのクラスを体験しにいらしてください。新スタジオでこれからたくさんの方と出会い、ヨーガを共に実践していけることをとても楽しみにしています!

🍀YouTubeにもスタジオの動画をUPしていますので、ぜひご覧ください!

・YouTube  ヨーガスタジオ紹介
・YouTube  OPENに向けての準備

サルヴァーニー


吐き切る呼吸

マハーヨーギー・ミッションのアーサナクラスでは、「吐き切る呼吸に集中してください」と教えられています。ただ、この「吐き切る呼吸」は実際にやってみると案外難しいものです。ああでもないこうでもないと、やってみては失敗し、失敗してはやってみて‥‥その繰り返しを私は何年続けてきたことでしょう。
そんな中、昨年6月に開講された「アーサナの秘義」に参加しました。講座の中でも、当然のように呼吸の質問や実践談はたくさんありました。その際、私は呼吸に関することを聞きながら、自ずと呼吸に集中し、吐いて、吐いて、吐いているうちに、お腹がきゅっと凹でいるのに気がついて、「そうか、吐き切る呼吸って、そういうことか」と、突然腑に落ちることがありました。講座の後、腑に落ちたその呼吸をやってみると、なんだかアーサナの集中感というものがいつもと異なっていました。
例えば、前屈のポーズをはじめると、ただ足を伸ばして座っているだけなのに、膝がすごく伸びて、身体もピ〜ンと伸びて、背骨もしっかりしてきます。これが「吐き切る呼吸」の成果なのでしょうか。


あとで気がついたことなのですが、これは呼吸を吐き切っていることの効果というよりも、「呼吸を吐き切ることに集中した」結果だと思いました。
呼吸という行為を丁寧に一所懸命に行なって、自分の呼吸に向き合っていった結果、アーサナに集中感が生まれたのだと実感しました。どうやって息を吐き、どうやって吸うのか。その息がどこからやってきて、どう身体を流れていくのか。私は、アーサナの形を維持するのに必死で、力んでしまい、吐いているつもりで息が止まってしまう傾向に気づきました。その力をそうっと抜いてやると、まだ吐くことのできる息を見出すのです。そうやって絶えず呼吸に向き合うということは身体のすみずみに向き合うということになり、それなら、アーサナが深まるのは当然のことだと感じるのです。

さらに、呼吸に集中するというのは、つまり「生きている」ことに集中するということですから、自分の中にある生命の尊さやその背後にある力に集中することに自ずと導かれていきます。その結果、自宅でも職場でも、私の背骨はしっかりとしてきて、なんだか歩くのにも動くのにも、堂々と自信がみなぎってくるのを感じるのです。これこそ、アーサナの呼吸が日常の呼吸を変えたということなのではないでしょうか。
まだこれからというところですが、アーサナの実践をコツコツと続けていって、「吐き切る呼吸」の体得をしていきたいと思います。

笹沼朋子


東京クラスからのお知らせ

東京国分寺クラスが始まって1年。
クラス会場から見える桜が満開を迎えた今週、Instagramで東京クラスのアカウントを開設しました。
@mym.tokyo

プロフィールの画像は、2014年に当時クラスに通っていたメンバーで制作した「サハスラーラ・チャクラ」。2㎡くらいの布をメンバーの1人が自宅の浴室でコーヒーで染めた後、公共施設を借りてみんなで蓮の花を描きました。
各自仕事などで忙しくしていたけれど、この「サハスラーラ・チャクラ」を制作した期間は、不思議とみんなの予定を合わせることができました。全員揃うことはなかったけれど、その時いるメンバーで集中して一気に描き上げたことは、何物にも変え難い経験でした。

クラス会場の前にある桜

現在国分寺クラスでは、30〜70代の方々が毎週熱心にアーサナに取り組まれています。
還暦を過ぎてから始めた方もおられますが、少しずつ形や呼吸が深まっていく姿を見ていると、ヨーガは年齢に関係なく誰にもできることを実感します。

 参加されている方々から、「疲れているけれど、クラスに行った方が楽になると思って参加したら、とてもスッキリした」という感想をよく耳にします。
これはアーサナによってプラーナ(気)が調えられ、身体の隅々まで良いプラーナで満たされるからです。

私たちが身体を使って活動したり、喜怒哀楽などで心が動いたりするのは、すべてこのプラーナの力によるもの。アーサナの形を正しく作り、プラーナの大きな現れである「呼吸」を深く長く吐き切っていくことで、心は落ち着き身体の疲れは癒やされ、心身ともに軽やかになります。
アーサナは自宅で1人でもできますが、他の人と一緒にアーサナすることで、より集中感が増して、形を深めやすくなることがクラスの醍醐味だと思います。
クラスでは、まずは1人1人の身体の状態に合わせて形を作り、息を吐き切るようにしていくことが目標となります。基本的な形を丁寧に行うことが大切ですが、やってみたいと思う形があれば、完成に向けて少しずつ練習を重ねていきます。

国分寺クラスに参加されている皆さんも、基本的な形がある程度出来てきたら、少し難易度が高めのチャクラ・アーサナ(輪の形)やシールシャ・アーサナ(頭立ちの形)に挑戦してもらうようにしています。皆さんの共通点は、やれるか分からないけれどやってみたい!という前向きな気持ち。皆さんがお互いを応援し合いながら楽しそうに、かつ真剣に取り組まれる様子から、いつも良いプラーナをもらっています。

このようなヨーガの素晴らしさをさらに多くの方に体感して頂きたく、隔週火曜日夜にクラスを開講することになりました。東京ではコロナ禍以降平日夜クラスを休止したままだったので、約5年ぶりの平日夜クラスです。新たな出会いを楽しみに、只今準備中。最寄りはJR中央線中野駅、6月からのスタートを予定しておりますので、日にちが確定しましたらInstagramでお知らせします。

フォローよろしくお願いいたします!

 

ハルシャニー