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『マハーヨーギーの真理のことば』“何のために生きるのか”

あるドラマのタイトルの「どうする」というワードに惹かれて最近初めて歴史ドラマを真剣に見ました(笑)。命懸けで戦っていた戦国武将が、どういう事に迷っていたのか?その時どのように決断をし、人生を切り開いていったのかを知りたかったからです。
主人公が戦で窮地に追い込まれた時、「厭離穢土欣求浄土」――穢れたこの世を離れて極楽浄土へ行くという教えに従い、自害して命を断とうとする場面がありました。しかしその後、この教えの本当の意味は、穢れたこの世を浄土にすることこそを目指す、ということだと知り、生きる道を選択します。その場面を見て私は、まさにこれはヨーガに出会う前までの自分と、ヨーガに出会ってからの自分・・・と思えて、『マハーヨーギーの真理のことば』の「天国と地獄は人の心の中にあるものです」の言葉が浮かびました。(※第一章、第五節「真の自由と強さ」)
「何のために生きるのか?」ドラマの主人公も、私も、その目的を見いだせたから、瀬戸際で生きる決断を下したのだと思えました。昔も今も、人は普遍的な真理のことばを求め、それによって生まれ変わることができるのだと感じました。

また、先日の成人の日のニュースで、晴れ着姿の二十歳の人が「どういう大人になりたいか」のインタビューに答えている姿を見て、当時の心境をふと思い出しました。子供の頃から将来どうなりたいのか?どんな大人になりたいのか?どんな職業に就きたいのか?なかなかイメージや答えを見つけられず気付けば二十歳でした。その都度、精一杯考えた無理矢理な答えを当てはめながら・・・世間でうまく生きていくためには自分に無理をしないといけない、それがある意味、立派な大人になるということだとも思っていました。無理をしているから、しんどくて、本心は何もしたくない、ずっと寝ていたいと思っていました(!)。

『マハーヨーギーの真理のことば』のページをめくると、第一章、第一節、いちばん最初にこうあります。

自分の運命は自分で切り開いていくものです。
心次第で未来はどのようにでもなります

何かへの依存や甘えが、迷いを作り出していると気付かされます。全てが自己責任だと腹をくくれば、そこで迷いは断ち切れるのだと思いました。迷いがあるから、無理をして苦しむ。そういえばドラマの中の戦国武将も、迷いが断ち切れたとたん無敵の勇者になっていました(笑)。

本書のまず第一章には、この世の中で不自然な無理をせず、本当の意味で楽になって生きていくためのヒントがあります。 

師シュリーマハーヨーギーは、私がまだ二十代だった時、単純に、こういう大人の人に成りたい!と心から素直に思えた唯一の大人の方でした。社会の歯車の中で生きる意義を感じられず、離島などで自給自足暮らしをする願望を持っていた頃でしたが、それが吹っ飛びました。混沌としたこの世の中でも、影響を受けずに真っすぐ生きる方法があるのかもしれない、と感じたからです。師の生き方に理想を見て、師からヨーガを学んでいた先輩たちは、それを予感させるほど生き生きとして凛としていました。もう、それまでのどんな遊びも、どんなコミュニティも、どんなライフスタイルも魅力的には思えなくなり、あぁ、こんなふうに自然に生きる人になりたいと、そう思える年上の方に出会えたことが人生を転換させました。理想とできる姿や生きる目的が見えたら、人はどんな環境下にいても、信念からブレずに上だけを向いていられるのだと思います。きっと本書との出会いは人生を変えると思います。

第一章のなかで、何度読んでも熱いものが込み上がる箇所があります。二十歳の私はこれが聞きたかった。あの時の私のような人へ、これから生きていくあなたへ、ヒントがありますように。

第一章、第一節「自らの生き方に責任を持つ」より。

――娘を連れてきました。十七歳です。

何か将来、理想とか希望とかをお持ちでしょうか。

――いいえ。

(微笑まれて)実は私もなかった。十七歳の頃はね。多分そうだろうと思ってこういう質問をしたのです。
その時私はこう思った。この見渡す世間には自分の目指すものは何もない。また参考になるものも何もない。しかし、間違いのないことは、今、自分がこの肉体を持って生きているというこの事実です。自分がどのようになっていこうが、自分で自分を決めていく、そういうふうに決意しました。つまり良いことも悪いことも、何が起ころうとも、それは全て自らの責任だということです。もちろん悪い結果は作りたくありません、苦しむのは嫌ですから。かといって何もしないわけにはいかない。そうして何か自分にとって、自分のために良いことをしていくようにしました。もちろんそれがその先、結果をどう迎えるかも自分次第です。自分の責任です。うまくいかなければ自分の努力が足りなかった――そうすれば、更にもっと工夫をして努力をする。自分は自分から逃げ出すこともできないのです。自分を救い出すのは自分しかいないのです! だからこそ自分を高めて、自分をより良くして、自立していく――それをまず、理想としてください。 

将来どんな職業に就こうが、どんな生活をしようが、そんなことはあまり関係ないと思います。それらも全て自分の行なってきた行為の結果が現れるでしょうから。そして自分の内奥(なか)に、本当に尊い存在が在るということを信じてください。神は雲の上にいるのでも、宇宙の果てにいるのでもない。あなたの胸の中にいます。それは不滅の存在であって、純粋な意識のことです。それが誰もの本質なのです。そのことを知らないから、人々はみな苦しんでいるのです。何も興味がなければ、せめてこの単純なことだけでも実現してください。

マハーヨーギーの真理のことば-up

 

ナリニー  


『マハーヨーギーの真理のことば』” 生きる秘訣 “を読んで

 私は人と平和に仲良く付き合いたいという思いが強く、意識しすぎて他人とうまくコミュニケーションがとれず苦しみを感じています。ヨーガを始めて、他人によく思われたいという思いが原因だと分かりましたが、他人に好かれなくてもいいと心に言い聞かせようとすると、その人に対して無関心な冷たい感覚を感じたので、これは絶対違うとも思いました。好かれたいもダメ、好かれなくていいもダメ・・きっと好かれなくていいけれど、私は他人を愛し奉仕しますという境地が正しいのだろうと思いながらも、どうしたらそうなれるのか雲をつかむようでした。

 今回、「生きる秘訣」の章を読んで、他人と接する際、個性は無視すればいいとの教えに衝撃を受けました。ずっと、その人のいいところを見てそれを愛していくもの、悩みを打ち明けてもらえる程関係を深めて、その悩みや困りごとに対して自分ができることを親身になって行為することが「他者に善きことを行為すること」だと思っていたからです。
この教えをよく考えてみると、ここが好き、あそこが好きと判別すること自体、全ては等しく尊いという真実に矛盾しているのかなと思いました。

 また、愛に感情や言葉は要らない。ただ奉仕すればいいという教えも目から鱗でした。これもよく考えてみると、感情や言葉で仰々しく飾る程に、こんなに思っている私を分かってほしいというような見返りを求める気持ちが加わる気がします。無償の愛は本来もっとさり気ない、ただ状況がより良くなるよう行為する。そんなシンプルな姿なのかなと思いました。
そして自らを振り返ると自分を良く見せるために発している言葉がいかに多いか気づきます。やはり、きっぱりと「人に好かれたい」という気持ちを捨てることが必要だと改めて思いました。

他者のために思い、話し、行為できるように、「私」が出てきたら改めていけるように、日々自分の言動をしっかり観察するようにしていきたいと思います。

白石雅子 


真人間になりたい!

「ヨーガの目的は、より円満な人間形成 真実の人間形成に置かれています。それはたとえどのような職業や状況にあろうとも、全ての人にとって、人としての究極の目標であるはずです。」(第一章、扉のページに書かれている教えです)

『マハーヨーギーの真理のことば』が発売されましたね。今回は第一章のレビューを書いていこうと思います。

 学生の頃から漠然と「どうやって生きていけばいいのか誰も教えてくれないな・・・」という思いがありました。もちろん親にも学校の先生にも、友達にも色々と教えてもらいました。「人には優しくする」「嘘は付いてはいけない」「仕事(勉強)は真面目にするもの」「動物も植物も命あるものを大切にしなさい」

それぞれのことについて異論はありません。でも優しくってどのぐらいまで?真面目にってどうすることが真面目に当たるの?嘘って全く付かずにいたら逆に人を傷つけることもあるけど?どれもこれも基準はその人に任されていて、良かれと思ってしたことも相手を不快にしたり、真面目に働いたら、真面目すぎ、もう少し手を抜いたらと言われたり、優しさから嘘をついたのにバレて信用を失いかけたり・・・「難しすぎる!!」と思っていました。

 最大の疑問は、結果どうやって生きていけばいいの?というものでした。子供の頃は学校に行き、卒業したら仕事に就き、縁があれば結婚し、子供を持ち、家族を大切にしながら幸せに生きたらいいんじゃないの?ということだと思いますが、そういう外側の状況のことではなく、もっと根本的な「何か」が分からず、それが欠如しているからどの選択肢も行き当たりばったりでまるで賭け事をしているようだけど、自分の人生なのにこれでいいの・・・?と今こうして書いていても「???」だらけでこんがらがっていたと感じます。

 その頃は強いて言えば「まともな人間でありたい」という思いがありました。とても抽象的に聞こえるかもしれません。そう思っている私自身も漫然としていました。強いていえば、性別とか年齢とか育ちとか仕事とか、そういう状況や環境とは違った意味でもっと根本的に真っ当な人間ということだと思います。そうあるために自分なりに一所懸命もがきながら成長したいという思いでやっていたと思います。でもどうしても拭い去れない「これでいいのかどうか誰かちゃんと教えて欲しい・・・」という思いがありました。

 結果的にこのあと私はヨーガに出会い、私のこんがらがった疑問は少しずつ整理され、答えを得て、自分の人生をヒヤヒヤしながらではなく一歩一歩落ち着いて進むことができるようになりました。

 疑問の持ち方は様々でしょうが、私のような思いを持ったことがある方は少なくないと思います。この世の中で生きていたら、人間関係や仕事、家族や子供、恋人への愛について考えることは多く、何より自分の人生について考えないという方はおられないと思います。誰もがより良くしたいと思っているはずです。

 第一章は特に誰もにとって必ずぶち当たる人生の疑問が解き明かされています。

第一節「何のために生きるのか」
第二節「仕事の秘訣」
第三節「人間関係の秘訣」
第四節「愛のかたち」
第五節「真の自由と強さ」

ヨーガをしていてもしていなくても、誰もが読んでみることで自分自身のことを考えるきっかけになりますし、疑問は整理され解消されていくと思います。私にとっては初心に帰ることができ、これらの教えに出会った時の喜びを思い起こすきっかけになりました。

satya 


2022年 締め括り!!!

2022年も残すところ3日となりましたが、皆さまはどのような1年だったでしょうか?
私はこの1年を振り返ってみたのですが、もう『マハーヨーギーの真理のことば』、それに全てを洪水の如くもっていかれました!!!


まずこの本を読むと、心が洗われる感覚がありました。
シュリー・マハーヨーギーのおことばは何の澱(よど)みや引っかかりもなく、まさに清水で洗い流すかのように私の心を浄めてくれました。
さらに読み進めていくと、頭上から恩寵の雨が降り注ぐかのように感じ、私は歓喜で満たされました。
私はこれまで多くの素晴らしい聖典を拝読しましたが、ここまでの祝福を感じたことはありませんでした。

聖典プラーナの物語の中には、
「聖なるガンジスの流れが天より流れ下って、魂の渇きを訴える求道者バキラートに生命の水を恵んだ」(『あるヨギの自叙伝』p304)
とあります。

『マハーヨーギーの真理のことば』の出版に当たり、先月亡くなられた大兄サーナンダさんの多大なる尽力がありました。
サーナンダさんの存在と働きなくしては、この生命の水の恵み『マハーヨーギーの真理のことば』は今ここになかったと言っても過言ではないと思っています。
この場をお借りしてサーナンダさん、また編集・出版に携わった方々、そして真理のことばを説き続け、この本の監修までをも執り行なわれた師シュリー・マハーヨーギーに最大の感謝を捧げます。

偉大なるマハーヨーギー!!!
全てを受け止める力と慈悲の持ち主シヴァ!!!
嗚呼、シャンカラ!!!
一滴の雫が至福の大海に合一することを心より願います!!!

天界から地上へ落下するガンガーの奔流を自らの髪で受け止め、生命の水の恵みをもたらしたシヴァ。別名マハーヨーギー。

最後になりましたが読者の皆さま、今年1年もブログ「ヨーガを生きる」をお読みいただき、まことにありがとうございました。
今年はブログを通して出会った方もいて、本当に嬉しく感じた年でした!
来年はよりバラエティ豊かなブログを皆さまにお届けしたいと考えています!!
では皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

ゴーパーラ


心の方向転換

――悟りの境地について、お話ししていただけますか。

一切の煩わしさや悩みのないところ。
不滅の存在のみの在るところ。
唯一無二のリアリティ――真実在。

『マハーヨーギーの真理のことば』より

この悟りの境地に至ることができるのは、城を飛び出したブッダや、山奥で修行に励んだヨーガ行者たちのものであって、日々忙しなく働き、多くの人との関わりを持つ私たちには無縁のものだろうと思っていました。
しかしマハーヨーギーは、今の生活を棄てることなく日常の中で悟りは実現できる、どんな状況であろうと、それは可能だと教えられます。

――仕事が忙しく、いつも二十三時とか帰りが夜遅くになります。でも充実感がなくて、落ち込むことが多いです。どうしたらこういう思いを解消できるでしょうか。

――気が合わない人にはどのように対応すればいいでしょうか。

――どうしても他人の評価が気になってしまいます。どのようにすればいいでしょうか。

これらの問いは、この本の中に実際に出てくる誰もが悩まされる事柄です。そこに与えられる真理のことばは、出口が見つからず、水平方向にクルクルと回り続ける心を垂直方向に引き上げ、心の有様を俯瞰させてくれます。そうして心は、引き上げられた先に確固たる悟りの境地が在ることを感じるのです。
間違った心の働きを無くしさえすれば、そこに真実は在るはずだ! 日常を放棄して彷徨い歩く必要はなく、今の自分のスタート地点から人生はより良くなっていくはずだ!という希望が生まれてきました!

さらに、一般的に流行している美容健康を目的としたアーサナや単なるリラクゼーションとしての瞑想は、本来の悟りに至るための確実な道として詳細に解き明かされています。
数千年昔から伝えられてきたヨーガの奥深さに驚かされました! そしてそれらの教えは理にかなっていて、実践者にとっては痒い所に手が届くような丁寧さで記されています。

この人生のガイドを手に、弛まず実践を続け、一切の煩わしさや悩みのない、至福の境地に一歩ずつ近づいていきたいと思います!

ヨーガダンダ


祝 サットグル・ジャヤンティー&新書籍発刊

本日、最愛の師、シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサの御聖誕祭が行なわれました!!!
オンラインにて日本各地、ニューヨークや台湾の100名以上の弟子たちが集い、師への深い感謝と悟りへの誓願、書籍発刊をお祝いする喜びの声が捧げられました。

そして、ついに!完成した『マハーヨーギーの真理のことば』、台湾語版『ヨーガの福音』が奉納され、初お披露目となりました〜!!!

マハーヨーギーの真理のことば

これから一人でも多くの方の手に届きますように!
サットグル・ジャヤンティーについては追ってご報告させていただきます。

*本の発送、お渡しにつきましては今しばらくお待ちください。

マハーヨーギー・ミッション 


もうすぐジャヤンティー!

見上げれば天高い青空に真っ赤に染まった葉や眩しいほどの黄色い葉。真っ黒な土からは常緑の艶やかな緑が。朝降ったばかりの透明な雨の雫。外の世界を織り成す色彩が一斉にカラフルな光を放ち、秋の空気の中でしっとり調和し静けさを醸し出す特別なこの季節。自然の背後にある大いなる存在を感じてため息が出ます。

いろんな色の葉

いろんな色の葉

『ラーマクリシュナの福音』の中で、ラーマクリシュナがこんなことを仰っていました、
神はさまざまの形を持ち、さまざまのやり方でお遊びになる。
彼はイーシュワラ(人格神)として、デーヴァ(神)として、人として、そして宇宙としてお遊びになる。
あらゆる時代に、彼は人びとに愛と信仰とを教えるために、人の姿をとって化身として地上に下りていらっしゃる」。

これを読んで思うのは・・・やっぱり師のこと・・・。
もうすぐ!最愛の師が御聖誕された11月23日、サットグル・ジャヤンティーがやってきます!!!大切な師がこの世に御誕生された日です。
そしてその日、ついに師の教えの新しい書籍『マハーヨーギーの真理のことば』が出版されるということなのです。さらにまた、長く親しまれてきた書籍『ヨーガの福音』が台湾でも出版されるということ。一刻も早く読みたい!!という自分の思いは抑えつつ……冷静に考えると、師のお言葉が本になるということは、本物の真のヨーガの普遍的な教えが多くの方に届けられるということ。師と弟子の一対一の間で交わされた霊的な問答のその中身がその場にいなかった人々にも公開されるということ。私はこのホームページで紹介された本の目次を読んだ時、師は師の一切すべてを出し惜しみなく、これほどまでにここで出し尽くされるのか・・・と驚愕しました。こんなにも師は、この本という形をも通してご自身を捧げられたのだと呆然としました。人々への愛の本だと思いました。真剣に生きることと向き合っている人に必ず届いてほしいです。

私はある時、先輩から師であるヨギさんについて「ヨギさんは弟子を導くために存在されている」とはっきりと言われました。「弟子」とは、今、師に直接お会いできた者たちだけではないと私は思います。師は、ブッダの教えにある「私の肉身を見る者が弟子ではなく、私の教えを知る者が私の弟子である」と仰られているからです。
だからもし、今あなたがこのページを真摯に読まれているのなら、あなたも弟子なのだと思います。また未来に師の教えの書籍を読まれてヨーガの教えを生きようとする人も弟子なのだと思います。ヨーガという道を知り、真剣に自分のこの人生を歩もうとする者は、みんな同じ一つの根源から繋がる弟子だと私は思います。

真理はまず聞いて、考えて、そして瞑想して」と師は仰っています。まず聞く、それがなければ次の「考える」に進めないので、今すぐ師にお会いできない場合のためにも教えが記されている書籍、聖典が必要です。
聖典について、過去の『パラマハンサ』(会報誌)のある記事にこう書かれていました、「インドにおいて聖典とは、書かれた書物ではなく、口伝されてきた聖者の言葉、すなわち真実の悟りを啓いた人の言葉である」。
ということは・・・『マハーヨーギーの真理のことば』は聖典中の聖典。師の口から語られたその時その瞬間のお言葉が記録されてきて、それが脚色なくそのまま活字となった本だからです。真実の悟りを啓かれた聖者は、他者のためだけに言葉を発してくださっています。そんな言葉がこの地球上にあるのかなと思います。純度100パーセントの清らかなそんな言葉が。

『ラーマクリシュナの福音』の中でラーマクリシュナがこのようにも仰っていました。
イーシュワラ・コーティ(この世に特別の使命を持って生まれてくるすでに完成された魂)以外の者は、誰一人、サマーディに達したあとに相対意識の段階に戻って来ることはできない。普通の人々の若干は、霊性の修行によってサマーディに到達するが、彼らはそこから戻ってはこない。しかし神みずからが人として、一個の化身として、他者の解脱の鍵を握って生まれてこられる場合には、人類の福祉のために、その化身はサマーディからこの世の意識に戻って来るのだ

かのラーマクリシュナがこう仰っているということは、本当に他者のためだけにこの世にお生まれになり、肉体を保ち、留まってくださり、人々に愛と信仰を教えてくださる慈悲深き御方、神の化身がおられるということ。

・・・ジャヤンティーまで、あと三日。出席される方も出席されない方も、それぞれのところから最大の感謝を最愛の師にお捧げすることができますように!!!

*参考『ラーマクリシュナの福音』

一(ひとつ)の存在

一(ひとつ)の存在

 

野口美香 


真理の教えは宝物

私たちが悟りへの道をまっすぐに歩めるように、師は常に真理を教え導いてくださっています。

お会いできない日々が続く中で、自分の中に幾つもの真理の教えが宝物のように存在していることを強く感じるようになりました。
きっと、ヨーガを学び実践している人には、それぞれの中に光り輝く宝物のような教えがあると思います。

私の中で特に輝いているのは、初めて触れた教え、『ヨーガの福音』の最初の項、『真我』です。

肉体は両親から生まれ、塵に還る。
心は無知から生まれ、悟りの中で死ぬ。
真の自己は生まれたこともなく、死ぬこともない。
不滅で永遠の存在です。
それがあなたの真の自己です。
神と呼ぶものです。

心と体が自分だと思っていたけれど、本当の自分は生まれたこともなく死ぬこともない、永遠の存在なんだ!
私はこの教えに衝撃を受け、惹きつけられました。
自分という存在は何なのか?神はいるのか?
ずっと疑問を抱えていたけれど、この教えが本当なら解決する。
本当なのかどうか、自分で確かめたい!!
生きる目的を見つけたような気がして、この教えを何度も読み、師にお会いしてからは直接語られる言葉として聴き、少しずつですが自分の中にも永遠の存在があるのだと感じられるようになりました。

教えそのものも、教えを実現しようとする力も、師から与えて頂いた貴重な宝物。
確かに感じられた永遠の存在の片鱗をしっかりと掴み、宝物を磨いてさらに輝かせるように、永遠の存在を少しずつ育み続ける。いつか私の内側から溢れ出るほど大きく育てたい。

今年もいよいよ師の御聖誕日が近づいてきました。
今年は『マハーヨーギーの真理のことば』が発刊されることもあり、一層歓びが高まっています。

グルは、闇を照らす光。グルが語られる真理の教えも、光を放ちます。
これまで師にお会いして教えを学んできた人にとっても、まだお会いしたことのない人にとっても、この本を読むことで真理の教えに触れる吉祥な機会になりますように。


外苑前のいちょう並木。陽を受けると黄金色に輝いて一層美しいです。

ハルシャニー


『マハーヨーギーの真理のことば』予約開始!

お知らせ第四弾です!
11/23発刊予定『マハーヨーギーの真理のことば』の事前予約を開始しました〜!!!

«お申し込みはこちらから!

先日、全目次を公開したところ、皆さんから大・大・大反響を頂いています!!!
目次だけでも10ページ、500項目以上あるので、それだけでも読むのにけっこう時間がかかると思うのですが、すご過ぎる!内容とボリュームに、感動+圧倒された方が多かったようです。

 まだご覧になっていない方はぜひぜひ、チェックしてみてくださいね。

«目次はこちら

現在本の進行状況は、まさにNow Printing!
もうすぐ皆さんにお届けできると思うと、本当に嬉しいです。
楽しみにしていてくださいね。

生き方や自分の理想を模索している人、困難な状況や苦悩に直面している人、確かなもの、本当の答えを探している人、瞑想やヨーガを学びたいという人、神を求めている人、真我の探求をしている人・・・一人でも多くの方に、師シュリー・マハーヨーギーが語られた真理の言葉が届きますように。


待望の新刊 11月23日発刊!
マハーヨーギーの真理のことば

師シュリー・マハーヨーギーが語られた全記録から厳選・抜粋されたヨーガの集大成。全16章にわたり、ヨーガの全てが網羅されたボリューム豊かな内容となっています。

サットグル・シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ著
A5版 536ページ
8,800円(税込)

マハーヨーギー・ミッション 


『マハーヨーギーの真理のことば』お知らせ第三弾

11月になりましたね。
今月23日(祝・水)には、師シュリー・マハーヨーギーのご聖誕日を迎えます!!!
今年のご聖誕祭では、『マハーヨーギーの真理のことば』、そしてついに台湾でも出版されることとなった『ヨーガの福音』、この2冊の新刊がお披露目となる予定です!!!
師の存在と導きに心から感謝を捧げる大切な日と、師の教えが形となって多くの方に届けることができるという、とっても喜ばしい嬉しい出来事が重なります!

出版のほうは本当に、いよいよ!という段階に入ってきました。
無事に印刷会社への入稿が終わり、色校正が上がってきて、最終確認&修正・調整をしている最中です。
とってもいい本に仕上がりそうで、ワクワクしています〜。
本の中身はもちろんですが、師が手がけてくださった装丁デザインも、どうぞ楽しみにしていてくださいね。

さて、前回のお知らせでは全16章の章と節立てを紹介させていただきました
こんなに凄いボリュームなの?!と驚かれた方も多いと思います。

今回は・・・・・

ジャジャーン!!! 
各章のすべての見出しを公開しました!

その数なんと500以上になります!

«こちらのページをご覧ください。

あまりに膨大で、ブログでは全部を掲載するのは難しいので、ここでは第一章「生きる秘訣」の見出しのみをご紹介しますね。
生きる上で何を軸としていったらいいのか、仕事や家族に対する捉え方、さまざまな人間関係の問題を解決して他者に優しく誠実に接する秘訣、執らわれのない、ぶれない強い心になることなど……特にこの章は、誰もが日常で感じる苦悩や疑問に対する普遍的な真理が説かれています。
質問者に寄り添い、シンプルに、明快に語られる師の言葉は心に響きます。
ヨーガのことを全く知らない方でも、きっと多くの気付きを得られるのではないでしょうか。

第一章 生きる秘訣

第一節 何のために生きるのか
運命を切り開く
自由と幸福
永遠の幸せ
心のフィルターを透明にする
幸福と不幸は表裏一体
安心できる礎を求める
人生の二つの目的
人生について考える—存在の自覚
何のために生きるのか
自らの生き方に責任を持つ

第二節 仕事の秘訣
仕事の選び方
人は仕事のためにあるのではない
仕事とリアリティ
職場ではなく自分を変える
本質を見つめる
今、目の前のことをより良く
淡々と仕事をする

第三節 人間関係の秘訣
自分の荷物をまず片付ける
人との衝突回避のヒント
他者を傷つけた時
本体だけを見る
カルマに取り合わない
差別なく接する
鉱物に差別感を持たない
他人の評価に執着しない
自分の基準で量らない
善悪の基準
慈悲喜捨の教え
解決法は自分の中にある
子供を持つこと
人として芯となるもの
親と子のあり方
最高の親孝行

第四節 愛のかたち
無償の愛を学ぶ
愛を思わないのが本当の愛
愛を行為する
愛と尊敬
身近な人への奉仕
可愛い子には旅をさせる
愛の本質
愛の真理

第五節 真の自由と強さ
執着を手放す
空っぽになれば楽しめる!
楽しみの秘訣
子供の遊び—自由
卑屈と謙虚
自分を決めつけない
愚痴は心を汚す
病は気から
過去から自由になる
今を大事に生きる
除去すべきは未来の苦
逃げずに立ち向かう
恐怖心の克服
孤独を識別する
孤独感の原因
心を強くする
嘘も方便
素直・勇気・実行
自分を大切に
将来の不安を取り除く
幽霊は心が創り出す
聖人は街に住み、俗人は山に隠れる
天国と地獄

*予約については追ってご案内させていただきます。


11月23日発刊予定!!
マハーヨーギーの真理のことば

サットグル・シュリー・マハーヨーギー・パラマハンサ著
A5版 536ページ
8,800円(税込)

マハーヨーギー・ミッション